超水道さんは「iPhoneのノベルアプリを1週間で作る!」ことに挑戦し、ゲームキャストが出来るまでの様子をレポート。
7日目は完成まで。
完成間際が一番やばかった…!
昨日のうちにノベルの名前は「'99 ~恐怖の大王と放課後の女神~」と決定した。
7日目はいよいよ最終日。
この日はほとんど連絡を取らず、お互いの作業に没頭した。
だから、この話は後から再構成したものだ。
5日目の終わりに佐々木ケイはシナリオ7万文字を完成させた。
当初の予定5万字を大きくオーバーしている。
- どれだけ切り詰めても、面白くするためにアレだけ必要だったんだよ…。
そして迎えた7日目。
ミタヒツヒトは焦っていた。
1つにはシナリオが7万字に達したということ。
普段ならボリュームがあるのはいい。
が、今回の場合これは純粋に誤字脱字チェックの手間が40%増えたことを意味する。
しかも、アイコンなどの素材を作る作業が遅れ、その作業を1人でこなしていた。
-
シナリオが上がった後、佐々木ケイが起きなかったんです。
10時間以上連絡がつかなくて、焦りました。
終わらないかと思われた作業だが、ここで超水道の気合いを震わせる出来事が起きる。
まず、5日目の記事に書いた通りAmeroadを利用することが決まっていたが、なんとその記事にAmeroad製作者、村上氏からの応援コメントが付く。
(記事が描かれた時点で6日目だったので、メンバーが知ったのは7日目のタイミング)
- え、なにこれ凄い…!
さらに、スペシャルサンクスとしていろいろアドバイスを頂いた「@frnk」「@RucKyGAMES」がクレジットされるに当たり、
- frnkさんって、あのファストエバーの!?挨拶しなくていいですか!?
- RucKyさんってもしかして、あの有名な…!イケる!
倒れそうなところで、意外な方向から士気が上がる。
そしてなんと、夜中には全ての素材が揃い、誤字修正も終わっていた。
残りはスクリプト、最後の組立のみ。
ここからは山本すずめ1人の作業だが、それは順調に進んでいた…かに思われた。
そして、午前5:00。
致命的な事件が起きる。
- ビルド(Appleに提出するプログラムを作る作業)したら、27MBになった…。
今回の企画はそもそも20MBにするという挑戦。
メンバー総出で素材の点検となった。
音質はこれ以上下げられない。
しかし、すでに限界まで画像は軽量化されている。
それでも、山本すずめはサイズを軽量化し、様々な圧縮ソフトを試し、ひたすら努力した。
しかし、7MBを削るのは至難の業である。
- なんという天使のいたずらだよ!
朝まで必死に容量を削り続けるメンバー。
しかし、当然20MBは切れない。
限界に達した時、山本すずめが気づく。
- Xcodeのいらない機能をいれてビルドしてた!
早速、その機能を切ってビルドすると…今度は17MBまで落ちていた。
そして、無事9:57にAppleへサブミット!
- へへ、20MBを切れない'99なんて、クリープのないコーヒーのようなもんですからね…!
この顛末を語ってくれた時、山本すずめは誇らしげにそう言っていた。
そして、オンライン作業を終え、完成したアプリをみんな集合して確認する。
- 自分が書いたシナリオが、翌日にもうアプリで動いているなんて…!
- 本当に1週間でできた…やった!
これだけのものが本当に1週間でできるとは、私も思っていなかった。
実際、何かあれば延期できるようにアプリは14日以降サブミットを想定して作業していた。
アプリの動作を確認し、超水道のメンバーは静かに眠りについた…かと思われた。
そこに無慈悲な一言が。
- 超水道の皆さん、お話があるので今日は集合してください。
'99の話はあとちょっとだけ続くんじゃ!
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