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古びた洋館と影のある少女、一晩の宿を求める何も知らない男…王道オカルトADV『ねじれた少女』レビュー。1時間で楽しめるクトゥルフ系物語

ねじれた少女(GooglePlay 無料)
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森で迷ったあなたは、古びた洋館を見つけ、一晩の宿を求めて戸を叩く。
「どちら様ですか?」
そういって顔をのぞかせた少女には、どこか違和感があった……。

今回紹介する『ねじれた少女』は、オカルトアドベンチャー。
1時間程度の短時間に楽しめて、好奇心をそそる選択肢と選択で変化する結末があり、スナック感覚で手軽に摂取できる王道のクトゥルフ系アドベンチャーだ。

『ねじれた少女』は前述の通り王道のゴシック・オカルトアドベンチャーで、基本的にノベルを読むように進行し、状況に応じて選択肢が示される。
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怪しげな場所を調べるのか、少女と話すのか。
短いゲームではあるが、アナタの選択でエンディングは7通り(バッドエンドも多いが)に分岐する。
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短い作品なので内容についてはこの程度にしておくが、このゲームはツボにはまる人にはハマる作品だ。
王道のゴシック・オカルトアドベンチャーの展開を踏襲し、期待をはずさないからだ。

あなたは冒頭で、いつも通っているはずの道でなぜか迷い、寂れた洋館にたどり着く。
館ものオカルト作品、ど定番。
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そして、館から出てくるのは影のある少女。
このゴシックな少女のイラストから感じる非現実感。
ゲームは王道をがっつりイラストで舗装し、突っ走り始める。ベタじゃない、王道をちゃんとやっている。
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▲自分の中では、この絵だけでこのゲームは勝っている。

その後の展開も「なぜ館が?」「なぜ少女が?」と、良い感じに謎と答えがチラつき、ちゃんと締めて終わる。
王道の館オカルトものが好きなら……いや、これだと曖昧だからもう少し具体的に書いておこう。

トラブルでたどり着いた洋館に一夜の宿を求めたはずが、そこには影のある女性がいて、なんやかんやあって、気がつくと朝になって洋館は消滅。
「いまでも、あれは夢だったのかもしれないと思う……」と振り返る話が好き。
『ねじれた少女』は、上記の条件に当てはまる全人類におすすめできる(馬鹿でかい主語)。

さあ、今夜は『ねじれた少女』をダウンロードして、洋館に泊まろう。
幸いアプリは無料、邪魔な広告もほぼない。試さない理由がない。
タイトルが示す「ねじれ」は少女の精神か、館か、それとも何か別のものか、楽しみに読んで欲しい。
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最後になるが、このゲームは『クトゥルフTRPG』のルールブックを持っている方も遊ぶ価値がある。
ルールブックを読み込んでいると、この話の発端となる存在がわかる作りになっているのだ。これで、ルールブックの読み込み度を試せるはずだ。

プレイ動画:


概要:
クトゥルフ神話の流れを汲んだ短編ノベルゲーム。

評価:7(要チェック)

おすすめポイント
影のある少女のイラスト
王道で引きつけるポイントもある物語
クトゥルフTRPGのルールブックを読み込むと何かわかるかも?

気になるポイント
とくになし

アプリリンク:
ねじれた少女(GooglePlay 無料)

開発:kimamani games(日本)
HP:https://twitter.com/kimamanigames
レビュー時バージョン:1.1
課金:なし

ライター:寺島壽久(ゲームキャスト トシ)
ゲーム紹介サイト、ゲームキャスト管理人でゲームライター。
アクション、新しさのあるゲーム、旅を感じるゲームが好き。
Twitterでも情報発信中