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報道機関が印象操作を行うと、どうなるのか。新聞検閲シミュレーター『The Westport Independent』が1月21日リリース

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新聞社の編集長となり、記事を検閲し、市民に与える情報を操作して国を動かす「新聞検閲シミュレーター」の『The Westport Independent』が1月21日にPCとiOS、Androidでリリースされる。

現代日本で、報道機関が政治家の発言の一部だけを切り出し、「発言の真意を伝えていない」などと話題になることがある。
普段、我々はそれを受け取る側だが、本作ではそれを報道機関側の視点で体験するシミュレーターである。

ゲームの舞台は、戦後間もない都市Westport。
プレイヤーは、その街の新聞「The Westport Independent」の編集長である。
編集長の職務とは、記事の検閲。プレイヤー自身は記事を書かず、従業員の記者が仕上げた原稿を検閲し、その内容を任意に削除できるという。
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その新聞の内容は、カフェなどで談義のネタとなり、共有される。
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新聞の内容に対しては、プレイヤーの新聞社に務める記者や街の重要人物、反政府組織の構成員などから反応があり、メールなどが届くことも。
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そして、最終的には世論すら変え、重要人物たちの行動にも影響を及ぼすという。
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検閲による印象操作というとわかりづらいので、ちょっと例を出してみよう。
「刑事が、おとり捜査のため犯罪者と話し込んでいた」という文章。このままなら、刑事が職務を遂行していると取れるが、「おとり操作」の部分を削ってみるとどうだろう。
「刑事が、犯罪者と話し込んでいた」とすれば、刑事と犯罪者が癒着しているようにもとれる。

これは、良くないことだが、プレイヤーが警察機関に不信感を与えたいと思っているなら、後者の表現に変えてし、報道できる。
すると、市民がそれに反応して騒ぎ出し、最終的には政治が動く。
そんなゲームになっているようだ。

戦後まもなく、正常不安定な街は、プレイヤーの報道次第で大きく変化していく。
あなたが正しいと信じる報道の結果、何が起きるのか。それは、ゲームをプレイして体験してみて欲しい。
Papers, Please』の影響を受けていることが開発元のDouble Zero One Zeroによって明かされており、そちらのファンの方も要注目だ。

関連リンク:
The Westport Independent - Double Zero One Zero

アプリリンク:
Papers, Please (itunes 960円 iPad専用)