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『テラバトル』2020年6月30日サービス終了を告知。野心的な試みが多かったインディー系ソシャゲをちょっと振り返る

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MISTWALKERは、『テラバトル』のサービスが2020年6月30日に終了となることを告知した。
2018年10月10日には最終アップデートが行われてサービスを縮小(1人用に修正)していたが、ついにくるべきときがきた、というところか。
『FF』生みの親である坂口さんのソシャゲとして注目を浴び、2014年10月9日のサービス開始からおよそ6年。スマホゲームとしてはかなりの長寿ゲームで、成功した作品と言えるだろう。

『テラバトル』のゲーム部分については過去の紹介記事を参照していただくとして、今回は終了間際に少し思い出を語っておこう。

『テラバトル』で印象に残っているのは、インディー的で野心的な試みだった。
ダウンロード数に応じてゲームに機能が追加されていくという“ダウンロードスターター”。
10万ダウンロードごとに有名アーティストによるキャラクターが追加されたり、音楽が追加されたり、ときにはライブコンサートが開かれたりする試みだ。
事前登録○万突破で××プレゼントは多いけども、DL数に応じてゲームが拡張される約束は結構ワクワクした。
他のゲームでもやらないかな、とは思うがDL数を公表し続けるのも大変だし、ワクワクするようなリワードを作るのも大変だし、業界の大御所である坂口さんだからこそできた試みだと思う。
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ダウンロードスターターで予告されたコンシューマー版について続報がないが、これはまあ仕方ないかな……。
200万DLでコンシューマー版『テラバトル』を開発開始というけど、200万DL規模のソシャゲでコンシューマー版がいい感じに展開されたという話は聞かないし。
開発自体は公約通り開始されたのだと思うけど、中止になっているのではないだろうかと思う(それはそれで告知して欲しいけど)。

必要のないキャラがガチャから取り除かれる試み。
ガチャは、欲しいものが出るまでの価格がわからないだけでなく、不要なモノを必要なモノとセットで売りつけられるという意味でもやっかいな仕組みだ。
『テラバトル』には不要なキャラクターがガチャからでなくなる仕組みがあった。
同じキャラクターを合成することでキャラクターのスキル発動率を向上させることができるのだが、キャラクターがのスキル発動率が最大に達すると、ガチャからそのキャラクターは出なくなるのだ。
レア度の低いキャラクターを限界突破させまくればそのキャラは当たらなくなるので、長い目で見るとガチャから良いキャラクターしか登場しなくなるわけだ。
これはかなり良心的な仕組みに見えたが、後に限界突破の最大回数が増える(スキル発動確率が最大化すれば終了だったが、新たにラックという限界突破要素が追加された)拡張がなされ、「まあそうなるよな」となってしまった。

『テラバトル2』への移行失敗。
『テラバトル』の物語性を拡張した『テラバトル2』は、なんと『テラバトル』サービス期間中の2017年9月21日にリリースされた。
しかし、『テラバトル2』は振るわずに2018年9月28日でサービス終了となり、初代作品の方が長く残る結果となった。
しかも、『テラバトル2』は世界観を共有する『テラウォーズ』でストーリーが補完される。
オンラインゲームの続編は、やはり難しい。

あと、『テラバトル2』に関しては発表前から生放送で漏れてしまっていて、「あれ、配信画面にテラバトル2らしき情報が?」ということはファンの間で周知のことだった。
それでも話題にならなかったあたり、長く追いかけている大人なファンが多かったな、という驚きもあった。

現在、坂口さんは次回作の『FANTASIAN』に取り組んでいるとのこと。

ファミコン時代の原点に戻りつつ開発しているそうなので、ファンの方はこれを楽しみに待っておくと良いだろう。

関連リンク:

アプリリンク:
テラバトル (itunes 無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)