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ゲームキャストを運営していて、ソーシャルゲームに関しては2年ぐらい前から「面白いですか?」ではなくて「流行りそうですか?」と聞かれることが多くなった。
ゲームなんて他人に聞かなくても面白いものは面白い、そう思っているタイプの人間なので、その質問を聞くたびに釈然としないものがあった。
が、本日なんとなく納得したので日記として記しておく。
きっかけは、LINEグループでの会話だった。
「コナミのチェインオブソウルズがサービス開始から4ヶ月で終了です。こんなに早く終了するならやらなければ良かった」
大手メーカーのコナミのゲームがたった4ヶ月でサービス終了!
ソーシャルゲームは、リリースしてから半年は続ける暗黙の了解があるものだと思っていた。
少なくともコナミやスクウェアエニックスなど、大手企業ならば。
他のメンバーも驚いており、会話の流れは「流行りそうにないゲームには怖くて手を出せないなー」と続いた。
「流行りと関係なく、自分が面白いゲームをプレイする」
という反論も少なくなかったが、半数を割った。
「時間をかけてリセマラ(※ゲームを何度もインストールし直して、スタート時のレアガチャで良いものが出るまで繰り返すこと。リセットマラソンの略)して、イベントで頑張るのに、終了したら困る」
「お小遣いを必死に使って、短時間で終わったら困る」
「流行らないとクラスで誰もやらないからつまらない」
学生が多いLINEグループだったこともあるかもしれないが、そんな意見が半数以上を占めた。
結局、多くのソーシャルゲームでは、貯め込んだ達成感とか、キャラを愛でる楽しさとか、プレイした経験を会話で共有するとか、時間の注ぎ込んだ度合いとコミュニケーションが楽しさが大きな比重を占める。
だから、貯め込んだものが簡単になくなっては困る。
たが、面白いことにサービス終了があることは受け入れている。
自分が一番納得いったのは、ゲームを服にたとえた学生の言葉だ。
「服を買うのと同じ。服だって何回も着るとボロボロになって着られなくなって何も残らない。
でも、服を着て出かけた記憶は残る。
ソーシャルゲームもサービスが終了しても、友達と一緒にゲームをした記憶は残る」
と、語っていた。
他のメンバーだいたい同じで、あまりにも早期に終了するようなコストパフォーマンス(コストには金も含まれる)が悪いゲームは困るが、いずれなくなることは(悲しくても)納得しているようだった。
最初に書いた通り、自分に「流行りそうですか?」と聞いてくるプレイヤーに違和感を感じていた。
しかし、気づいてみれば昔のゲームプレイヤーが「このゲームは長く遊べるボリュームがありますか?」と聞いているのと変わらない、合理的な行動だったわけだ。
もちろん、全ソーシャルゲームプレイヤーがそう思うわけではない(実際、LINEでも好きなゲームをやる派がそこそこいた)。
が、自分に「流行りますか?」と聞く人はそう思っていたのだろう、と理解した。
「今まで漠然と感じていたけど、この会話で完全に納得した。ありがとう」
と、LINEに書き込んでお礼を言い、ここに日記を書き始めたのであった。
そして、今。
再びLINEに戻ってみるとさらに話が転がり始めていた。
「昔のゲーマーってソシャゲを見下しすぎだよね。
最近もエンディングがないゲームについてTwitterで流れてきたけど、ちょっとひどいわ」
と、ソーシャルゲームプレイヤーから見た昔のゲーマーのイメージに話が広がっていたのだ。
ということで、後編に続く。
後編はこちら→セガマニアにはソシャゲが楽しめないといじられた日。 - iPhoneゲーマーな日々