兵どもの夢の跡…ネイティブの消えた GREEブース - TGS2013 その7
昨年のGREEといえば、リッチゲームへの移行の様相を見せていた。
オンラインアクションRPG、アクアリウム、海外と提携した有名IPもの…10タイトル以上のネイティブアプリが展示されていた。
が、自分の記憶が正しければリリースされたのは『ともだちドックス』、『Wacky Motors』、『MONPLA SMASH』だけで、それも泣かず飛ばずで今年の2013年8月に全て終了している。
そして、今年のGREEブースは…ネイティブのリッチゲームはほぼ全滅であった。
誤解を恐れずに言うなら、今年のGREEブースは体験版をプレイしてゲーム内アイテムをもらう場所としか言えないものだった。
主役は相変わらず釣りスタ・ドラコレ・ドリランド。
ステージイベントも(一般日は)それ中心。
ただし、『ドリランド 魔王軍vs勇者!』や『アイドルマスター ミリオンライブ!』などのようにブラウザを使ってできる限りのリッチなゲームへ移行している様子が見られた。
ネイティブは2つだけ。
1つは『サーガ・オブ・ファンタズマ』。
シネマティックRPGというだけあってものすごいグラフィックだったが…実際にゲームをプレイしてみると内容は今一歩…なんとなくスクエニっぽいキャラクターで作った豪華なポチポチゲー。
さすがに今どきこれでは…。
もう1つが『ファンタジーロア』。
どちらもポチポチゲーの延長線上にあると感じさせられた。
このゲームになんとなく、他のGREEゲームがリリースされなかった理由を見た気がした。
基本無料の面白いゲームをつくるのではなく、課金で儲かる既存ポチポチゲーを豪華にして出したいというのがGREEの基本的な考え方で、それに合致しているのが今年展示のネイティブゲームなのではなかろうか。
昨年の豪華なゲームはクオリティと課金のバランスがとれず、リリースされなかったのではないかと思える。
今後、だんだんとネイティブアプリに客を取られながら、GoogleやAppleに30%の手数料を支払うことを避けるためにhtmlで粘っていく方向なのだろうか?
なんにせよ、ゲームの面白さというよりもおまけでひたすら釣っているブースといった感じで、ゲームの面白みは感じなかった。
ただ、釣りスタをステージ上でプレイさせて記念品を持ち帰らせるとか、ゲームのリアルイベントで参加者を楽しませる試みは良かったかな、と思う。
併設されていたポケラボブースも基本ポチポチゲーなのだが、こちらは海外の売れているポチポチゲーをローカライズしたり、自社で『反撃のメタルブレイカー』のようなネイティブアプリを出しており、こちらは「ポチポチを極めたのでネイティブも行きます」感が出ていた。
悪く言うと、昨年のGREEと似た態勢なのかもしれないが、ポケラボは「ポチポチを重視しつつ、冒険もするんです」感が出ており、大当たりしないがコケもしない堅実さを感じた。
ちなみに反撃のメタルブレイカーは…うーん、あと一歩という感じだった。
リアルタイムで協力プレイできるTPSいうのは悪くないが、見た目はちょっと古いし、展示バージョン(ただし、Androidではリリース済)はプレイ中に2回落ちた。