Monzo レビュー - スマホでつくる大人のプラモ。デジタルなのに驚きの物感。
超美麗3DグラフィックのFPS、『Dead Trigger 2』を開発した MADFINGER Games が、そのCG技術をつぎ込んで作り上げた「バーチャルプラモデルアプリ」。
それがこの『Monzo』だ。
Monzoは、ゲームというよりも「プラモシミュレーター」と言った方が正しい。
だが、プラモを組み立てていく行程の楽しさ、完成品を眺める喜び、塗る楽しさなどを手軽に楽しめる素晴らしいエンターテイメントアプリとなっている。
このアプリに関しては、文章で説明するよりも画像で見てもらった方が早い。
プラモデルを買うと、外箱が出てくる。これをタップして…。
パーツセット登場。
プラモデルの箱を開ける、神聖な儀式。メーカーはかなり分かっている。
▲パーツはすでに切り離し済。高級だ!
続いては説明書の通りにパーツを取り出し、組み立てる作業が待っている。
画面を指でドラッグするとパーツがグリグリ回転するので、接着面を見つけて次々と接着していこう。
なお、組み立ての工程は接着地点にパーツを持って行くだけの簡易な再現になっている。
設計図と異なる場所にパーツを接着することはできない。
接着がずれるのもプラモデルの醍醐味と言えなくもないが、バカ正直に再現するとタッチパネルでは大変だ。
なので、ここはナイス簡略化、と言ったところか。
そして、タイヤをはめてホイールをつけ…
組み立て3分で、いよいよ車らしき物になってきたプラモ。
プラモのパーツ分けも本物に近く、得体の知れないパーツが組み立て、だんだんと形ができていく喜びをとても良く再現している。
5分で完成。
物の質感が良くできているので、かなり満足感は高い。
組み上がったプラモを、ついついさまざまな角度から見直してしまうほどだ。
また、プラモは稼働させることもできる。
完成品をタッチすると、ボンネットを開いたり、タイヤを回したりできるのだ。
完成して、いじって楽しい。これもまた、プラモの楽しさだ。
さらに、ここからがデジタルの真骨頂。
自在に色を塗り、ステッカーを貼れるのだ!
しかも、色は何度でも塗り直せるので失敗なし。これは現実のプラモにはできないことだ。
▲ステッカーの重ね合わせなども自由自在!
色は基本色が17色、追加課金でテーマに合わせた色が100円で購入できる。
この色というのがくせ者で、単に色が増えるだけではないので欲しくなってしまう(すでにプラモにハマっている人間の思考)。
▲100.00円となっているが、実際は100円。
デジタルな塗装なので、「木目塗装」とか「スチール」とか、質感まで変える魔法の塗料なのだ。
ずるい。これは買ってしまう。ちゃりーん。
で、塗装を終えたら最後に、構図を決めてパシャリ。
このとき、【全体図】のつまみをいじると現実ではあり得ない遠近感をつけることもできる。
通常はこんな写真になるが…
この通り、漫画のような遠近感を表現することも可能。
カメラを通じて周囲の景色を取り込み、その中にプラモを合成することもできる。
プラモ好きの方ならば、自分のプラモ棚に合成すればコレクションに加えられるわけだ。
このアプリは、本当に素晴らしい。
立体を組み立てて、自在に色を塗って遊ぶ大人のデジタルおもちゃと言っても良いだろう。
だが、唯一欠点と言えるのはその価格。
モデルは【ダヴィンチのスケッチ】から【戦車】までいろいろそろっているが、価格は100円〜1,000円!
高い。
ちなみに、一番高い【Panther Ausf G Pzkpfw V】は、1,000円。
Amazon で確認すると実物に近い価格となっている。
ほんとうに、高い!
しかし、高くても納得して買わせる説得力があるのも確かだ。
自分は、早速【カタパルト】を買ってしまった。だって、アクションで投石できるから…。
▲ただし、全部のプラモがアクションするわけではない模様
とはいえ、このアプリは無理矢理に物を買わせる悪質なアプリではない。
車のプラモと基本17色のカラー、大量のステッカーが無料で使えるので、試して納得して買えるプラモだ。
ミニチュア好き、プラモ好きの方、息抜きをしたいモデラーの方などはハマると思うので、まずは試して欲しい。
評価:3.5(かなり面白い)
課金:
追加モデル(価格は100〜1,000円程度)モデルはセット販売で割引きあり。
追加色、追加ステッカー。
おすすめポイント
プラモデルを組み立てる感覚が良く出ている
実際にものがあるかのような質感
塗り直しやステッカーの貼り直し自由自在。
気になるポイント
塗るときにUNDO機能が欲しい
高い。
(バージョン1.0、GCドラゴン)
アプリリンク:
Monzo (itunes 体験無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
動画:
追記:
11/7 0:20
すべてのプラモがアクションするわけではないとのコメントをいただき、注記を入れました。