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桜の花びらが舞い散る庭で、最強の武士MIYAMOTO(宮本)が率いる軍団と戦うボードゲームアプリが登場した。
その名は『MIYAMOTO』。
ビジュアルだけで購入しようとすると、意外に古典的で骨太なゲーム内容に面食らうが、ボードゲーム好き、戦術ゲーム好きが遊ぶにはちょうど良いゲームだ。
本作において、最も目を引く部分……そして、魅力的な部分は華やかなグラフィックと演出にある。
明るく華やかなボードゲームの箱を開けて始まるタイトル画面!
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続いて箱の中に道が出現して、刀を引き抜くことで試合が始まる。
この演出だけでもう、テンションぶち上がり。
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華々しく始まる『MIYAMOTO』のメインは、4×4マスの盤面で、交互にコマを動かし、カードを使用して戦う戦術バトルだ。
各プレイヤーは毎ターン2枚のカードが山札から手札に加えられる。
カードの種類はユニット系と、インスタント系の2種類。それぞれの詳細な効果は、手札を長押しすれば確認できる。
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カードの種類は大きく分けて2種類で、まず好きな場所に向けて使えて、即座にダメージを与えられる火球などのインスタント系カードがいくつか。
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▲長押し後、スライドするようにカードから手を離さないとそのままカードを使ってしまうので注意
大半はユニットカードで、これは味方ユニットに隣接した位置に配置し、倒れるまでずっと使い続けられる。すべてのユニットには体力(赤)と攻撃力(青)があって、隣接している敵に攻撃力と同じだけダメージを与えることが可能。体力は基本的に回復しない。
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で、プレイヤーは毎ターン下記の行動を、好きな順番で好きなだけ実行できる。
・まだ動かしていないユニットを移動させる
・攻撃していないユニットを攻撃させる
・カードを利用する
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▲ターンの経過とともに四季が変化するのも見ものだ。
対戦はCPUの先手で始まり、お互いにカードを出して行動し、先にリーダーユニットを倒した側が勝利となる。
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プレイヤーが勝利すると3枚のカードが提示され、この中から選んで山札にカードを1枚加えられる。
デッキを強化し、最後に待ち受ける MIYAMOTO を倒せばゲーム勝利となる……のだが。
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最初はプレイヤー側とほぼ同性能の敵のリーダーがどんどん強くなり、遠隔攻撃や範囲攻撃、体力がプレイヤーの3倍……と、信じられないほど強くなっていく。
もはや、勝てる気がしないし、実際に最初のプレイでは絶望的な差で「わからせ」られる。
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▲敗北演出もかっこいい。
ところが、1回2回とプレイしているうちにCPUとプレイヤーは平等ではないことがわかっている。
ゲームシステムや、AIの穴をついて戦う古典的な対 AI のゲームとして楽しめるのだ。
ただ、プレイヤーが詰んでいる状態でも AI が見逃すあからさまな欠陥もあり、手加減されている感が鼻につくのは気になってしまったが、それでも十分に敵が優勢なので強い。
もし、こういった戦術ゲームが苦手でも、プレイを続けるうちに銭がたまり、敵ボスと同じように強力な特殊能力を持つ強いサムライが使える配慮もある。
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▲遠隔射撃の YOICHI はだいぶ強い。
そんな感じで、素晴らしいビジュアルに、AIの欠陥を突いて力づくで敵を倒す古典的なゲームとして『MIYAMOTO』は成立している。
ただ、現在の『MIYAMOTO』は(おそらく)意図的に目立つ説明を排除し、何となくルールを察してもらうように作られている。
それが行き過ぎていて、デッキ強化系ゲームなのに元々持っているカードが見られないし、ある程度経験がないと類推しづらい内容となっている。
ボードゲーム好きや戦術ゲーム好きの「わかる」方にお勧めしておくので、該当者だと思えた読者の方は、ぜひ試してみて欲しい。
追加ゲームモードや、もう少しの説明の追加があれば広く楽しめるようになるとも思っているので、そういったアップデートがあればまた紹介したい。
概要:
デッキにカードを加えつつ、イカサマ的に強い敵を退治していく戦術ゲーム
評価:6(面白い)
おすすめポイント
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気になるポイント
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アプリDL:
MIYAMOTO (itunes 360円 iPhone/iPad対応)
開発:HIDEKI HANIDA(日本)
HP:https://twitter.com/hani_h
レビュー時バージョン:1.0.3
課金:なし
ライター:ゲームキャスト トシ