親の許可がない課金は無効。Amazon、連邦取引委員会に提訴される。
7月10日、連邦取引委員会(以下FTC)が、「親の同意のないアプリ内購入を無効」としてAmazonに告訴を行った。
告訴されたのは、「アプリ内で1度パスワードを入力して購入を行うと、一定時間はパスワードを入力せずに課金できる」ことが理由だ。
このため、1度親が課金した後で、子供が親の意図しない購入を行えてしまう。
親の管理の問題という面もあるが、消費者保護の厚いUSでは問題とみなされているようだ。
Appleも同様の告訴をされているが、今年1月に和解してiOS7.1で対処を行っている。
現在、AppleのiOSは課金後15分間はパスワード無しで追加課金できるが、課金時には「課金後15分は、パスワードなしでも課金できます」という警告を表示するようになっている。
また、毎回パスワードを必要とする設定にも変更可能だ。
なお、米ABC Newsによると、AmazonはFTCと法廷で争うとのこと。
近年、海外では基本無料ゲームの課金に対して風当たりが強くなっている。
EUでは、今年3月に「基本無料ゲームは無料ではないので、無料の表記を禁じるべき」という議論が起こった。
参考記事→欧州にて、アイテム課金制ゲームに「無料」表記を禁じる議論発生。
そして、イギリスでは今月、スマホ版『Dungeon Keeper』の広告にある「無料」の表記に対して「無料で全て遊べるとは言えない」と注意をしている。
参考記事→UK Advertising Authority Rules That EA Engaged in False Advertising | Complex
海外は日本と比べて消費者保護の意識が強い。
この動きがどこまで広がっていくのか、注目したい。
関連リンク:
ダンジョンキーパー レビュー - 原作とは別ゲーだが、ゲームは面白い…課金がキツいけど
欧州にて、アイテム課金制ゲームに「無料」表記を禁じる議論発生。
Complex
ABC News