
「生まれも立場も違う何かになってみたい……」
よろこべ、ニンゲン。今日、キミの夢が叶う!
この『ゴキオンライン』は、ニンゲンとは生まれも立場も違うG(ゴキブリ)になってGの視点で家の中を歩き回れる、今までなさそうでなかった画期的なゲームだ。
今日は、Gになりたいニンゲンのためにこのアプリを紹介しよう。
え、Gになりたくない?
気にするな、誰でも潜在的に変身願望があるというし、この先はオマエがGになりたい前提で書くぞ!
さて、本作はGになってオンラインで他のGと戦って、戦って、戦い抜いて!
もっとも多く得点を得たGが勝者となり、G the G(ゴキブリ ザ ゴキブリ)の称号をプレイヤーが名乗っても良いアクションゲームだ。
おっと、Gになりたいオマエは、これだけ聞いてスタートボタンを押したくなっているみたいだな。
だが、慌てるな。
新兵が戦場で死にたくないなら2つの準備が必要だ。
まず、タイトル画面で「広告を消す」を選択せよ。なんと、動画広告を1回見るだけで3日間ゲーム内広告は消える!
太っ腹!

画面左下のカラーを選択して自分だけオリジナルGを作ることも忘れるな。敵味方の識別は重要だからな。
あと、初期カラーの茶色はリアルすぎてちょっとツライ。

準備はできただろうか。
それでは皆さんお待ちかね!
G(ゴキブリ)ファイトォ、れでぃいいい……ゴォオオ!
ゲームが始まると同時に、ニンゲンたちは皆、あまりの身の軽さに驚くはずだ。
カサカサと、操作しづらいほど高速に動ける!

さらに、壁があってもまっすぐ歩けば……そう、まっすぐな道を歩いているがごとく、自然に張り付いて歩ける。
机の裏、つるつるの壁、すべてがGの前には単なる道。ニンゲンの体を捨て、スタイリッシュに動き回る爽快感に酔いしれろ!

▲もう少し具体的に言うと、PS版『攻殻機動隊』のタチコマっぽい動きが可能だ。そう聞くと楽しそうだろう?
ゲームの舞台となるキッチンのグラフィックもリアルで、臨場感に華を添えている。
ゲームの面白さにグラフィックは関係ない?
いやいや、Gになりきる臨場感を得るためにここまでスマホの性能は進化する必要があったのは明白だ。
感じるぞ……Gの鼓動を!
さて、先ほどの画面に「温厚なGが大量発生しました」と書かれていたこと、めざといニンゲンなら気づいたことだろう。
このゲームの舞台(ニンゲンのキッチンだ!)には、定期的にGが大量発生する。そのGに横や後ろから体当たりして倒すことがゲームで得点獲得の近道となる。

倒したGは仲間となり、自分と同じ色になる。
以降は仲間のGが体当たりしても、敵のGを倒せる。

Gを倒せば倒すほど仲間が増え、最終的には群れになる。
ニンゲンよ、Gが1匹見たら100匹はいると思え。

Gたちの動きは画面右下のフォーメーションボタンで制御できる。
大部隊で隊列を組んで歩いているのを見ると、任天堂の人気作を思い出すな……というか、そう思い込んで自己暗示をかけないと動きがリアルで辛いときがある。
仲間Gはあなただけについて行くし、今日も遊ぶし、戦うし、愛してくれとは言わないし、実質……アレだな!

なお、どれだけ大きな群れを率いていても、本体のキミが体当たりをうけたら即座に群れは解散する。
得点は残ったままやり直せるが、解散したGたちはしばらく動かないため、他のプレイヤーのGが簡単に体当たりで倒して得点にしていく。
他の大きな群れを率いていると強力だが、倒れたときは他のプレイヤーに大量ポイントが入ってしまうので要注意だ。

Gファイトの時間は180秒だが、時間とともに戦場は賑やかになっていく。
プレイヤーに積極的な体当たりを仕掛ける“凶暴なG”が発生し始め、次は定期的に爆発する”C4搭載G”が登場。
終盤はあちこちで爆発が起こり、緊張が高まっていく。

▲ア・バオア・クー宙域も真っ青な爆発だらけ。
そして、その緊張はラスト1分の”シャ○専用G”が登場することで最高潮に達する!
赤いマークのシャ○専用Gは通常の3倍ぐらいすごいMS(ムーブスピード)で迫り、プレイヤーを葬りさる。
あれ、赤いGが戦闘で強いってことはやっぱりこのゲーム任天堂のアレか!?

冗談はさておき、シャ○専用Gは近づく物すべてをなぎ倒す危険物だが、倒すだけで大量150の得点が得られる。
さらに、倒したGは仲間になるので……そう、敵プレイヤーをなぎ倒して大量得点&逆転のチャンスが生まれる。

▲シャ○専用Gは、早いし、でかいし、強いし、ひときわ輝く。その強さは自分の目でたしかみてみろ!
Gの素早い動きの気持ちよさ、スタイリッシュに体当たりして群れを作る爽快感、終盤に至るまで試合が加速し続けるほどよい緊張感。
現在はキッチンステージしかないが、今後はもっとステージやGの種類も増やして発展して欲しいところだ。
これを見ている皆さんに対しては、Gになる夢を叶えられて、かつ手軽に面白いゲームに仕上がっているので、ぜひ1度手に取ってみて欲しい。
なお、1つだけこのゲームには欠点がある。
我々はニンゲンであり、Gではないということだ。
壁を這うように歩いているとき、壁を垂直に歩いているのか、机の裏を歩いているのか、判別がつかない。
Gのような優れた方向感覚がないのだ。
『ゴキオンライン』は左下の“G的方向感覚”という3次元コンパスによってニンゲンの感覚をGに置き換える画期的な仕組みで解決した。
ただ、これがわかりづらいのでニンゲンがGの感覚を理解するには意識的に数プレイする必要があると思う。

とはいえ、逆に言えば「たったの数プレイでGになる夢が叶う」とも言える。
ここまで読み切ったニンゲンなら、すでに「Gになりたい」と思い始めているはず。その思いを大事にしてアプリをDLして欲しい。
かく言うワタシもGから戻りたくなくなって、G視点でニンゲンに向けて記事を書いてしまっているぞ!
オサレなAppleプラットフォームにはアプリがないが、大丈夫、PCがあればブラウザからも遊べる。
無数のGがカサカサと駆け巡る戦場へ踏み出そう。
プレイ動画:
概要:
Gを操作して体当たりし、仲間を増やしてオンラインで戦う3分お手軽対戦ゲーム評価:7(要チェック)
おすすめポイント



気になるポイント

アプリリンク:
開発:DSPSE(日本)
HP:https://dspse.amebaownd.com/レビュー時バージョン:4
課金:なし
ライター:寺島壽久(ゲームキャスト トシ)
ゲーム紹介サイト、ゲームキャスト管理人でゲームライター。
アクション、新しさのあるゲーム、旅を感じるゲームが好き。
Twitterでも情報発信中。