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東京地方裁判所、オンラインゲーム『人狼ジャッジメント』にて不正行為を教唆する動画・記事を配信した者に対して1000万円の損害賠償を命じる

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オンラインゲーム『人狼 ジャッジメント』を運営する株式会社そらいろ(以下、そらいろ)は、ゲームの不正行為の方法を投稿し、閲覧者に不正を教唆していた人物(以下、同人物)に損害賠償を求め、11月27日に東京司法裁判所にて1,000万円の損害賠償請求が認められたことを発表した。
同人物は『人狼 ジャッジメント』の不正実行方法を明示して動画・記事を投稿し、閲覧者に不正行為を教唆していたとされる。

『人狼 ジャッジメント』では、2019年12月13日にも悪質な荒らし行為を行い、アカウント停止されても不正な方法で再登録し続けたプレイヤーが偽計業務妨害などの容疑で送検されている。
送検されたプレイヤーは同人物の記事を見てアカウント再登録を行ったことを証言しており、そらいろ側はこれを重く見て損害賠償請求訴訟に至ったとのこと。

個人に対して損害賠償1,000万円と聞くとインパクトはでかいが、運営会社の被害額はざっと見積もっても8,000万円になるという。
これでもかなり手心が加えられたとみることもできる。

荒らし行為を行ったプレイヤーの送検から、今回の訴訟に至るまでの経緯は『人狼ジャッジメント』のお知らせページに経緯が順に説明されているので、興味がある方は下記のリンクからどうぞ。

また、今回損害賠償を命じられた人物については、記事内容から掲載に至るまで、謝罪文の提出時の心情など、NEWSポストセブンにてインタビューで明かされているので、あわせてご覧いただきたい。
ゲーム不正指南ブログで損賠賠償 大学院生が打ち明ける顛末|NEWSポストセブン

そらいろ側は
「人狼ジャッジメント」をご利用いただいているお客様に、健全・安心な利用環境をご提供できるよう、引き続き不正行為の取り締まり強化に努めてまいります。
としている。

オンラインゲームでの荒らし行為、チートツールの業者、チートツール使用者に対しての訴訟の例は有名だが、不正方法を示した動画・記事配信者に対して1,000万円の損害賠償請求が認められたことは、オンラインゲームの不正抑止に対して効果的に働くことだろう。
この例が知られて、不正が1つでも少なくなることを願いたい。

アプリリンク:
人狼 ジャッジメント (App Store 無料 / GooglePlay 無料)

2020.12.08 17:30 更新
NEWSSEVENと弁護士ドットコムの記事リンクとそれにまつわる文章を追記しました。