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レビュー:RPG エンドオブアスピレイション 簡単すぎるRPG

RPG エンドオブアスピレイション 800円 Ver 1.0
課金:課金専用通貨購入
開発:ケムコ
評価:2.5(価格通りに楽しめる)
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SFC時代のRPGの雰囲気を再現。
バトルやゲーム内の細かい演出がしっかりしている。
成長してる感が薄い。
戦闘に山場がなく工夫する必要もない。
本作は、はるか昔に滅びた文明が残した遺産、力ある宝石【アトミィジェム】を狙い、非道を尽くすマフィアの野望を阻止するために戦うファンタジーRPG。
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SFC時代やPS初期のような懐かしいドット絵のキャラ、FFライクな戦闘画面と定番な構成だが、バトル中のキャラのカットやエフェクトなど演出は悪くない。
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細かいところでは宝箱を開けるとアイテムが飛び出してくるのも嬉しい。
見た目についてはケムコのRPGとしては凝っている方だ。
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街やダンジョンには隠し宝箱、隠し通路といったしかけもあり、クリアまで6時間+クリア後に隠しボス+専用ダンジョンと短めのゲームながらも内容自体はオールドゲーマーならそこそこ楽しめる。
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操作の基本は十字キーかタッチ操作になるが、移動画面ではキャラの近くをタッチしないといけないので全体的にタッチ操作は使いづらい。
十字キーは使いづらくもないが及第点といった感じ。
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課金要素は、課金者専用のアイテムなどが用意されているダンジョン。
ただし、行かなくても普通にクリアできる。
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▲課金で使用出来る施設、複数あり。

昔のRPGの基本を抑えつつ、演出面はしっかりと強化されおり、クリアまでは6時間、隠し要素も含めると他のケムコRPGとそこまで変わらないぐらいプレイ時間がある。
が、実際にプレイしてみると全体的に物足りない感じがしてしまう。

その理由は大きく分けて3つ。
1つ目は戦闘が簡単すぎること。
普通に逃げないで戦闘をしているだけで、主人公たちは出現するボスよりも圧倒的に強くなってしまう。
戦闘中に敵から攻撃を食らうとたまるBPゲージがMAXになると使用できる使い魔システム(要は超必殺技)がそれに拍車をかけている。
難易度が低い事自体が悪いわけではないが、工夫する余地ぐらいは欲しかった。
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▲逆転技の位置づけだけど、どちらかというとダメ押しに…。

2つ目に戦闘が簡単すぎることもあって、キャラクター育成も楽しくなくなってしまっていること。
成長方法としてスキルを購入して自由に覚えさせてる形式を採用しているが、どうやってもボスには勝ててしまう。
また、自由選択といいつつも実際には選択肢は狭く、自分で選んでる感じはない。
熟練度を上げたり、冒険中に頑張って取得しないと覚えられないスキルがないのも寂しい。

3つ目はダンジョンが狭すぎること。
時間稼ぎでループや往復作業を利用しているが、マップ自体が少ないので探索している感が薄い。

基本的な演出などはよくできており、グラフィックは他のケムコのRPGと比べると少し強化されている印象があるが、この3つのおかげでやりがいもないものとなってしまっている。
正直、『最果ての騎士』『RPGマシンナイト』などと比べると内容的にはいまいち。

ストレスなく遊べるので、評価はぎりぎり2.5としておくが、他のRPGの方がおすすめ。
個人的にはたくさんある課金施設を、本編のダンジョンとしてくれればボリューム面の不満が多少緩和された気もするのだが…。

(ドラゴン)

RPG エンドオブアスピレイションのダウンロード(itunes)


ちょこっと攻略
クリア後のおまけ要素について。

クリア時に手に入る鍵はラストダンジョン手前にある古代遺跡跡地の扉の鍵となっている。
遺跡のボスの強さはいきなり上がるので注意、ラスボスが弱すぎたと思う人でも苦戦する強さ。
更にボス討伐後にMAP右下の悠久の神殿に入れるようになる2段構えになっている。