タイトル | Dark Quest 3 |
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ジャンル | アクションRPG |
価格 | 基本無料 |
アプリ内購入 | 有料ポイント・通常ポイント購入 |
日本語対応 | あり |
販売元:Gameloft | Version:1.0.0 | GameCenter:独自実績有 | 対応機種:iPhone / iPod touch / iPad | レビュアー トシ |
美しい映像 |
いちいち課金を要求されるストレス |
無料で楽しむのは難しい、有料でも奥深さに欠ける |
マルチプレイがない |
アイテムコレクション、成長の楽しみがない |
少なくとも前作の『Dark Quest 2』までは、ディアブロを携帯向けにして劣化させたような作りであった。
が、今回は有料買い切り型から基本無料の追加課金型へ変わり、それに合わせてゲーム全体がまったく別物になっている。
プレイヤーはウォーロード(戦士)、メイジ(魔法使い)、スカウト(弓使い)、シャーマン(魔法戦士)からキャラクターを作成し、ステージを選択して戦っていく形式。
キャラクターは無料では2人まで作成可能で、クリアしたステージやゴールドなどのデータは共用。
移動用のスティック、攻撃ボタン、スキル(MPを使う特殊攻撃)ボタン3種にフェアリー攻撃(一定時間ごとに使える必殺技のようなもの)ボタンとなかなかボタンは多いものの、相変わらず操作にはあまり問題を感じない。
唯一気になったのは、射撃攻撃時の攻撃ボタン。
攻撃方向へドラッグする操作になっているのだが、時折方向を定めづらく感じた。
ステージは全16ステージにそれぞれ難易度が5段階あり、計80ステージ。
同じステージでも難易度があがるとトラップが増えたり、敵が増えたりとそれなりに異なる気分で楽しめる。
出てくる敵を制限時間内に全て倒すとステージクリアとなり、クリアタイムや倒した敵数に応じてF~AAAまでランクが評価され、ランクに応じて経験値とゴールドの詰まった宝箱が出現し、「鍵」を使って開けることで追加で経験値とゴールドが入手できる。
ただし、この「鍵」は実時間20分に1つで最大5つまでしか貯まらないため、連続プレイ時は宝箱が開けられなくなってプレイの効率が落ちるか、有料で鍵を購入することとなる。
これが他のフリーミアムゲームで言うところのエネルギーに相当すると言えるだろう。
また、ステージごとに決められた目標を全てクリアすることでも経験値とゴールドが入手可能で、これは同じステージを何度も楽しめる配慮だと思うが、単調な目標しかないので失敗している。
ステージクリア後はお買い物タイム。
今回はアイテムが出現しない上、レベルが上昇してもショップに新しいアイテムが出現するだけでキャラクターの能力は上がらないので、効率の良いお買い物が肝要。
はっきり言って装備が弱いと物理的にクリア不能(制限時間内にダメージを与えきれない)なことすらある。
新しいアイテムを買う他に既存のアイテムの強化を行えるが、こちらは強化完了まで実時間がかかる、普通にプレイしていてはお金が足りずに最新の装備は絶対に揃わない(というか、その1つ手前も揃えるのが厳しい)など、基本無料化の影響をひしひしと感じる。
見ての通り映像面のクオリティは前作より格段に上がり、画面の見やすさもアップして基礎部分はパワーアップしたとすら言える。
が、ゲーム部分に関しては前作までのファンからすると正直ゴミのようなもの。
敵がアイテムを落とさないので装備を集める楽しみもないし、店で売っているアイテムはほとんど能力を上昇させるだけで前作と比べると個性の面で欠ける。
キャラクターの成長は遅く、かなり課金しなければ強力なスキルを覚えることはできない。
前作では早く成長したので毎回新しいアイテムを試したり、スキルを試す楽しさがあったが、今回は成長が遅いのでそれもない。
本来あった面白さを何倍も薄めて、やりがいをなくした感じ。
ストーリーもなければマルチプレイもない(これは後で実装予定)。
課金すれば少しは楽しめるが、過去作に出していた程度の課金では十分に楽しめないし、課金しても「成長させる楽しさ」は皆無で、「課金アイテムで無双する」しかやることはない。
『モダンコンバット3』や『ギャングスター:RIO』で高いクオリティを見せてくれたゲームロフトだけに残念。
スタッフコメント
トシ:
このゲームでは死ねば「有料で復活できます」、装備を強化すれば「時間がかかりますが有料なら一瞬です」ととにかくストレスを与えてくる。
そして、このストレスを与えて金を取るというのが最も効率の良い売上げの稼ぎ方と気づいて以来、ゲームはそちらに向かっているように思う。
大昔、難しいものだったゲームは近年に向けてゲームは徐々に優しく、ストレスのない方向へ進化してきた。
イースが「RPGは優しさの時代」などと言って親切さを売りにヒットした頃、将来は「ストレスを与えて、課金させる時代」に変わるとはまさか思いもしなかった。
フリーミアムであることと、ストレスを与えて課金することはまた別物のはずだが、このような形でゲームが退化するとは。
Dark Quest 3の詳細・DLはこちら(itunes)