「おしりが前にある史上、最高のシューティング!」と銘打つ横スクロールシューティング『おしり前マン~OSIRIUS~』が登場した。
おしりが前とは一体……とスクリーンショット見てみれば、股間にお尻がある奇天烈な「おしり前」キャラクターが乱舞していた。
うん、おしりが前にあるSTGは他にないから最高だよな……と脱力したものの、話しはそこで終わらなかった。
ゲームはそのキャラクター以上にカオスだったのだ!
最初のストーリーからして、素晴らしく頭が悪い(褒め言葉)。
「201X年、東京都世田谷区に、悪い人たちがやってきた。悪い人たちは次々に悪いことをし、世田谷区は瞬く間に雰囲気が悪くなってしまった(後略)」と、独特な日本語に引き込まれる。
▲しかも、北斗の拳パロディ。
しかし、ゲームはオープニング以上に頭が悪い(もう1度書くが、褒め言葉)。
ステージが始まるや、「O・S・H・I・R・I おしり」、「全裸になってもいいですか。」などとお尻ソングが流れるのだ。
これがBGMで許されるのか……!
おしり前マンBGM1番ふう。思わず歌詞を書き留めてしまった。
O・S・H・I・R・I おしり。
さわやかなおしり。
アーッ!あったかい。おしりもよろこんでいる。
さわやかなおしり、春うらら。
あったかい。アーッ!あったかい。
あったかいなー。
全裸になってもいいですか、スプリ〜ング!
ボスキャラクターもこの通り。どこを取っても独特で味がある。
もう、始めてからずっと笑いっぱなしだ。
だが、肝心のゲーム内容は結構マズい。
ゲームシステムは、オートショットで相対タッチ移動(指の動きに合わせて自機が動く)とオーソドックスな方式だが、操作にひっかかりがあって快適に移動できない事がある。
このゲームのキャラクターは大きいので、ただでさえ弾を避けるのが難しい。
そこにきて操作が引っかかれば敵弾を避けるのは困難だ。
体力制のシューティングなので即死はないが、少し操作がつっかえれば簡単にダメージを受けてしまう。
また、ショットにも落とし穴がある。
このゲームには2つのショットがあり、ブリーフを取ると前方ショット、トランクスを取ると3ウェイショットに変化する。
しかし、3ウェイショットが弱すぎるので取るとゲームの難易度が急に上がってしまうのだ。
敵の攻撃を受けると「マゾゲージ」が貯まり、一定以上貯まると必殺技も使える。
しかし、前方ショット時は敵弾を消すレーザーを撃つのに対して、3ウェイショットは威力の弱い爆発が起きるだけで弱い。
▲ボムの演出もこんな……。
ガルチが監修しているからか、敵を倒す爽快感だけはあるので「クソゲーだけど、妙に遊べる」ゲームにはなっている。
が、良くないことに変わりはない。
とは言え、おしりの前には(おしり前なゲームだけに!)こんな欠点は小さな事である。
こういうゲームは、ちょっとクソなぐらいでちょうどいい。
独特なパワーアップ演出や、おしり前な世界観を楽しむだけで十分楽しめるはずだ。
おしり倶楽部のダンディなマスター。
「カードおしりダス」コレクション。めくるめくおしり前たちの世界を楽しもう。
色々言ってみたが、このゲームは「おしりが前にある史上最高のシューティング」であるだけでなく、実際に1度試すべき何かである。
この独特の世界は体験せずに語れない。
BGMだけでいいから聞いてみるべきだ。
勢いでゲーキャスが600円課金してしまう程度のクオリティはある。
発売元のイルカアップスは「こんなアプリあったら良いなを作って、広めて、運営する」が企業理念だそうなので、今後もこういったアプリを作り続けて欲しいと思う。
評価:3.5(かなりの奇ゲー)
おすすめポイント
おしり前の世界
ひどいBGM
課金しなくても普通に遊べる
気になるポイント
シューティング部分は欠点が多い
課金
コンテニュー、カードおしりダス、ゲーム内通貨など(無くても余裕で遊べる)
(バージョン1.0 ゲームキャストトシ)
アプリリンク:
おしり前マン~OSIRIUS~ (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)