地球を守るために衛星砲を起動し、照準があった瞬間に画面をタッチして撃ち落とす。
それだけの単純な内容ながら、純粋な破壊、暴力の気持ちよさが画面を支配していて、1プレイ3分間の満足度がえらく高い。
古のアーケードゲームのようなシューティングが『GIGAFALL』だ。
製作は日本の学生が1人で行っている四季 GAME STUDIOで、現段階でも楽しいがこれでバージョン0.03と未完成品。ゲームモードは物語に沿って戦うストーリーモードと、延々と飛来する隕石を迎撃してハイスコアを競うサバイバルモードの2つ。
どちらも手ごたえ抜群だが、アクション系ゲームが苦手でなければ十分楽しめる。
▲動画でシステムを見たい方はこちら。
システムとしては、地球(紫だけど)の衛星からレーザーを撃ち、360度あらゆる方向から迫る隕石を破壊するシューティングゲームとなっている。
衛星は地球を周回しながら、緑色のマーカーで照準を示す。
画面をタップするとレーザーが照射され、マーカーと隕石が重なっていればヒットして隕石が破壊される。
大量の隕石をレーザー1発で同時破壊したり、画面下に表示されている色の隕石を連続で破壊すると得点が増えるが、やることは狙って撃つだけだから誰でもすぐ遊べる。
だが、そのシンプルな“撃つ”がえらく楽しい。
レーザーが隕石に当たるときにレーザーが一瞬太くなり、画面が一瞬停止(格闘ゲームなどで衝撃を表現するときに使われる技法)したあと破裂音が鳴り響き、画面が揺れて爆発が起きる。
ド・王道な演出をわざとらしいほどにきっちり入れ込んである。
おかげで、レーザーを当てるだけでストレスが吹き飛ぶほど気持ちいい。
シンプルなものは飽きが早いが、『GIGAFALL』は1プレイ3分程度なので飽きる前に区切りがつく。長い時間を消費せず楽しめて、やりたいときに起動してストレス発散できる。
この時点で落として損なし。
メインとなるシューティング部分もいいのだが、もう1つこのゲームには魅力がある。
アプリ全体から、ヘンテコな世界観が垣間見えるのだ。
ゲーム内には街(?)が用意されていて、現在は作者の部屋だとか、ゲームのストーリーを解説する資料館がある。ここで作者のつぶやきを見ているのが意外に楽しい。
▲作者の部屋では勝手にメッセージを垂れ流し続ける様子が見え(ここで開発者に寄付する課金も可能)る。
設定画面を見ると“作者のモチベ”という謎のツマミがあり、これを増減できる。
モチベがゲームに及ぼす影響は不明。しかし、全体に“ヘンテコ”で、作者独自の世界観があることがうかがえる。
現在、アプリは未完成とされていて、今後アップデートでさらに要素が加わることになっている。
完成を待つのもいいのだが、現段階でも短時間で遊べて、アプリサイズが少ない爽快携帯シューティングとして自信をもってお勧めできる。
完成を待つのもいいのだが、現段階でも短時間で遊べて、アプリサイズが少ない爽快携帯シューティングとして自信をもってお勧めできる。
また、世の中にはゲームが完成していく様子をプレイしながら見るのが好きな方もいると思う(少なくとも私はインディーゲームが完成していく過程を見るのが好き)。
ゲームの成長を見守りたい方にも、本作はお勧めしたい。
評価:6(面白い)
おすすめポイント
とにかく爽快で
やり込もうと思えばストーリーはクリアまで手ごたえバツグン
ヘンテコな世界観気になるポイント
未完成
アプリリンク:
GIGAFALL (AppStore 無料 / GooglPlay 無料)
開発:四季 Game Studio(日本)
HP:https://shikimediaworks.wixsite.com/shikigamestudio
レビュー時バージョン:0.03(Android版)
課金:作者に寄付する機能のみ
ライター:寺島壽久(ゲームキャスト トシ)
ゲーム紹介サイト、ゲームキャスト管理人でゲームライター。
アクション、新しさのあるゲーム、旅を感じるゲームが好き。
Twitterでも情報発信中