RPG リンクオブハーツ(itunes 800円 iPhone/iPadの両方に対応/ Google Play 840円)
課金:追加ダンジョン、追加イベント、能力UPアイテムなど
開発:Kotobuki Solution Co., Ltd.
評価:2.0(良くはない)
+ 街中の豊富な小物
- スクロールすると目に痛いグラフィック
- ボリューム不足
- 本当に簡単すぎる難易度
リングオブハーツは『RPG エンドオブアスピレイション 』や『RPG最果ての騎士 』などを制作したWorldWideSoftware開発のRPG。
このメーカーの作るRPGは完全な一本道でサクサク進めることができ、ケムコの中でもカジュアル寄りな作り。
今回もサブストーリーのような要素はなく、ひたすらに目的に沿って進んでいく一本道RPGになっている。
洞窟でも外でも立ち止まればMapが表示されるようになっており、迷うことはない親切設計。
プレイしてちょっと目を引いたのは部屋の雰囲気。
RPGの部屋と言えば樽があってツボがあって棚があって、配置こそ変わるものの差がない印象が強いが、本作は置物の種類が豊富で普通のRPGではあまりないぬいぐるみやビンなどの小物が可愛らしく並べられている。
▲携帯ゲームにしてはかなり頑張ってると思う。
街に出ても噴水や畑、花にポストと色々なものが置かれていて、小物に力を入れている点は好印象だ。
ただ、このゲームのいいところはこれぐらいで後は並以下である。
まず細かい所では操作面。
移動はケムコお馴染みのタッチ操作と十字キーで動かす操作の2種類で、これといった難はない。
▲宝箱などもタッチ操作で快適に取れる
ただ、十字キー操作メインのプレイヤーはメニュー画面で十字キーが使えない箇所(タッチ操作のみ)が混ざっているので、ちょっと戸惑うだろう。
もう何作もスマホでリリースしているメーカーなので、この辺りは最適化していて欲しかったところだ。
▲メニュー画面には十字キーが使える箇所とそうでない場所が…。
続いてバトル。
システム自体はオーソドックスなターン制バトルだが、簡単すぎてプレイしている感覚がない。
雑魚戦はオートで終わるのでまだいいが、ボスは攻撃力が低い上にHPだけやたらにあるので攻撃担当キャラのMPが尽きてもまだ生きている。
回復しつつ、仲間がひたすら通常攻撃するだけの展開となり、とても単調。
もう少しバランスを考えて欲しかったところ。
キャラクターのカスタマイズ要素として“エレメンタルソリッド”(ES)というスキルで能力をカスタマイズシステムがあるが、元々効果が低めなのと戦闘が簡単すぎることで有り難みを実感しづらい死にシステムに成ってしまっている。
▲枠が多いのでつけるのが面倒という…。
静止画ではマトモに見えるが、動かしてみると目がチラつく画面も改良してほしい点。
ワールドマップでは地平線が見える立体的な雰囲気が演出されているのだが、この画面の拡縮処理が適当なせいか移動すると非常に目に痛い。
通常の画面もちらついていて目に痛いが、これは格別。
▲プレイして最初に驚いた点。
さらに驚くのは内容が薄い割にプレイして4時間でエンディングを迎えるので短すぎること。
ボリュームのわりに敵に使い回しが多いのも悪印象。
▲カラーバリエーション。
課金要素は特別な施設やダンジョンの解法、追加イベントでの仲間キャラ増加など。
ただし、前述のとおり簡単すぎるバランスなので課金は必須ではない。
また敵を10匹倒すごとに課金通貨1ポイントと交換できるシステムがあるので、無課金でも追加イベントぐらいならばクリアするころには解放できる(参考までにこちらのプレイでクリア時に溜まっていたポイントは合計で81ポイントだった)。
▲このほかに40ポイントで解放できるシナリオが2つある。
iOSではケムコの最新作ではあるものの、グラフィック・内容共に最近ケムコRPGと比べると貧弱。
ただ、4時間で終わるお陰でストーリーに余分な引き伸ばしがなく、まとまって見えるのが唯一他のゲームに勝っているところか。
遊べないほどのものではないので85円セールの時なら試してみてもいいかな、というところで800円の定価に対してその価値は感じられない。
アプリリンク:
RPG リンクオブハーツ(itunes 800円 iPhone/iPadの両方に対応/ Google Play 840円)
動画: