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レビュー:DEMONS' SCORE 超豪華スタッフを前面に押し出したおバカキャラゲー!

DEMONS' SCORE Ver1.0.0(開発:スクウェア・エニックス) iPhone/iPadの両方に対応
価格:1500円
課金:難易度低下アイテム(なくてもクリア可)
評価:2.5(価格通りに楽しめる)
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豪華作曲・声優陣
マッドビデオのようなカオスさ。
リズムゲームとして普通に楽しめる
ロードが長い
iPhone4Sだと止まることがあった(iPad2、iPod touchでは確認せず)
序盤が簡単すぎでタルい
DS の大ヒットリズムゲーム『押忍!闘え!応援団』の iNiS のリズムゲームのノウハウと、豪華さで定評のあるスクウェア・エニックスがタッグをくんだ超豪華音ゲーが出現。
主人公【セレニティ】を操り、悪魔を倒しながら父を探すという内容だ。
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▲主人公セレニティ。

中の矢印が上に達したときに円をタッチすると、タイミングに応じて【CRITICAL】〜【MISS】まで4段階に点数が入る。
CRITICAL】だと画面上部のHPが回復し、逆に【MISS】だとHPが減少。
ステージの最後までHPが残っていればクリアとなり、点数に応じて経験値が入る仕組み。
ゲームの雰囲気を分かる人にだけ伝わるように言うならば『ミュージックガンガン』と『押忍!闘え!応援団』の中間である。
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ぶっちゃけて言ってしまえば内容はタッチ操作の標準的な音ゲー。
しかし、このゲームの真価は異常な豪華スタッフを押し出して作られたおバカゲーであることだ。

主人公が立ち向かう悪魔それぞれに1曲と1人の声優が割り当てられているのだが、その悪魔の演出が普通のゲームではありえないぐらい作曲家や声優を前面に押し出している。
例えばタイトーが誇るサウンドチーム、ZUNTATAの悪魔はインベーダー。
そして、様々なパロディネタが散りばめられ、作曲家のキャラを尊重している。
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▲タイトーのインベーダー+ZUNTATAの曲+スクエニパロディのコンボだ!

なら声優の比率が薄くなるかといえばそうでもない。
このゲームでは悪魔を倒すと、主人公がその力を使って戦うことができるのだが、これが力を借りるというよりも悪魔に乗っ取られると言ったほうが正しいぐらい。
例えば、この千葉繁(男性声優)が声を当てる悪魔ベリアル。
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▲踊りからして個性ありあり

この悪魔を倒すと、その力を借りて主人公がコスプレする…まではいいのだが、性格と声までベリアルそのものに。
千葉繁(男性声優)の声でしゃべる女性主人公というのはあまりにもカオス。
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▲姿もアレだけど。

リズムゲームとしてはキャラのトークやデモシーンが長めになっていることでもキャラ重視は見て取れる。
主人公をコスプレさせ、ちょっとお色気を楽しみ、声優や好きな作曲家の曲を楽しむおバカゲーム。
銀河万丈の声で戦う主人公(女)などはまるでマッドビデオを見ているようである。
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▲萌えはないけども何気にきわどい格好が多い。

純粋にゲームとしてみると、ロード時間が長めだったり、ストーリーはイージーモード(ちょっと簡単すぎる…)から順番に続けなければいけなかったりと気になる点がある。
ビジュアルは豪華だが、操作に反応して動くわけではない(完全なムービー)なので、ちゃんと操作できたときの「できた!」「曲がつながった!」という感じは薄いし、セリフが前面に出すぎていてBGMや効果音が目立たない時があったりとリズムゲームよりもキャラゲーとして舵を切った結果、純粋なリズムゲーム好きには気になるだろう部分もある。
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▲ムービーとキャラを押しすぎ。

タッチパネルの音ゲー次に指が移動する方向が導線で表示されるので迷いづらいほか、iPhoneでコントローラーを持つように両親指で操作していると次に操作するマーカーが隠れづらいようになっている配慮があったり、処理落ちなどがあまり(iPod touchでも)ないようにできているなど、感心する部分もあるが差し引きで普通の音ゲーといった感じ。

1500円は高額だが、普通に楽しめる音ゲーに豪華キャラとビジュアルが付いてくるのでスタッフ陣の何人かが好きでキャラゲーとして理解しているならば『DEMONS' SCORE』を買っても損したとは思わないはず。
特に好きなスタッフが多くいるならば価格以上の価値は感じられるだろう。
個人的に言うならももクロの「負けないよ!」、イトケンと田中公平、銀河万丈、千葉繁で満足した。

純粋にリズムゲームを求めているのならば『Cytus』や『グルーヴコースター』などコストパフォーマンス的におすすめだ。

DEMONS' SCOREのダウンロード(itunes)

動画

余談だが、チュートリアルバージョンのビデオを見ると異常につまらなそうに見えるが、実際は普通に楽しめるので安心していい。