本日、Amazon からテレビに接続して映画や音楽を試聴し、Android用ゲームがプレイできる新商品 Amazon Fire TV が発表された。
Amazon Fire TV は、言ってしまえば Android版の Apple TV である。
Qualcomm製の「Snapdragon 8064」を採用した Android端末で、2GBのメモリと8GBの内蔵ストレージを持っており、性能は現行のスマートフォンの中で上位のものに相当する。
HDMI端子1080pの映像出力が可能で、Dolby Digital Plusによる7.1ch出力が可能になっている。
で、ゲームキャストとして見逃せないゲームのラインナップはどうか。
発表によると、Androidゲームが簡単に移植でき、有名ゲームメーカーと提携してマインクラフトやウォーキングデッドなど、100作品以上を用意しているという。
来月にはさらに数千タイトルを提供すると発表しており、別売りでワイヤレスゲームコントローラ「Amazon Fire Game Controller」も39.99ドルで販売される。
また、Amazonは先行する Androidゲーム機 Ouya の失敗から学んでいる。
「Androidゲーム機には魅力的な専用タイトルがない」という問題を、自前の Amazon Game Studios で解決しようとしているのだ。
Fire TV向けに、かなりクオリティが高そうな専用ゲームが12タイトル用意していることが合わせて発表されている。
が、気になるのは残りのパートナーや、続いてくる数千のゲームだ。
Android ゲームが簡単に移植できるとしても、楽しくプレイできるかどうかは別の話だ。
タッチパネル用に開発されたゲームは、コントローラーでプレイすると面白くないことがある。
また、コントローラーに無理矢理対応しても、タッチパネルがないと操作しづらいこともある。
単純にリモコン・コントローラー対応させただけでは楽しくプレイできないことが多いのだ。
そのあたりの解決案がないと、ゲーム端末としては厳しいだろう。
また、Apple TV にも高性能化の噂が流れており、Apple が対抗してくるのは間違いない。
こちらの内容次第で、旗色は変わる可能性もある。
ただ、映像端末として見ていくと、現時点ではApple TV などライバルより魅力的だ。
本体がパワフルなだけでなく、Netflix、Hulu Plus、WatchESPN、SHOWTIME、YouTubeなどの有名なストリーミングビデオサービスを利用できる。
また、Amazon Cloud Driveを使った写真の表示や，Amazon MP3，Pandora，iHeartRadioといった音楽ストリーミングサービスにも対応している。
Fire TV はにはリモコンが付属し、ボイスコマンドでの操作も可能らしい。
タブレット端末であるKindle Fire HDXをセカンドスクリーンとして使用することもでき、2014年内に iPhone や iPad を Fire TV のセカンドスクリーンとして使える予定と発表しており、かなりいろいろと楽しめそうだ。
なお、ここまで書いたが日本での展開については明らかにされていない。
ゲームが面白そうでも、日本に来た頃に陳腐化しているとかありませんよーに。
関連リンク：
Apple TVがゲームコントローラー対応に対応するという噂
TechCrunch
