あの東京藝術大学に、「もし、藝大にゲーム学科ができたら?」というコンセプトの元、行われた“東京藝術大学ゲーム学科(仮)「第0年次」展”。
その作品の1つ、小光さんの『here AND there』がデジゲー博に展示されており、その内容は「藝大生が普通にゲームを作るようになったら、スマホゲーム界の驚異になる」とも思えるものだった。
絵が上手いし、世界観も伝わるし、ビジュアル重視系のアプリが一気に供給されるかもしれない……そんな感覚があった。
『here AND there』は、作者の小光さんが2年間、東京藝大に通いつつ描き貯めたサインペンアートのアニメーションを詰め込んだ作品となる。
▲触った建物が食パンになったり、地面を触るとモグラが出てきたり、豊富な反応を楽しむモノ。
いわゆる「ゲームらしいゲーム」ではなく、「触って楽しいおもちゃ」がコンセプト。
絵の中を触ると次々と画面に変化が起き、様子を楽しむ作品となっている。
おそらく、このアプリをいれて子供に渡したら、しばらく釘付けになることだろう。
ただ触るだけのおもちゃだが、ビジュアルや世界観の魅力は十分伝わる。
このアートがちゃんとゲームになって出てくるようになったら、インディーゲーム界隈はまた1段にぎやかになりそうだ。
そんな本作だが、学校側のサポートがあっての制作だったため無料でリリースされており、小光さんの作品は次回作から有料リリース予定となっている。
また、1作目の『here AND there』は2年間かけて描いたが、次回作も1年前から作り続けているとのこと。
東京藝大が本格的にゲームに参入してくるのも楽しみだが、小光さんが本当に世に出したかったアートも遠くない日に見られそうだ。
アプリリンク:
here AND there by Komitsu (itunes 無料 iPad専用)