落ちゲー『ぷにぷにパニック』がiPhoneの落ちゲー決定版とも言えるぐらい面白い!
ぷるっぷるに震えるスライムが爆発していくのはたまらない爽快感、これがiPhoneでぷよぷよにとってかわる新たな定番!
そんな事を言っていた時、一人の男が Twitter で異を唱えた。
控えめな言い方をしているがこれは間違い無くアレだ。
開発者のプライドを賭けた「俺のが先に落ち物ゲームを出していたし、良い物作ってるぜ!」という言外の抗議と受け取った!
ここは受けて立たなきゃ男がすたる。
ということで、今回はゲームキャスト vs まかべひろし氏の回である。
まあでも、生意気なことを言いたくなってしまうのだ。
だって、そのゲームをみてみると100%キャラゲー。
しかも、カーセンサーのキャラクター“カーボくん”(キャラクター解説ページ)というよくわからないキャラクターのゲーム『あつめてカーボくん』だ。
▲カーボくんのお姿
クソゲーが多いといわれるキャラゲーにも序列があって、“面白いゲームや人気アニメのキャラゲー”は面白いこともある。
しかし、オタク産業と関わりのないキャラクターのゲームは10中9は面白くない。
だいたいが大人の都合で「なんか、ミニゲームを入れておけばキャラクターに親しみ出るんじゃないですかね?」とか作られているわけだ。
いわばゲーム業界の最下級戦士。
ちなみに、上記のセリフは自分のエンジニア時代の実話である。
まあ、それでも一応プレイして見るわけだ。
起動するとカーボくんが上から降ってくる落ちゲーになっていた。
こいつを指でドラッグすると自由に動かせる。
なにげに指の少し後ろからついてくるので、カーボくんの移動の軌跡が見やすい。
ほー、操作性はいいじゃないか。
で、4人(匹?)くっつけると「よかったー」とか適当なセリフを言って消える。
なんだ、このゆるい雰囲気。
なお、画面下に見えている隕石はカーボくんがくっつくのを妨害してくるブロック。カーボくんはこいつを蹴散らして移動できるので、隕石を動かすのもゲームのポイント。
で、隕石が積み上がって画面外まで出てしまうとゲームオーバーという、オーソドックスなルールの落ちゲーだ。
ポイントはカーボくんをくっつけた時に出るフキダシで、これに触れた隕石を消してくれるというところ。
隕石を消すと得点となり、隕石に邪魔されていたカーボくんが再び動き出して連鎖…コンボを生み出す。
吹き出しは画面最下部まで落下して一気に隕石を消すので、ピンチの時も1回消せれば連鎖が発動して一気に逆転、そして高得点。
逆転感がたまらん!
なんというか、ルールがわかりやすくて、逆転勝爽快で、タッチパネルを活かした操作な上に画面が見やすいから失敗しても自分のせいと納得できる!
iPhoneゲームの見本みたいなゲームじゃないか!
あとは最近のゲームってなんでも解説し過ぎで…「合成」のくどいチュートリアルとか始まると「ああ、はいはい知ってるよ」と、それだけでゲームを削除したくなるくどさで飽き飽きしていた。
けども、これはチュートリアルが短いのですぐゲームが始められるのもいいし、なにげに裏技が多くて発見していく楽しみもある。
負けた…。
こんな良い感じの落ちゲーが1年半以上前にでていたなんて…。
ミニゲームとしてかなり完成度高いし、操作の納得度という意味では『ぷにぷにパニック』を超えている。
と思ったら、その後にこんなツイート。
ほー、http://www.mcf.cn/~mk/110827/に資料なんかあるのか。
と、見てみると中には完全なゲーム制作の資料と、なぜこのゲームがこの操作になっているのか、こんな仕組みになっているかが全て解説されている。
完全なネタバレになっているのでひと通りプレイしてから見てもらいたいけども、自分が感じていた爽快感や、発見して得意になっていたあの要素が全て計算されていたなんて…!
悔しいっ!
でも、プレイしちゃう!
それにしても、このゲームキャスト トシに評価を差し戻させるとは…まかべひろしと(有)MCF、名前は覚えたぞ…!(冗談です、すいません)
でもまあ、ここまで書いといて何なんですが残念なことにスライムを爆破する爽快感がやみつきなので『ぷにぷにパニック』のがやっぱり好き。
でも、何と言ってもかけている予算や期間が違うはずだから、同じ条件だったらどうなっていたか…。
と言うことで、(有)MCFさんに潤沢な予算を与えてゲームを作らせる太っ腹なメーカーさんとかいませんかね?
多分すごいゲームが出てきて、ボクが喜びます。
「やっぱり本業のゲーム屋に作らせないと面白いゲーム要素の入ったものつくれないなー」とか言っていたあの会社さん、チャンスですよ!
いや、もしかしたらすでに水面下ではそういうゲームが出ているのかも…だれか、知っていたら教えてくれー!
アプリリンク:
あつめてカーボくん(itunes)
ぷにぷにパニック(itunes) iPhone/iPadの両方に対応
ぷにぷにパニック(Google Play)