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中国最大のヒット作テンセントの『王者栄耀』、共産党に「毒」と名指しで非難される。ゲーム規制さらに強化か

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forbesの記事によると、中国共産党の機関紙“人民日報”は、中国最大のゲーム企業“テンセント”を支える大ヒットゲーム『王者栄耀』を「負の影響ばらまく毒」として名指しで批判し、ゲーム中毒の対抗措置を行うように求められたという。
HSBCのアナリストによる推定では、『王者栄耀』は2017年の第1四半期でテンセントのモバイルゲーム収益の40%を売り上げている化け物ゲームで、『Strike of Kings』の名で世界進出が始まったばかりである。そういったゲームにも中国政府は容赦がない。

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テンセントは7月2日に18歳未満のプレイヤーは最大でも2時間(12歳以下なら1時間かつ、21時以降ログイン不可)にすることを発表したばかり。
しかし、人民日報によると13歳の少年に対して親がゲームをやめさせようとしたところ、少年は『王者栄耀』のキャラクターのように空を飛べると思い込んで建物から飛び降り、両足を折る事件が起きたという。
そういった中で『王者栄耀』が名指しになったようだ。

上海の86 ResearchのアナリストCharlie Daiさんによると、中国は実名制や未成年の課金制限を義務付けてはいるが、オンラインゲーム各社はアリババなど偽の身分証明書を簡単に購入してパスできる実装となっており、実効性が薄いという。
将来亭には企業が国民IDと写真を未成年プレーヤーの動画などから顔認証するようなシステムを求められるかもしれないとのこと。
なお、『王者栄耀』では20%~30%が18歳未満である。

この流れのまま規制が進めば、中国に進出した日本のアプリだって追加の修正コストが必要となる。
また1つ、中国でゲームを出すハードルが上がりそうだ。