
カラフルなドットとドットを指でなぞって消すだけなのに楽しい。
正体不明の中毒感でリリースされて1週間で100万DLを突破し、20カ国でランキング1位を獲得したゲーム『Dots』に続編が登場した。
その名も『Two Dots』。
『Dots Two』ではなく、『Two Dots』というオシャレさがなんともこのゲームらしい。
最初に軽く前作の復習をしておこう。
Dots は、マス目の中から隣り合っている同じ色のドットを探し、指でなぞって消し続けるエンドレスパズルゲームだ。
パステルカラーのオシャレな盤面を見つつ、ドットとドットを結ぶときの気持ちよい音が鳴り響き、触っているだけで気持ちいい。

このゲームを特別にしているのが、ドットとドットを結んで四角形以上の図形を描くと、画面上の同じ色のドットがすべて消える仕組みだ。
図形を作ると、小気味よい音と主に同じ色のドットがすべて消える。
特定の色の点が消えると別の色の点で図形を描きやすくなるので、連鎖的に図形を描けるようになる。
そうなると、ひたすら気持ちいい音が鳴り続け何とも言えない高揚感がプレイヤーを満たす。
最終的にはその気持ちよさを味わうためだけに何度もプレイしてしまう、麻薬のようなゲームだった。

今作でも基本ルールは同じだが、エンドレスゲームではなくステージクリア型になった。
ゲームを開始するとステージセレクト画面が表示され、マップが表示される。
マップ上には巨大イカが動いていたり、流氷が動いたりと、コミカルながら冒険を予感させる空気観を表現している。

マップからステージを選択するとクリア条件が表示される。
クリア条件は指定された数のドットを消したり、特定のパネルを画面下部に落とすといったものがある。

そして、ゲームスタート。
あとはひたすらにドットを消し、制限回数内でクリア条件を達成するだけだ。

▲このステージではイカリのパネルを10個画面下まで落とせばクリア。
ドットの消し方は前作と同じ。
同じ色のドットで四角を作ると、同じ色のドットをすべて消すルールも同じだ。

しかし、プレイ時の感覚は結構違う。
ドットを消すときの電子音はよりクリアになり、さらに気持ちよくなった。
少ない手数でクリアした時にはクリアボーナス演出があり、これもまた気持ちいい。

▲四角を作れば同じ色のドットは全て消えるにもかかわらず、無駄に長く繋げたくなる。
さらに、今作では特殊ドットが出現する。
氷に囲まれたドットがあるステージでは氷に包まれたような鈍い音でドットが消え、錨ドットは「ぶしゅっ」と気持ちいい音が出る。
ステージが進むとBGMや背景が変化し、演出はパワーアップした。

一定のステージをクリアするたびに手に入る絵葉書を集めるのも楽しい。

だが、演出が良くなった分、ゲームの面白さが落ちてしまった。
今作ではステージごとに枠の形が異なり、おおむね前作よりも小さい。
そのため、図形が描きづらくなっており、何度も図形を描く麻薬のような中毒感はない。

また、枠が狭いのでいわゆる「詰み」状態になりやすい。
ステージにもよるが、ひたすら良い配置になるまで運に任せて消す必要がある。
同じ運ゲーでもキャンディークラッシュやアナと雪の女王: Free Fallなどは、良い初期配置がくるまで何度もプレイし直せる。
しかし、このゲームはリトライにスタミナが必要なので、一部のステージでは運次第でずっとクリアできないこともある。

今作からは特殊パネルが登場してゲームに変化を加えているが、これがあるから特別面白いわけでもない。
単調なゲームに単調な仕掛けが増えても面白くもつまらなくもならない。

▲むしろ、邪魔なだけと思うことも。
全体的に演出は良くなったが、気持ちよく消すのが面白いパズルだったのに、気持ちよく消せなくなって面白さはダウンしてしまった。
Two Dots の演出で、ゲーム内容が Dots だったら面白かったのに、と思わずにいられない。
何でもかんでもキャンディクラッシュっぽくすればいいわけではないのだ。
評価:2.5(価格通りに楽しめる)
課金について
ゲームオーバー時の操作回数の追加や便利アイテム(なくてもクリアできる)
おすすめポイント



気になるポイント

(バージョン1.0、GCドラゴン)
アプリリンク:
TwoDots (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応)
動画: