「レアモンスターが出るたびバグるので、レアモンスターでないで欲しい」
「攻撃が当たらなくなった」
「メンテ告知が出た瞬間にバグった」
そんなバグまみれのMMORPG『ガーディアンズ』が楽しいと『ガーディアンズ』インプレッションで書いたのだが、コメントに「褒めすぎ、ちゃんと書け」的なクレームがついたので、私が楽しく遊んだ記録を記事にしておく。
なお、この記事にはアフィリエイトのリンクを使用しているが、実際に楽しんだ内容を愛を込めて記事を書いているつもり。しかし、記事に何かあればそのときは察して欲しい。
→アフィリエイトは突然終わりました
それでは、私がこのゲームを好きになるまでの流れを追って書いていこう。
最初のピークはタイトル画面できた。小室哲哉さんが作曲したという曲の出来映えはファンタジックで、これからの冒険が楽しみになる。ブラボー!
とは言え、それをもって「アフィリエイトリンク踏んでタイトル画面見てくれ!」とは言わない。
動画が公開されているのでこれで見ればよろしい。
ただ、もしプレイするならこの曲を胸に刻んで遊び始め、モチベーションが低下したときに思い出して奮い立って欲しいと忠告しておく。ここが、本当に序盤のピークなのだ。
曲を聴き、初回ダウンロードデータが少ないことに驚きつつ、ワクワクしながらゲームを開始。
4種のジョブから1種を選んで、キャラクターを赤髪にして……ほい、冒険スタートだッ!
ここから30~60分がこのゲームで最も辛い時期だった。実際、苦行だった。
最近のゲームにはガチャってヤツがあって、このゲームでも装備がガチャから出る。ガチャから出るアイテムはランダムだから、後々まで使える装備が出るまでリセット&初回ガチャを引きまくるリセマラの始まりである。
初回ガチャが回せるのは初心者フィールドでLv5まで戦ってからだが、フィールドではリセマラするプレイヤーがモンスターの取り合いを始めていて、結構モンスターの出現数も足りていなかったのだ。
獲物の取り合いはMMORPG名物とは言え、そこにリセマラが絡むと殺伐度は急上昇する。
「早くリセマラしたい」
「早くリセマラしたい」
「このフィールド、モンスター足りてないクソゲーだろ(笑)」
的なメッセージを発していればそのプレイヤーはまだ元気がある方で、最終的にはひたすら無言で獲物を倒すルーチンワークとなる。
今になってみればリセマラしなければ良かったと後悔している。
『ガーディアンズ』では石が多く手に入るし、特定の種類の装備だけが手に入る種別ガチャ(FGOに例えるなら、礼装ガチャと別に特定クラスのサーヴァントしか出ないガチャが常設で用意されていると思いねぇ)が用意されていて、装備差もそこまで無かったからスルーしても良かった。
後悔先に立たずである。
しかし、リセマラもまだ最初の関門でしかない。次に襲ってくるのは「操作性と視点の苦痛」である。
画面の見た目からすると、『白猫プロジェクト』や最近の中華系アクションRPGの動きの良さを想像するし、やはりキビキビしたアクションを期待してしまう。
だが、『ガーディアンズ』の動きはもっさり。操作してから動き始めるまでの“ため”が長く、前兆も分かりづらいので操作の気持ちよさはない。アクションを期待していると、期待外れでしかない。
しかも、縦画面で視界が悪く、右上の全体マップで敵位置を確認して画面外を撃つ始末。奥じゃ無い、左右を見たいんだよ!成長も最初を越えると遅くなってゲームは進まないし、ストレスマッハ。
この時期は私も『ガーディアンズ』に否定的で、Twitter上でも本作の目玉である“建築スキル”(マップ上に建築物を建てて戦える)を入手する前に「さようなら」するつもりだった。
アクセス集中していてサービス開始時よりだいぶ重いですね。なんだかんだでそこそこの注目はあったから……。でも、私は建築スキルを入手する前にさようならです。
— ゲームキャスト@メギド72 (@gamecast_blog) 2018年6月5日
が、そこに変化が起きた。ゲームシステムを全部体験するつもりでパーティーを組んだら、成長速度が劇的に上がったのだ。
仲間が倒したモンスターの報酬レポートが高速で流れ、表示が追いつかない状況はちょっと楽しい。しかもオートパーティー機能が優秀で、「自動で近い実力の人とパーティーを組む」設定にしておくとなんとなくパーティーを組めるため、コミュ障の私でも安心して遊べるのであった。
そうして何度もフィールドを出入りしてパーティーを組んでいると、明らかに動きの良い人とか、回復をきっちりかけてくれるプリーストさんとかいたりして、もう1回同じメンバーで遊びたいという思いも出てくる。
良いメンバーと連携していると、動きがもっさりしているのも「パーティーを組んで補い合うとちょうどいいんだな」と納得して慣れることができて、ゲームが面白くなってくる(しかし縦画面、テメーはダメだ)。
