ソリティ馬課金問題。ゲームフリークよ、お前もか! - iPhoneゲーマーな日々。
あの『ポケモン』を生んだゲームフリークの基本無料ゲーム、『ソリティ馬』。
とても面白くて、ゲームキャストも一時期超ハマっていた。
ただ、スマホ版はバランスが厳しく、かなりやり込んでも有料アイテムを使わないとG1に勝ち続けることが難しいのでここのところは足が遠ざかっていた。
そんな折に、ゲームフリークが大変な課金を始めたと友人から聞き、この記事を書くこととなった。
ソリティ馬は、ジョッキーとして馬を走らせ、ひたすら勝利して強い馬の血統を作り上げるゲームだ。
3DS版は1人用で終わっていたが、リリース時から「オンライン対戦を実装したい」という発言をしており、プレイヤーの中にはそれを目標に馬を育てているプレイヤーもいた。
で、ソリティ馬では戦績が良いほど強い子供ができるので、本当に強い馬を作ろうとするならば2歳馬からG1の試合に勝って強い馬を作り、その子孫をまた勝たせて……という流れが必要になる。
しかし、スマホ版は3DS版よりも究極の馬を作る難度がはるかに高い。そこで活躍するのが有料アイテムである。
1回の出走で必勝を期す(と言ってもそれでも勝てないことはある)なら、必要な延べ棒の数は1回およそ35本程度。
のべぼうをまとめ買いしたとして、だいたい300円支払う計算となる。
1レースに5分かけて、それを15試合と考えても1頭の馬を育てるのにかかる時間は1時間半程度。
G1だけに力を注いでも、1頭の馬には1000円以上は金をかけ、強い馬ができるころには20〜30時間と万の金をかけている。
しかし、それでも友人は楽しくソリティ馬を続けていた。
ちなみに、課金しなければ必ず強い馬が作れないわけではない。運良く暴走人馬という技が使えれば、弱くてもG1に勝てる。それが連続すれば無課金でも最強に近づける(課金自体が暴走人馬の発生率を上げるためにある)。
そこはやや緩い基本無料ゲームと言った感じで、一定上のゲーム知識があり、ガチャチケットから運良く良い物が出れば最強のデッキが作れる、しかし、課金すれば時間短縮ができる、といった感じだ。
だが、友人の状況も有料の新馬が登場して大きく変わった。
なんと、万の金と膨大な時間を注がなければかなか作れない強力な馬、それより強い馬がたった300円で販売されるようになったのだ。
実際、私が必死に作った馬で勝てなかったクリスマスイベントは、課金馬でラクラク勝ててしまった。
おそらく、この処置はほかのプレイヤーに対してクリスマスイベントの救済措置としても働いている。それはある程度必要だったろうし、あってもいいと思う。
しかし、ここまで露骨にやってはいけなかったと思う。この結果、友人が時間短縮に使ったお金の価値は300円以下になってしまった。
基本無料ゲームで一番やってはいけないこと。それは、「プレイヤーの努力と課金を無駄にする」ことだ。
私にこのことを教えてくれた友人は落胆し、ソリティ馬に金を払うことを止めた。
よく「搾取しすぎ」は話題になるが、今回は「今まで高かったものを気前よく与えすぎ」でこれまで応援してきたプレイヤーを裏切った形となる。
ソーシャルゲーム創世記には、家庭用のゲームメーカーが次々と基本無料に参入し、似たようなことをやって非難を受けた。
しかし、それから時間がたった今、ゲームフリークが同じことをやってしまうとは。歴史は繰り返すのか。
ゲームフリークのゲームはとても面白い。実際、ソリティ馬の代わりになるゲームは、今のところスマホにはないと思う。
しかし、基本無料ゲームでこのような運営をされては安心して金を払うこともできない。
1ファンとしてお金を払ってゲームフリークのゲームをプレイしたいと思っているので、もうこのようなことがないように願いたい。
アプリリンク:
ソリティ馬 (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
2014/12/23 19:10
分かりづらいという指摘があったので、ゲームの説明などのディティールを増しました。