レビュー 虫姫さま
タイトル:虫姫さま
ジャンル:シューティング
価格:450円
アプリ内購入:なし
日本語対応:あり
Retina 対応:あり
レビュアー:トシ
販売元:Cave | Version:1.0 | GameCenter:実績・ランキング対応 | 対応機種:iPhone / iPod touch / iPad
評価: 4.0(すごく面白い)
+ボスまでの道中が楽しい
+ザコ敵を倒す爽快感
+初心者に配慮された作り
+好みに合わせて調節できる細かい難易度とモード
-メニュー画面のロードが長い
虫姫さまはアーケードで人気だったシューティングゲームの移植作品(虫姫さまアーケード版についてはこちらの記事を参照のこと)。
セクシーな主人公レコ、虫をモチーフにした敵キャラ、カラフルなステージが見た目に特徴的だが、それ以上にプレイしていて面白い!
シューティングをプレイしていて一気にクリアまでやり込んでしまったのは久しぶり。
今回はそんな虫姫さまの面白さを紹介しよう。
このゲームで何よりも面白いのはザコ敵を倒していくこと。
他のケイブ製シューティングよりも敵を倒した時の手応えがよく、倒している実感がある…というか病みつき。
単に爆発ではなく「プチッ」というような何かを潰したような音が混ざった独特の破壊音がいいのか、細かい敵が大量に出てきて潰しまくれるのがいいのか…とにかく巨大な雑魚を倒した瞬間に大量の弾が全て得点アイテムに変化する爽快感も含めて今までの作品以上に爽快。
大きな雑魚、小さな雑魚の配置など敵の出現や、弾のばらまき方も繊細に調整されており、「ピンチを切り抜けると少し休んでまたピンチ」というテンポが楽しい。
撃ってザコ敵を倒すのが本当に楽しいシューティングで、そのステージ構成の調整もあって楽しくない瞬間はないといっていいほど。
もうこの時点で買い、だ。
さらに恐ろしいことに、このゲームは難易度が上がるほどに楽しくなる。
難易度が高くなると敵弾が増えるのだが、これはそのまま敵弾が得点アイテムになる瞬間、より多くの得点アイテムが獲得できることを意味する。
ただでさえ気持ち良い得点アイテム集めだが、画面中いっぱいに広がった得点アイテムを一気に回収するのは爽快の一言。
また、難しいほど敵を倒す順番が重要になるので、いわゆる「パターン作り」の戦略性も増す。
ついでに本作ではキャラクターの中央の円の、色が濃い部分(過去のケイブ作品より一回り小さい)に弾が当たらない限り死なないので、玉が多いと「なぜか避けれた、すげー!」という状況も多くなってそれもまた楽しい。
弾幕を放つボスとの対戦より道中が楽しい時点で異色だが、そのシステムも近年のケイブのシューティングの中で異色。
操作はショットとボム、オプションを一箇所に集中させるか、散開させるか選択する切り替えボタンの3つ。
レーザーとショットの切り替えもなく、ボムは使った瞬間に弾を消す普通のボム。
そしてオプションボタンも集中・散開の2つを切り替えるのみと他のケイブシューティングにないシンプルさ。
弾数の少なく弾速が早めの「オリジナルモード」、いつも通りの弾幕「マニアックモード」、凶悪すぎる「ウルトラモード」の3つを搭載しており、特にオリジナルモードで初心者や弾幕シューティング以外のプレイヤーの取り込みも狙っていた。
iOS版でもそこは変わらず、イージー(すごい簡単)~ヘル(ゲームセンターそのまま)まで4段階の難易度を用意しており、前作の3段階から進化。
さらに、最初は一番簡単なオリジナルのみをプレイできるようになっており、徐々にマニアックやウルトラモードが解放されていく仕組みや、プレイマニュアルが徐々に解放されていき詰め込みすぎないで覚えられるようになっており、「段階を踏んで難しくなる」という仕組みを非常に大事にしている。
また、敵弾を受けたときにボムが1つでも残っていた場合、残っているボム全弾と引換に自動的にボムを使って死なないですむ「オートボム」システムもiOS版のみ搭載。
アーケード版よりも遥かに初心者向けで、これからケイブのシューティングを試してみたいプレイヤーにぴったりのゲームに仕上がっている。
前述したように難しいほど爽快感が上がるので、徐々に学習して難しい面がクリアできるほど楽しくなるという麻薬に似た作り。
さらにゲームセンターの Achievement を見てクリアしていくと、得点稼ぎやアイテムの場所がわかるようになってもう1段楽しめるようになる仕掛けまで。
細かいところまで余さず配慮が行き届いた、恐ろしいゲーム。
もちろん、難易度ヘルや「マニアックモード」、そして凶悪さで名を馳せた「ウルトラモード」で既存のプレイヤーも楽しめるので安心して欲しい。
また、今までの作品はボムの回数だけ「オートボム」できていたのに比べると、今回はオートボムを使用するとボムが全弾なくなるので、手動でボムを使う意味ができた点はいままでの作品より進化したとも言える。
映像面でも「ゲーム画面がRetina対応じゃない」と言われていたが、今回はかなりクオリティがグレードアップ(上の画像クリックで拡大)。
ケイブは毎回着実に進化してきたが、今作でもまたその歩みを止めなかった。
ただ強いて言うなら残念な点が2点ある。
演出が強化されたことが爽快感に結びついていると思われるが、お陰で iPhone 3GS ではiPhone 4S などに比べて動きのスムーズさに欠けた(と言ってもゲームに支障はない)。
また、iPad に対応したユニバーサルアプリではあるが、単純に画面を拡大しただけなので iPad のシューティングとしてみると同じケイブの『エスプガルーダII HD』より劣って見える点。
スタッフコメント
トシ:
ケイブシューティングでも特に面白いと感じた。
ただし、iPhone 4S で。
Sengzhou:
後ほど追加予定
虫姫さまの詳細・DLはこちら(itunes)