で、このゲームも楽しめるかもしれない……と思ったとき、次の試練がプレイヤーを襲う。このゲームのクソポイントは序盤で終わらなかったのである。
まず我々を苦しめたのは、「攻撃当たらないバグ」と呼ばれるもの。パーティーを組んでいると、なぜか再ログインするまで攻撃が当たらなくなることがあるという不思議現象である。
これによって何度もパーティーが解散される。
次に、レアモンスター問題。
ときおり、フィールドにはレアモンスターが登場し、これを倒すと莫大な経験値が手に入る。
レアモンスターの経験値は1回でも殴れば満額・全員に入るようなので、プレイヤー全員が「どこだっ!」と場所を共有しつつ民族大移動する、豪快で楽しいイベントだ。
ところが、『ガーディアンズ』はリリースしたてのためかサーバーが弱く、レアモンスターが出現すると前述のバグが出たり、プレイヤーがサーバーから切断されたりする。
下の画像は、レアモンスターが消失するバグ(一部のプレイヤーにだけ見えない)に遭遇して文句を言おうとして、チャットウィンドウを立ち上げたらフリーズしたときの画像だ。
とにかく、バグが多い。
なんとか再接続して、パーティーを組み直して「レアモンスター出るたびにバグるので、レアモンスターでないで欲しい」なとど話していると、またメンバーが「攻撃当たらなくなった。」と呟いてパーティーを離脱する(ここまでパーティー再参加から2分)。
このとき、プレイヤーは動けないが敵は動ける。ここでフレンド登録している間に私が倒れて、連続キルボーナスが途切れる。クソッ!
でも、ここまで来るとクソクソ言っていることも楽しくて、仲間ともそれを楽しんでいる状態になってくる。
「バグが出すぎて楽しい」とか、「重いサーバー切断と、軽いサーバー切断がある」とか、そういった会話で盛り上がりつつゲームしているだけで楽しい。その昔「オンラインゲームはチャットツール」なんて言われたものだが、まさにその頃の楽しみ方。
真面目なことを書くと、ゲームはコミュニケーションを大事にしていて、オートでプレイできない(=プレイヤーとは必ず会話できる)し、レアモンスターも大勢で殴らないと逃がしてしまうし、殴った全員が100%の経験値を得られて協力にメリットしか無いため、フィールド全員がコミュニケーションをとって遊ぶようになっている。
人と一緒にいることが利益しか生まないので、みんな一緒にいることに寛容になれるし、ギスギスしない。だからバグに見舞われても楽しいのだと思う。
実際、この頃にはもう『ガーディアンズ』が結構好きになっていた。
ガーディアンズ、クソクソ言いながら楽しくなってきて続いている。序盤を乗り越えるといいのかもしれない(流行らないパターン pic.twitter.com/JCidMvGXLS
— ゲームキャスト@メギド72 (@gamecast_blog) 2018年6月6日
そして、そんなパーティーの前に「本日2時よりメンテナンスを実施します」のお知らせが!
その次の瞬間、パーティーのメンバーが次々と「攻撃が当たらないバグ」に見舞われ、解散。
メンテナンス通知で強制的にパーティーが解散するバグ……なのだろうか。
しかし、すでに我々のテンションは「明日はどんなバグが見られるかな?」となっていて、笑って別れることができた。
ネトゲ老人的な言い方になるが、気持ちは有料サービス開始前の『Ragnarok Online』を遊んでいたときや、サービス開始から間もない『Phantasy Star Universe』を遊んでいたときのような、なんだか繋がっている感を楽しめている。ゲームとしても、サーバーの問題はあれど遊びは悪くないのだ。
『白猫プロジェクト』のようなアクションを期待すると肩すかしを食うが、非アクション系のMMORPGとしてみると堅牢な作りで、役割分担も成立しそうに見える。
また、人と一緒にいるほど目に見えて効率が良くなり、より楽しめる設計が徹底してていて、それが大きなバグのマイナス以上にプラスに働いている。とは言え、過去のオンラインゲームでも最初の頃を共にした仲間とはもっと楽しく冒険できることは証明されている。
上記の説明を見て、サーバーが不安定なのが嫌な方は、もちろんやらなくて良い。
逆に「俺は楽しめそうだ」と思った方は、ぜひゲームを一度ためしてみて欲しい。多分、リセマラをせずに遊べばLv13当たりから楽しくなってくると思う。
ただし、時限ブースト系のアイテムはサーバー切断で闇に消える可能性があるので、買わないようにご注意を。
アプリリンク:
ガーディアンズ (itunes 無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)