タイトル：Shooting Game(仮)
ジャンル：シューティング
価格：無料
アプリ内購入：なし
日本語対応：あり
Retina 対応：あり
販売元：Coa Works | Version：1.0 | GameCenter：なし | 対応機種：iPhone / iPod touch
総合評価：3.0（面白い）
＋オールドスタイルのお約束を踏襲した展開
＋良好な操作性
＋プレイしやすい難易度
−グラフィックは古い
Shooting Game (仮)の詳細・DLはこちら(itunes)
『Shooting Game（仮）』は1997年に公開された Windows 用フリーゲームの移植作品。
怒首領蜂以降の弾幕シューティングではなく、撃って敵を倒すことに主眼が置かれていた時代の王道パターンを踏襲したシューティングとして、シューティングゲーマーの間では無料で楽しめる良作として親しまれてきたもので、そのバランスの良さには定評があった。
このゲームはそんな定番ゲームの動作がなめらかになり、背景が追加されている改良移植バージョンとなっている。
移植に当たって指をなぞった位置に合わせて移動する相対移動方式、オートショットなど iPhone シューティングゲームのお約束をきっちり踏襲した形にしており、画面を１％単位で指定して自由に縮小できるので、プレイヤーに合わせて自由に指の置き場を作れるようになっている。
最近の iPhone のシューティングゲームと比較しても操作の快適さは高いレベルだ。
このゲームは「避けて撃つ」シューティングゲーム王道の楽しさを追求している。
敵の弾には見ただけで諦めてしまうような恐ろしい弾幕はなく、冷静に見ると「こうすれば避けられる」というのがわかる攻撃ばかり。
自機が体力制で多少の攻撃では死なないので、２度目以降はきっちり避けられるという寸法だ。
画面の下３分の１の箇所にいる敵は弾を撃ってこない、敵と重なってもダメージを受けないなど理不尽にダメージを受けたと感じさせることを極力廃し、撃つことを楽しませる設計だ。
EASY・NORMAL・HARDの３つの難易度が選べる上、どれも理不尽を感じない適切な難易度。
HARDでもクリアするだけならシューティングマニアにはぬるい難易度だが、敵に張り付いて撃破すると最大10倍まで撃墜得点が跳ね上がるシステムのおかげで、得点を稼ごうと思うともう１弾難易度は上がる。
ショットはワイドとバルカンの二種類だけ、グラフィックが古めで派手さはないが、やり込みもできて誰でも堅実に楽しめるゲームに仕上がっている。
また、このゲームの隠れた魅力として古いシューティング王道パターンを追求していることがあげられる。
地上から発進して宇宙へ、そして戦艦ステージを経てワープして敵基地へ…そういった王道ステージ展開を踏襲している。
ボスの攻撃方法や出現方法なども過去の名作を踏襲しているし、張り付いて敵を倒すことが有効なシステムもオールドゲーマーは懐かしさを感じるのではないだろうか。
「撃って避ける王道展開のシューティングが作りたかったんだ！」
という作者の熱い叫びが聞こえるようだ。
オールドゲーマーなら必ず楽しめるはず。
そうでなくとも無料ゲームで、とりあえずシューティングを探しているのであればやってみて損はない。
