THEATRHYTHM FINAL FANTASY(Ver1.0) 体験無料 iPhone/iPadの両方に対応
課金:4曲セット450円、1曲170円、追加1キャラクター250円
開発:スクウェア・エニックス
評価:2.5(価格通りに楽しめる)
FFの曲で音ゲーができる!
オリジナル譜面を作って共有できる。
バトル・フィールドとFFっぽい演出
有名曲でも音ゲーム向けとはいえない曲があるので、単純な音ゲーとしてみるとハズレ曲も。
3DSにあった、過去の名場面を再現したEMSモードがない
歴代ファイナルファンタジーの名曲が、FFっぽい演出のリズムゲームとして遊べる!
そんな夢の様なゲームが2012年2月、ニンテンドー3DS で発売された。
そして、ついにその iPhone 版がリリースされたので、紹介したい。
まず、最初に曲と3段階の難易度を選択。
曲には赤い「BMS」(バトル曲)と緑の「FMS」(フィールド曲)があり、BMSではバトル風の演出が展開され、FMSでは旅している演出となり、それぞれ異なる雰囲気を楽しめる仕組み。
続いてパーティー選択。
キャラクターごとに“ちから”、“まりょく”、“すばやさ”、“うん”があり、それぞれに特殊なスキルがある。
ちから・まりょくが高いとBMSで有利になり、すばやさが高いとFMSに有利、うんは失敗した時にフォローしてくれる能力で、どちらのモードでも有効だ。
キャラを選ぶとプレイ開始!
AMSでは曲に合わせた背景とともに、流れてくるマーカーが黒い丸と重なった時にタッチやフリックを行う。
すると、マーカーと同じ段のキャラクターが敵を攻撃してダメージを与える、という仕組み。
画面をタッチする場所はどこでもいいので、操作性も悪くない。
マーカーはタッチするだけの赤丸、矢印の方向にフリックする黄色アイコン、押しっぱなしにして終点で指を離す緑色のラインの3種類。
ミスすると敵が攻撃してきてHPが減り、HPが0になるとゲームオーバー。
システムはオーソドックスな音ゲーで、演出を上手にFFっぽくしている。
また、曲中には特典が高くなる“シルバーライン”・“ゴールドライン”があり、ゴールドラインの終点では召喚獣が出てくる演出も。
フィールド曲では1人の主人公だけが曲に合わせてひたすら歩く。
こちらは基本的にBMSと同じだが、左側から進んでくるマーカーに対して、プレイヤーが画面を上下になぞることで黒い穴を移動させ、ちょうど重なるようにするうねるラインがある。
また、召喚獣の代わりに得点の高いゾーンではチョコボに乗る演出も。
ゲームが終わると結果に応じて経験値が得られ、使用したキャラクターが成長する。
が、RPGっぽいだけで一番難易度が高いステージでも音ゲー慣れしていれば最初からクリアできるようにはなっている。
レベルアップは初心者救済の側面が強い。
やりこみ要素としては、上記のBMSとFMSの2曲がセットになったステージを一定回数こなしていくクエストメドレーモードがある。
ステージ選択画面でステージクリア特典(HP回復や経験値アップなど)が提示され、自分の状況に応じてルートを選択するRPG風に音ゲーをするモード。
HP回復などの代わりにトレーディングカードが手に入ったり、より難易度の高い幻影譜面が手に入ったりと、コレクション要素もある。
さらに、iPhone版オリジナルの曲に譜面をつけるモードも搭載。
これがなかなか使いやすい上、ネットワークを通じて共有も可能というスグレモノ。
ヘルプも充実で、タッチ反応もよく、3DS版よりもメニュー等の操作は快適。
全体に丁寧に移植されたゲームということが伝わってくる。
しかしながら、このゲームはおすすめとは言いがたい。
システムは悪くないものの、単純な音ゲーとして見ると、ゲームの選曲が“歴代FFの人気曲”なので、音ゲーとしてみるとちょっとメリハリにかけてしまうものが多いからだ。
懐かしさに浸りたいプレイヤーにならばOKといったところだが、それもあと1押し足りない。
懐かしの曲は名シーンと共に記憶しているので、やっぱり演出として過去作のムービーを重ねあわせて欲しい。
例えば“ビッグビリッジの死闘”ならば「クルル!おまえのじいちゃん・・・強かったぜ!」とか名セリフを見たい。
名曲とともに名シーンを再現するようなモードがあれば評価はかなり上げられると思うのだが、「思い出ゲー」としてはちょっとサービスが足りない気もした。
3DS版にはこの要望に応えた EMS モードが搭載されていたのに、iPhone版には搭載されていないのは致命的だろう。
また、一部の人が高いと言っている価格については、個人的には納得している。
追加キャラクター1人につき250円。
各シリーズの4曲パックが450円、その他個別にバラエティ曲が1曲170円。
基本パックで5850円は 3DS 版と同等な価格設定だし、全曲アンロックに1万円を超えるといっても、自分に思い入れ無いシリーズを買わずに節約できるので逆にありがたいとも言える。
「スクエニ音ゲー」として捉えるか、「FFの曲で音ゲーができる」と捉えるかで評価が変わるゲームだが、音ゲーとしては先に書いたようにいまいち、FFの音ゲーと考えれば価格通りに楽しめると思う。。
正直、3DS を持っているならば「FFの音ゲー」としてそちらの方が圧倒的に良いので、3DSでやってもらいたい。
アプリリンク:
THEATRHYTHM FINAL FANTASY iPhone/iPadの両方に対応
動画: