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レビュー Sonic & SEGA All-Stars Racing

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タイトル:Sonic & SEGA All-Stars Racing
ジャンル:レース
価格:170円
アプリ内購入:なし
日本語対応:あり
Retina 対応:あり
レビュアー:トシ
販売元:SEGA America| Version:1.0.1 | GameCenter:実績・ランキング対応| 対応機種:iPhone / iPod touch / iPad

評価:3.5(かなり面白い)
+旧機種でも軽快に動くわりに見た目も十分
+ハイスピードなレース
+お手軽で奥は深い
+セガファンへのサービス
-混戦だと一気に逆転されるので理不尽感も
-ミニマップがない

Sonic & SEGA All-Stars Racing』はソニック・ザ・ヘッジホッグと仲間、そしてセガの看板キャラクターたちがレースを繰り広げるゲーム。
海外ではかなり前にリリースされており、滅多なことでは満点を出さない Pocket Gamer が満点を出しているのを始め、辛口サイトでも100点満点換算で80点以上、そうでないサイトではほとんどが満点に近い評価と、とてつもない高評価をたたき出していた。
日本語化前の先行リリースという形だが、ついに日本でもリリースされたこのゲームを紹介する。

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さて、本格的な解説にはいる前に開発会社である Sumo Degital について語りたい。
この会社はスポーツ・レースゲームを得意とするイギリスのメーカーで、セガとは非常に関わりが深い。
『バーチャテニス』や、『アウトラン2』の移植など数多くの開発をこなし、もはやセガとはツーカーの仲(Sumoの名の通り、名刺に力士が入っているほど親日メーカーでもある)。
iOS バージョン以外の Sonic & SEGA All-Stars Racing もこのメーカーが作成しており、本作は iOS 向けに本家が製作した、スペシャル移植ということができるだろう。

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今でも記憶に残るのは2004年のアウトラン2移植。
当時はまだギリギリで家庭用ゲーム機の性能がゲームセンターの最先端には追いついていない時代。
その時に「ゲームセンターそのままの移植はむずかしい」と言われていたアウトラン2をなんと XBOX へかなり完璧に移植して高い技術力でファンを驚かせ、さらに「絶対無理」と思われていた PS2 にも素晴らしい移植も成功させてセガファン2度大喜び。

元々レースゲームでは定評があったが、同じくイギリスの有名レースゲームメーカー Bizarre Creations が倒産した際に有力スタッフが合流し、レースゲームでは指折りの開発会社でもある。
特にセガと組んだレースゲームでは外れなしで、
「セガ+Sumo Degital+レース=面白い」
というのは近年のセガマニアの常識でもある。

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さて、前置きが長くなったがゲームの説明に入ろう。
このゲームはセガの有名キャラクターが競争するレースゲーム。
加速する床やコース上に散らばるアイテムを使って相手を抜き去る様になっており、アイテムの使い方次第では逆転もありうるパーティー要素の強いレースゲーム。
基本操作はバックボタン・ドリフトボタンの2ボタンつのみで、本体を傾けてコーナーを曲がる(オプションで左右キーで曲がる設定あり)。
アイテムに関してはアイテムアイコンをタップすることで使用(キー操作時はアイテムボタンが出現)と非常にわかりやすい。

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まあ、つまるところマリオカートのようなゲームなのだが、単純にマリオカートを真似たゲームではなく、「ソニック」の名の通りゲーム展開はかなり高速。
ドリフトを続けるとカートから炎が吹き出し、この状態になるとドリフト終了と同時に超加速が行われる上、加速中はコース上の障害物やライバル車を吹き飛ばすことが出来るのだ。
長時間続けると緑→黄→赤と炎の色が変化し、加速時間もどんどん伸びる。
コーナーをドリフトで曲がりきり、終了と同時に加速を繰り返すハイスピードレースで、上達するほどにゲームが高速に感じられるようになり、お手軽なのにうまくドリフトできるコース取りを探すのは奥深く、上達しがいのある良いゲームになっている。

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ゲームモードは4つのコースで総合順位を競うグランプリモード、様々なミッションをこなすミッションモード、ゲーム開発者のゴースト(重なってもぶつからない半透明のライバル)と競うタイムアタックモードの3つに加え、最大4人までのオンライン対戦が楽しめる。
ゲームをこなして集めた得点で新しいレーサーや、コースを買う要素もあってボリューム感もかなりのもの。

