BONKEY TREK (itunes 無料 iPhone/iPad対応)
新年の挨拶をすっ飛ばして、2014年に見つけた最高のクソゲーを紹介したい。
人間は自分の理解を超えるものを見ると、笑うことしかできないという。
どんなプレイヤーの想像をも飛び越えたひどい展開を見せ、有無を言わさず笑わせるクソゲー。それが『Bonkey Trek』である。
ただ、説明してしまうとそのひどさが「理解」できて味わえないかもしれないので、できれば1回プレイしてからこの記事を読んでいただけると嬉しい。
このゲームは、ロバに乗って旅し、伴侶を探す男の物語。
ひたすら進んで妻となる女性を見つければゲームクリア……のはずだ。はず、というのはクリアできていないからだ。
▲タイトル画面。すでに大物クソゲー感。
「START」(読めない)をタップすると、『Star Trek』のオープニングを意識したオープニングが流れる。
ただし、限りなく安っぽい。
さて、このゲームでは多くの人が操作に悩むこととなる。
スタート時のロード時間にしか操作説明が見られないのに、ロード時間が早い(まあ、この見た目なら当たり前か……)から。
▲操作説明。あなたは数秒でコレを全部理解できるか!?
ではどうやって操作するかというと、手の部分を後ろにドラッグして離し、ロバを叩いて走らせるのだ。
叩く強さは3段階で、強く叩くほどロバが速く走る。
ただし、叩くときに勢い余ってロバの首をはねてしまうことがある。
死ぬ確率は叩く強さに比例して上がる……というか、なぜお前は手刀で首を落とせるんだ。
▲Wizの忍者か。
ロバが死んだら旅ができなくなるので、ゲームオーバーである。ひどい。
また、ロバは走るたびに痩せていくので、食料袋からエサを与えなければならない。
で、食料袋を広げると、食べ物らしきものが並んでいる。
これもまたひどい。
食べ物なのかどうか分からない絵の中には、本当に食べ物ではないものが混ざっている。
それをロバに食べさせると、窒息死する。もちろんゲームオーバーだ。
少しゲームに慣れると、また別の問題が発生する。ランダムに出現し、かならず2択を突きつけられるイベントだ。
例えば、警察の検問イベントに対しては「Confess(自白する)」か、「throw dung at chopper(ロバをヘリに投げる)」かを選択することとなる。
自白したらさすがにヤバいよなぁ、と消去法でロバを投げると……。
ロバがヘリにやられてゲームオーバー。それにしても酷いイラストである。
多くのイベントは正解らしい解答が見当たらないので、イベントに慣れるまでは50%の確率で必ず死ぬ。
そして、イベントを覚えて「これ、ゼミでやったところだ……」と言うぐらい完璧にしても次の問題が立ちはだかる。
移動するためにロバを叩いていると、どうしても死ぬ。
一番弱く叩いても、どこかのタイミングでロバが死ぬ。もしくは食料がなくなって飢え死にする。
イラスト、ストーリー、ゲームバランス。どれをとっても絶妙に、良い意味でひどい。
死にやすさも難易度も、人間の理解する限界を超えているので「つまらない」というよりも「異世界に触れられて楽しい」というレベルになってしまうのだ。
この感覚は、ぜひ味わって欲しい。
それにしても、本当にこのゲームはクリアできるのだろうか。このゲームをノーコンテニュークリアできたら、何かに目覚められる気がする。
評価:4.0(すごい奇ゲー)
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コンテニュー
おすすめポイント
画伯なイラスト
一歩先も想像がつかない展開
(バージョン1.2、ゲームキャストトシ)
アプリリンク:
BONKEY TREK (itunes 無料 iPhone/iPad対応)