インターネットは悪意を増幅するとか言われているが、善意も増幅する。
Twitterでゲームの紹介記事をツイートしたり、自分の言葉で面白さを語るだけで、あなたが好きなゲームはヒットするかもしれない。
それを、『セブンズストーリー』というゲームが証明したのだ。
一般的にTwitterでのつぶやきは、直接的にはゲームのプレイヤーを増やす役割を果たすと思われている。そして、それは正しい。
先ほど書いた、『セブンズストーリー』の例で見てみよう(※TweetはTwitterの規約に基づいて引用しています)。
このゲームのプレイヤー数は少ないが、数少ない熱狂的なプレイヤーが楽しんでいる様子をツイートしていた。
とにかく、遊んでいる当人達は楽しそう。セブンズストーリー、チュートリアルの流れとか、
— かじめ焼き (@kajime_yaki) 2013年10月12日
フラッシュのレスポンスとかすごい良好なんだけど。
悔しいっ…!
それを見たプレイヤーの興味を引いて……。セブンズストーリーが面白すぎて他のゲームの進行が滞りまくっている
— GiGi (@gigir) 2013年10月12日
ご覧の有様だよ!ちょっとセブンズストーリーやってみよかな
— てっけん / Hayato Ikeya (@tekken8810) 2013年10月15日
みんなセブンズストーリーやろうぜ!
— てっけん / Hayato Ikeya (@tekken8810) 2013年10月15日
1人がTwitterで語っても、その力は小さいかもしれない。が、SNSはときに思いもよらない拡散をもたらす。
なにより、小さなゲームならそれを1,000人がやるだけで十分な力になる。それは数十秒でできて、本当に役立つことなので、ぜひ試してほしい。
さらに、応援のツイートは潜在的にはもっと大きな力を発揮することがある。
そのゲームが何かの拍子に注目を浴びたとき、その潜在力は発揮されるのだ。また、セブンズストーリーの例を見ていこう。
このゲームは惜しまれながらもサービスを終了したが、先日Cygamesからリメイクが発表された。これが、注目を浴びるタイミングだ。
すると、人々はネットで検索を始め、そのセブンズストーリーを「面白い!」と語る人の様子を知ることになる。そして、「これは、面白いのかもしれない」と思い始める。
セブンズストーリーをザッと説明すると
— かじめ焼き (@kajime_yaki) 2016年8月15日
2013年にモバゲーでリリースされたオンラインゲームで、
当時はボタンを押してクエストを進めるゲームが多い中、
SRPG風のバトルシステムを搭載した意欲的なゲーム。
残念ながら7ヶ月間でサービス終了してしまったが、
非常に楽しませてもらった
場合によっては、あなたが「面白い!」と語ってプレイした方がメディアのライターだったりして、記事になって援護射撃がなされることもある。
実際、ゲーキャスの知り合いの商業ライターがセブンズストーリーを愛する人々を見て、「リリースしたら少し力を入れてプレイしてみよう」と今から身構えている。伝説のタクティカルRPG「セブンズストーリー」が生まれ変わって復活
— かじめ焼き (@kajime_yaki) 2016年8月21日
グラフィック一新で「誰だお前」状態に - ねとらぼhttps://t.co/AMI5ZttJYO
ねとらぼも来たか。
やってくれたな、てっけんさん。
これが、「面白い!」とツイートすることの隠れた効果だ。実際にゲームがヒットするかどうか、それは時の運とゲームの面白さ次第だが、運を引き寄せるにはプレイヤーの熱量が重要になる。
つまり、「俺(私)の好きなゲーム、こんな面白いぞ-!」と語っていると、あなたの好きなゲームは人気が出る可能性が少し増える。みんなでやれば、もっと増える。
(このとき、他のゲームより面白いという表現を使うと、「他のゲーム」が好きな人の気分を害するのでやめよう)
「あのゲーム、好きなのに人気がない!」というあなた。
「自分の好きなゲームは儲からずに消えていく」というあなた。
嘆いている暇はない。全員揃って好きなゲームのレビューを投稿したり、Twitterで面白さを語るべきだ。島本和彦先生の「シン・ゴジラ」ばりにポジティブに面白さを語れば、あなたの言葉はゲームにとってプラスになる。
(App Storeなら、レビューも書けばなお良しだ!)
なお、例に出したセブンズストーリーは今事前登録中なので、こちらも合わせてどうぞ → セブンズストーリー|予約トップ10
そして、最後にもう1つ便乗宣伝。
今、『心鎧リコレクト』というアクションRPGが自分の中で超アツい。モンスターの体を構成するドットをちまちま削るアクションバトルが、プチプチをつぶすような快感で癖になる。面白すぎて、その宣伝もかねてこの記事を書いてしまうほど。
ちょっと紹介記事を見て、気になったら遊んで、面白かったら「これ、面白い!」と叫んで欲しいと思っていたりする → 心も体も失った男が、鎧に宿って戦うアクションRPG。『心鎧リコレクト』レビュー