Appleベストに選ばれると、本当にいいことがあるのか?『スバラシティ』で受賞したクワキさんに聞く
先日、2015年版のApple ベストゲーム(iPhoneはこちら / iPadはこちら)が発表された。
こういった賞はさまざまなところで取り上げられているが、実際に受賞した開発者はその恩恵を受けているのだろうか?
受けているとしたら、どのぐらい?
『スバラシティ』で受賞したクワキさんが、飲み会の席でたまたま横にいたので聞いてみた。
聞き手は、ゲームキャスト。
本日は、私がニートになった記念飲み会に参加してくださってありがとうございます。
スバラシティのクワキです。
よろしくお願いします。
▲ブロックを繋げて大きな建物を作り、街を作り出すパズルスバラシティ。面白いからDLしてね!
Appleのベストゲーム、受賞おめでとうございます。
受賞してみて、感想はいかがですか?
みんなが祝ってくれて、ゲームを褒めてくれるのが嬉しかったです。
人に言われて、初めて嬉しい実感が湧いてきた。
あとは、自分のゲームが好きすぎるから、「あ、Downwellの方が上なんだ」と(笑)
▲Downwell。世界で人気を博し、リリースしてすぐに開発費は回収できたという。
なるほど。確かに「俺のゲームが一番面白いはず!」というのは、全力で作った人間なら誰でも持っていますよね。
あとは、ちょっと下世話な話ですが……スバラシティって広告がほぼ無いですよね。
儲ける気を感じないあれしか。あれで食って行けるんですか?
大体、1ダウンロードあたり○○円ぐらいだから大丈夫。
え、それって儲かると言われている放置系ゲームに迫る勢いじゃないですか!
儲ける仕組みを考えなくても、面白ければなんとかなるんですねぇ。というか、ゲームにとって面白いことは重要なので、面白さに収入がついてくる健全さに涙が出ます。
まあ、良かったです。
自分としても、当分はクワキさんのゲームが遊べるのがわかって一安心です。
ところで、感想と別に、ベストゲームに選ばれて社会的な影響があったりしましたか?
いや、別に……。
何十ものサイトにベストゲームの記事がアップされて、個別のお祝い記事もあったりすると、何かしら影響がありそうな気もしますが……。
そういう意味では、表彰されてから数日間ダウンロード数が1日4桁を超えました。
広告収入の方も2.5倍くらいになってます。
ありがたやー。
Appleの賞には、開発者の生計を救う能力があったんですね……!
それ以外に、何かありますか?
選ばれた感想としては、 色々な人から褒めてもらったことがとても嬉しいです。
あと、個人のアプリが選ばれて嬉しいという、 あまり自分とは関係ない嬉しさもあります。
これからも個人で頑張ろうと……。
パブリッシャーなどがついていない個人でも賞を取れた事実は、他の開発者の方から見ても心強いと思います。
しかし、『スバラシティ』から新作ゲームが出ていないので、ファンとしては次回作が気になるのですが……ずばり来年のゲームと、クワキさんの目指すところはどうなるのでしょうか?
まだ見せられないけど、大人数で楽しめる感じの新システムのゲームを出せると思います。
今後の目標は、上の方に『DownWell』のもっぴんさんがいるので、 なんとか勝てるようになることかな。
意識してますね。ジャンルも対象プレイヤーも違うので一概に比べられないですが、クワキさんの中で「DownWellを超えた!」ってゲームが出る日を楽しみにしています。
今日はありがとうございました。ということで、飲みましょう!
ということで、Appleのベストゲームは、1位でなくとも受賞者にダウンロード数増進などの効果をもたらし、「面白い作品に光を当て、開発者を助ける」という役に立っていたようだ。
この賞を通じて、Appleは今後もさまざまな開発者に光を当ててくれることだろう。
とりあえず、「受賞した、やったー!」で終わらないクワキさんの開発者魂が、2016年もゲームという形で出てくるか楽しみにしておきたい。
え、ゲームの裏話?
飲み会の席で聞いた話を記事に起こしただけなので、聞いてません。
記事にするなら、聞いておけばよかった……。
アプリリンク:
SubaraCity (itunes 無料 iPhone/iPad対応)
Downwell (itunes 360円 iPhone/iPad対応)