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骨董品の修理を通じて人を知るパズル+ドラマ『Assemble With Care』レビュー。『Monnument Valley』のustwo最新作

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『Monument Valley』で人気を博したustwoから、品物の分解・組み立てパズルを通じて人と触れ合うヒューマンドラマ・修理パズル『Assemble With Care』だ。
ある日、骨董品を修理し続ける生活に飽きた主人公のマリアは、家を飛び出して旅に出る。
そして、見知らぬ街で人々の大事なものを修理し、彼らが物に込めていた思いを知り、自らの生き方を見つめ直す……。

少し前に『Monument Valley』のデザイナーが独立して物語パズル『Florence』で好評を博したが、本作もまた物語とパズルを融合し、ある程度成功している。

主人公のマリアは地中海沿岸風の街にたどり着き、路銀を稼ぐために修理を始める。
そして、最初の客は小さな女の子。年代物のカセットテーププレイヤーだ。
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修理部分は分解・組み立てのパズルとなっていて、まず品物をタッチして拡大し、分解する個所を長押しする。
ここがかなり細かく作られていて、ねじをドライバーで外したり、基盤を取り替えたりと、パズルとしては簡単だが機構が見えて面白い。
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また、カセットプレイヤーの修理では伸びてしまったテープの穴に鉛筆を差し込んで巻きなおすなど、特定の年代には懐かしい動作も。
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修理中にも「なんでこうなっているの?」とか、「この傷は娘が……」と、品物にまつわる話が挿入され、パズルをプレイ中にも物語への理解度が深まるつくりになっている。
また、修理が完了した品物は使ってみることができ、このつくりがまた細かい。
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ゲーム機を修理すると、修理したゲーム機で少し遊べたりするし、古いスピーカーはモノラル音声だし、プレイするときはヘッドフォン付きで遊ぶと没入感が圧倒的に増す。
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そして、修理が終わるとまた物語が動き出す。
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このような形で修理パズルと物語が続く短編作品が『Assemble With Care』だ。
物語+パズルというつくり自体はありふれているが、本作はパズルシーンも含めて1つの物語として統合されている。
修理していると何かしら気になる部分があり、それに対してゲーム側が適度に回答する作りになっており、パズル部分も修理を通じて登場人物や物語の背景を考える時間として機能する。

ゲームは全13章、およそ1時間。
その中で主人公は修理を通じて人々とふれあい、最後には自らの心とも向き合う物語は誰もが楽しめる。短編映画を見る気持ちで、気軽に遊んでみて欲しい。

概要:
修理・分解を通じて人生を見つめ直すヒューマンドラマ

評価:7(要チェック)

おすすめポイント
物語と一体化したパズル
こだわりぬかれた音

気になるポイント
特になし。

アプリリンク:
Cricket Through the Ages (itunes Apple Arcade)

開発:ustwo(米国)

HP:https://www.assemblegame.com/
レビュー時バージョン:1.0
課金:なし

動画:


ライター:寺島壽久(ゲームキャスト トシ)
ゲーム紹介サイト、ゲームキャスト管理人でゲームライター。
アクション、新しさのあるゲーム、旅を感じるゲームが好き。
Twitterでも情報発信中