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グラフィックは最先端ではないが、鮮やかで十分楽しめるレベルだし、何より iPhone 3GS 世代でもまったく処理が重くならず快適に動く点も評価したい。
唯一の難点はミニマップがないこと。
複雑なコースもあるため、コースを覚える気がないとつらいのが画竜点睛を欠く形か。

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それでも「セガ+Sumo Degital+レース」の法則は健在で、十分に面白いし、価格から比べてもお得なゲーム。
セガファンへのサービス要素があるだけで終わらない、iPhone の定番パーティーレースゲームとしてお勧めしたい。

スタッフコメント
トシ:
今回はセガのゲームから8作品10人のキャラクターが勢ぞろい。
せっかくなので全員紹介しておく。

ソニック・ザ・ヘッジホッグ
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マリオに対抗するクールなヒーローとして生み出された。
海外ではマリオより人気があるんだぜ!」というのがセガファンの決まり文句。

テイルズ
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ソニックの相棒で尻尾で飛ぶ狐。
欠点は声がいらつくこと。

ドクター・エッグマン
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ソニックのライバル、悪の科学者。

アイアイ
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傾けアクション、モンキーボールの主人公。
やっぱり、iPhone / iPad でも出ている。
そろそろ超パワーアップした3DS版がでるとか。

芭月涼
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制作費70億円で有名なシェンムーの主人公、いい年してお小遣いをもらってる。
オープンワールド系ゲームの大作として世界的大ヒットゲーム、GTAにも影響を与えた偉大なゲーム。
セガ的には龍が如くでその技術が活かされており、決して無駄ではなかったはず…のゲーム。
16章まであったらしいが、シェンムー2より先は出ていない。

チューイ
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iPhone / iPad でも出ているパズルゲーム、『チューチューロケット』の主人公(?)。
可愛いし、わさーっとでてくるのも楽しいので色々活躍してもいいと思うが…。
続編は出ていない。

B.D.JOE
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どんな手を使っても高速で客を送り届けるクレイジータクシーのドライバー。
恐らく黒人枠(海外では特定の人種だけを出すと人種差別と言われることがある)。
大ヒットしたはずだが、XBOX の High Roller 以来出ていない。

ビート
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スケートで街を駆け巡る、ジェットセットラジオの主人公。
家庭用機で本格的にトゥーンシェード(3D技術で漫画のような2Dの表現をする)の草分け的存在。
同時期にPS2で出たTVDJなんて問題にならない面白さ。
そろそろ続編が出て欲しい。

アミーゴ君
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マラカスを振って遊ぶリズムゲーム、サンバDEアミーゴの主人公。
マラカスで世界一になって身を立てるという発想がセガっぽい。
Wii 版ではストーリーがちょっとまともになっているのが残念。
悪くないゲームだったが残念ながら続編の情報は聞かない。

ビリー・ハッチャー
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大きな卵を転がして敵を蹴散らしながら進むアクションゲーム、『ビリー・ハッチャーとジャイアントエッグ』の主人公。
発売時期も名前も、もろに「ハリー・ポッター」に被せており、志が低いと言うか、いろいろ残念だったと言うか…。
1作で打ち切られているし、この中にいること自体が不思議な存在。

…さて、お気づきのように出演8作品の中で現在も続編の出ているゲームはたった2作。
オールスターと言えば、誰もが知っている有名キャラクターの総出演と思うことだろうが、知らないキャラクターばかりでを不思議に思われるかもしれない。
一般で言うところのオールスター=豪華フルメンバーと、セガでいうところのオールスターは異なるのだ。

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セガはシリーズ物を続かせるのが下手で、途切れずにずっと続いている有名シリーズはソニック・ザ・ヘッジホッグぐらい。
つまり、オールスター=続かなかったシリーズのキャラクターを集めるという意味合いになり、セガファン以外は「誰それ?」となり、セガファンでも知らなかったりするのが当たり前。
「オールスターのわりに知っているキャラクターがいない!」という批判は的はずれなので言わないように。

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…ただ、OPで出てくるうららや晶を持ってこずになぜか、ビリー・ハッチャーとかを持ってきてしまうあたりが「セガだなぁ…」と思わずにいられない。
アレックスキッドや、リスター(セガ的にはマリオ級なんだけど、シリーズが続かなかった主人公たち、ゲームは面白かった)を持って来なかっただけまだましかなぁ…。
全部持っているしクリアもしているから嬉しいんだけども。

Sonic & SEGA All-Stars Racingの詳細・DLはこちら(itunes)

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