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欧州にて、アイテム課金制ゲームに「無料」表記を禁じる議論発生。

METROの記事によると、欧州でアイテム課金(アプリ内課金)で収入を得るタイプの「基本無料」ゲームは、「無料」の表記を禁じる議論が行われているとのこと。

ドイツでは、欧州各地の消費者からの苦情があったため、すでに複数のオンラインゲームの広告が差し止められたという。
議論されている内容を大まかにまとめると下記のような内容になる。

・「無料」ゲームは、その中に含まれる真のコストについて誤解させてはいけない。
・無料ゲーム内にはアイテムを買わせる、アイテムを買うために(子供が)大人に頼むような表示があってはいけない。
・支払いに関しては消費者に十分に通知されなくてはいけない。消費者に明示的な同意のないデフォルト設定で購入されてはいけない。
・苦情や質問がある場合に連絡が取れるメール・アドレスの提示。

一見、「公正になって良いじゃないか」という感じではあるが、もしこれが実現されたら、買い切りゲームが深刻なダメージを受ける可能性がある。

もし、この内容が本決まりになったら、itunes StoreのランキングはEUの法に則って変わる必要がある。
つまり、基本無料は無料ゲームランキングから出て行かなければならない。
仮に基本無料=有料である、と判断された場合、有料ランキングに基本無料ゲームが組み込まれる可能性もある。

そうなると買い切りのゲームがランキング上位に登れなくなる。
有料ランキングはDL数を競うので、基本無料と一緒に並べられた場合は絶対に数で勝てないからだ。
基本無料ランキングを別に作ってくれると嬉しいが、なかなかそうもいかないだろう。

基本無料ゲームにダメージを与えつつ、欧州の買い切りゲームが壊滅する可能性があるこの議論。
どのように決着するのか、慎重に見守る必要がありそうだ。

関連リンク:
EU to ban free-to-play unless games are actually free | Metro News(Via GameBusiness.jp)