
タイトル | CreaVures |
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ジャンル | アクション |
価格 | 85円 |
アプリ内購入 | ステージ完全クリア(クリアできない人用) |
日本語対応 | なし |
販売元:Chillingo | Version:1.1 | GameCenter:実績・ランキング | 対応機種:iPhone / iPod touch / iPad |レビュアー:ドラゴン |
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おかしくなってしまった森を正常に戻すため、能力が違う5匹の動物達が協力して進んでいく。

▲オープニングから幻想的な世界に連れて行ってくれるグラフィック。
このゲームは発売から2012年7月まで「発売記念価格85円」。
USで200位以内に入ることなく、定価に戻る前にテコ入れで無料になってしまった。
なぜ、このゲームが無料になったのか.
不思議に思いながらプレイを開始した。
ストーリーは不思議な動物たちがお芝居のように身振り手振りで会話して進むので英語力がなくても楽しめる。
動物は見た目だけだと不気味さもあるが、動きがコミカルなので可愛い。

▲写真では伝わりづらいが動くと動物はかわいい。
操作や新キャラの説明は英語だが、同じ場所に戻れば何度でも表示されるのでわからなくなることはない。
さらに、新キャラが出てくるごとに最初は分かりやすい場面を用意しているので実際は読まなくてもすむようになっており、かなり親切だ。
チュートリアルを終えた段階では雰囲気もよく特に悪い点を感じない。

▲読むのが面倒で飛ばしても、わからなかったら読みに戻れる親切設計。
基本操作は十字キーの移動とジャンプ、特殊能力使用とシンプルだが、
十字キーでの操作は斜め入力があり、左右と上下でタッチする部分が被っているため画面が小さいiPhoneでプレイする場合慣れていないと誤入力しやすい。

▲写真で分かるとおり、入力受付幅が広く持つ位置が低いと下が入りやすい。
最初はネコ1匹の状態から始まり、最終的に5匹の違う特徴を持ったキャラを交代させながら、ステージ上にある「光」を集めてゴールを目指すアクションゲーム。
キャラの使い分けで道を切り開く簡単なパズル要素と、ときどきシビアな操作を要求されるアクション操作でうまく進めた時には意外と満足感がある。

▲電撃で攻撃したり、もりのきのこに光をつけて障害物を取り除いたりできる能力。
チャプターの終わりにはボスが登場し、進もうとする動物たちの妨害をする。といっても、バトルがあるのではなくて通常のステージ進行にボスからの邪魔が入るといった感じだ。
ステージにはかなり細かくセーブポイントがあり、失敗してもすぐにやり直せるので難易度はあまり高くない。
セーブポイントには2匹以上がたどり着かないとその先に進めないようになっており、2匹の力が必要な時にはいいが、能力に関係なく進める場所では単純に同じ道を2度行き来するだけになるのが少し気になる。
が、これはゲームの性質上仕方ないか。

▲3キャラ以上いる場合はセーブポイントで交代できる。
操作に対して動きも良く、普段はキャラを気持よく動かせる。
細かいことを言えば、壁をの登るときだけ急に動作が重くなる点だけが引っかかる程度。

▲失敗してやり直しさせられた時には登る遅さに対するストレスで体をグニグニさせてしまう。
綺麗なグラフィックとゆったりとしたサウンド、コミカルな動きをする動物たちの幻想的な世界と、突出した面白さはないが悪くないアクション。
全体を見れば普通以上であり、この雰囲気が気になるならプレイしてみても損はない。
iPhoneなら3.0に近い2.5点、iPadなら画面の広さなどを考慮して3.0点評価だ。
では、なぜこれが売れなかったのかを考えると「突出した長所」がないからと思われる。
幻想的な世界はいいが、ステージ上でちょっとした障害物につまったり、たまに変なところで落ちたり、「光」を集めていくゲームなのに特定のキャラを手に入れた段階で前のステージに戻る必要があったりと、ほんの少しの不親切が、世界観を楽しむことを邪魔する。
確かに悪くない。
全体を見れば良いと思う。
しかし、iPhoneのゲームで爆発するために必要な突破力のようなものない。
先日レビューされた『Nihilumbra』は全てを雰囲気のために組み上げており、それがUSでのヒットに繋がった。
iOSのゲームは「良い」ではなく「素晴らしい」でないと難しい時期にきているのかもしれない。
85円なのに。
CreaVuresの詳細・DLはこちら(itunes)