ファミコン時代のミニゲームなのに、いまさら超ハマる。『ワギャンのパネルしりとり』レビュー
ナムコ往年の名作を解放し、外部の開発者が二次創作を作れる「カタログIPオープン化プロジェクト」。
その仕組みを利用して、『ワギャンランド』の人気ミニゲーム、「パネルしりとり」が単体でアプリ化された。
短時間で終わり、想像力を試す頭の体操になっていて、なおかつ面白い。ファミコンのアレンジゲームが、今でもこんなに面白いとは。意外な発掘品である。
単語を順番にコールしていき、前の人が言った単語の最後の文字が先頭になる単語を続けていく古典ゲーム「しりとり」。
それに、イラストから単語を導く連想ゲームの要素を加えたのが「ワギャンのパネルしりとり」だ。
▲オリジナル版の動画
ゲームを始めると、「ふではじまるのは、どれだ?」などと特定の文字が示さされ、20個のイラストが表示される。
そして、このイラストから単語を連想し、しりとりでつなげるのだ。
たとえば、「ふ」なら……山のイラストを選択すると「富士山」になる。
しかし、この山のイラスト、あるときは「やま」、「クライミング」、「山脈」など、さまざまな読み仮名が用意されている。
プレイヤーの語彙と想像力次第で、しりとりの幅が広がる連想ゲームになっているのだ。
拳銃のイラストなら、「武器」、「チャカ」、「トカレフ」、「短銃」など、1つのイラストに対して20以上の読みが設定されている。
ゲームはイラストがなくなるか、制限時間がなくなるか、単語が「ん」で終わってしまうと終了し、得点計算に移る。
基本的には、単語の文字数がそのまま得点になるが、単語には「ノーマル」、「うらよみ」、「すごいよみ」とグレードが用意されており、連想しづらい単語ほどボーナスポイントが入る。
シンプルなゲームだが、毎回イラストがランダムに入れ替わり、その中で単語を連想するアドリブ感が楽しく、短時間で何度もプレイしてしまう。
新たな読みを発見すると辞典にどう録されていくのもまた嬉しい。
スタミナ方式が採用されているものの、上限も多く、広告を見るだけで30回も回復するのでプレイにストレスもなし。
カジュアルだが奥が深く、プレイヤーの工夫も試される楽しいゲームなので、ぜひ遊んでみて欲しい。
よかった、カタログIPプロジェクトは『ゼビウス対ご当地怪獣ドキラ世界の食いしん坊越後魚沼大集合!』みたいなゲームばかりじゃなかったんだ……(あれはあれで面白いけど)。
評価:7(要チェック)
おすすめポイント
プレイヤーの想像力が試される
短時間に集中して楽しめる
課金
なし
(バージョン1.0.7、ゲームキャストトシ)
アプリリンク:
ワギャンのパネルしりとり (itunes 無料 / GooglePlay)