Godfire™ (itunes 700円 iPhone/iPad対応)
『Godfire』は、ギリシャ神話で人類に味方したプロメテウスの活躍を、美しいグラフィックで描いたバトルアクションゲームだ。
ボクシングの汗臭さまでリアルに再現した『Real Boxing』の VIVID GAMES の新作だけあって、そのグラフィックは素晴らしい。
しかし、ゲームに関しても Real Boxing 同様に大味すぎて微妙となってしまっている。
後述するが、コントローラーがないとイマイチ楽しめないように感じた。
ゲームのグラフィックは先ほども書いた通りさすがのクオリティだ。
『Infinity Blade III』などと比べれば劣るものの、十分美しい。
だが、それ以外の部分は平凡か、並以下である。
ストーリーは英語なのに字幕が出せないので、ヒアリング能力必須。(アップデート字幕日本語対応済み)
しかも、複数の難易度で周回する作りだが、飛ばせない。
▲飛ばせない上に、聞き取れないというのは地獄である。
ゲームは探索パートとバトルパートに分かれており、探索パートでは、バーチャルスティックでステージを移動して宝を探したり、パズルを解いて道を開いたりできる。
移動操作は快適で、地形は印象的といえなくても美しく、探索モードは普通に歩き回って楽しめる。
パズルはとても簡単で障害になっていないが、ステージの雰囲気を味わうパートだと思えば我慢できる。
残念なのは雑魚とのバトルである。
バトルでは弱・強2つの攻撃ボタンと、防御ボタン、回避スティックの4つを使い分けて敵と戦う。
敵の攻撃を防御ボタンではじき返したり、スティックを倒してローリングで回避し、隙を作って攻撃を叩き込む流れになっている。
プレイヤーは回避のローリングで任意の方向に転がれるが、自由に移動することはできない。
代わりに、攻撃ボタンを押したときにキャラクターがオートで敵の近くまで移動してから攻撃してくれる。
▲一応、ローリングで移動の代わりにもできるけど…。
で、この「自動で移動」がゲームの大敵である。
ボタンを押してからの移動が遅く、攻撃動作も緩慢なので少し距離が離れているとボタンに反応している感覚が希薄なのだ。
「プレイヤーが動かしている」というより「なんだか動いている」と感じることもあるほど。
▲どの敵を狙うか決められないのもキツい。
ゆっくりと大仰に動くわりに演出も軽めで、爽快感も薄い。
そして、雑魚の動きはワンパターン…というより、ゲームを通じて同じ動きの雑魚しか出現しないので飽きる。
▲こんなに大きく動くのに、ゆっくりで爽快感が薄い。
敵の近くにいると赤いボタンが出現し、残虐なとどめを刺せるシステムがあるが、これも演出が弱くてイマイチ。
見せる角度が悪く、何をしているのか分からないことすらある。
▲赤いボタンが出たら必殺攻撃をたたき込める…けど、種類が少ないし演出がイマイチ。
そして、ボスを倒すと経験値が入ってレベルアップし、能力を上げたり新しいコンボを覚えたりする。
ただ、装備を付け替えたりコンボが増えたりしてもゲームが面白くなるわけでもないので、個個についてもおまけといった感が強い。
▲武器で攻撃スタイルが変わったりすればなぁ。
ボスバトルだけは演出や行動パターンが作られているのでまあまあ許せるが、トータルで見るとバトルはかなり悪い。
メインであるアクションが面白くないので、全体としていまいちになってしまっている。
ひどすぎると言うことはないが、あまり面白くもないのでおすすめはしない。
▲ボスバトルは視点も少し変わってやや良くなる。
ただし、コントローラーがあるならば試してみてもいいかもしれない。
ボタンの感触で「動かしている感」が補われ、そこそこ遊べる。
コントローラーの偉大さを感じられるので、すでに購入した方でコントローラーを持っている方は試してみて欲しい。
評価:2.5(価格分は楽しめる)
課金について
課金専用装備(なくてもクリアできる)
ゲーム内通貨購入(普通に手に入る)
おすすめポイント
美しいグラフィック
気になるポイント
雑魚の動きにバリエーションがない
バトルの爽快感がない
パズルに意味がない
ストーリーがスキップできない
(バージョン1.0、GCドラゴン)
アプリリンク:
Godfire™ (itunes 700円 iPhone/iPad対応)