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Apple Arcade完全ガイド:RPG・シミュレーション・シューティング25作と特選おすすめ作品の紹介

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月額600円で、独占の特別なゲームが遊び放題になるゲームサービス『Apple Arcade』。
どんなゲームがあって、どれがおすすめなのか、ゲームを探している方に“Apple Arcade完全ガイド”をお届けする。
この記事では、2019年11月26日時点でリリースされているRPG・戦術ゲーム・シミュレーション・シューティング25作品、おすすめと、その他、評価不能(バグなど)に分けて紹介するので、ぜひ参考にして欲しい。

RPG:おすすめ
Guildlings

『Threes!』作者の最新作。
近代的な技術と魔法が存在するファンタジー世界を舞台に、若者たちによるギルド“Guildings”のリーダーとなって世界を旅するRPG。
ポイントクリックで移動し、物体を調べる見おろしフィールドはかなり作りこまれていて見た目に賑やか。
戦闘ではスマホのバッテリーをチャージしつつ魔法で感情を制御する(どこか暖かい感じがある)独特の空気を感じる。
かなり手触りが良く、日本語訳もいい感じ。ただし、現在は1章までの提供となっているが、レビューなどの感想を元に今後アップデートの可能性もあり、遊んでおいて意見を出すといいかも。

King’s League II
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街を守る自警団同士が1か月に1回戦うリーグ戦に参加し、勝ったものが領地を増やしてより上位のリーグに行けるという騎士たちの腕の磨き合いバトルRPG。
バトルはサイドビューでキャラクターたちが自動で戦うが、パーティー構成によって騎士で敵を突破したり、銃の弾幕で敵を近づけずに狩ったりといくつか戦術がある。
主人公の因縁をベースに進む物語は並程度には呼んでいられるし、スタミナやポイントを配分して訓練・冒険・仕事などをうまくこなし、自警団を強化していく作業も地味にはまる。
序盤はエンジンがかからないが、20分ぐらい遊ぶと面白くなってくる。

Cat Quest II

ネコちゃんとワンちゃんとが二人旅で世界を救うオープンワールドRPG。
フィールドを移動して町やダンジョンを訪れ、クエストを受けて次々とこなして物語を進めるオープンワールドRPG。
操作はタップによる移動・攻撃対象指定と、スライド操作での魔法の使用、キャラの入れ替えのみでタッチでも問題なし(ただ、前作より少し不自由)。
前作の正当進化という感じで、基本はそのままに遊びが増えている。
設定ではデフォルトで英語になっているので、日本語に直すべし。

RPG:その他
Various Daylife

とある未開の島の街で生活し、冒険を通じて仲間と絆を深めて成長していくRPG。
プレイヤーの選んだ仕事によって能力が上下していき、金を貯めて仲間育成を行ったり、どこかへデートへ出かけて親交を深めたりしてメインとなるミッション(バトルが存在する)に挑む育成RPGとなっている。
戦闘で経験値はたまらず、仕事のみで変わるのがちょっとTRPGっぽさもある気がする。
基本的にカレンダーにそってイベントが発生し、仲間の誕生日クエストが発生したりする身内感は、初代『マリーのアトリエ』を、より冒険RPGよりにした空気。
面白いかどうかは未知数だが、スクエニっぽくないところが気になる。

Yaga

スラヴ神話をベースにしたアクションRPG。
片手を失った不運な鍛冶屋になって危険な世界を冒険し、モンスターと戦うモンスターが待ち受ける世界を冒険し、戦いを繰り広げることになる。
プレイ中は常に選択によって展開が変わり、同じイベントでも解決方法が複数あり、エンディングもマルチエンド。かなり意欲的で面白そうなのだが、スマホ版はいま日本語に対応していない(不具合)。
アップデート後に遊ぶとよさそう。

戦術ゲーム:おすすめ
Spaceland

壊滅した宇宙基地を探索し、生存者を探すステージクリア型のターン制ストラテジー。
シンプルなシステム、少人数チームで小さなステージを進むスマホサイズの戦術ゲームだが、アクションポイントを割り振って1ターン内に様々な行動ができ、選択肢は豊富。
ステージにも多少歯ごたえと多様性があるだけでなく、完全クリアを狙うと結構悩ましい何度になるので、ゲーム好きでも楽しめる。
見て楽しいミニチュア感あるグラフィック、快適なタッチ操作、アメリカンジョークなども魅力。
ライトな戦術ゲームとしてよくできている。

Dread Nautical

ゾンビのような怪物が発生した豪華客船を探索し、救援を呼ぶために霧笛を探しにいく戦術SLG。
主人公は記憶があいまいになっており、過去何度も霧笛を鳴らしているのにそのことを覚えていない。
実際、ゲーム内でも霧笛を鳴らすたびに倒れて船底に戻され、記憶が一部欠落し、1日が経過してしまい……記憶に隠された秘密を探るクトゥルフ神話系ホラーとしても楽しめる。
ゲームとしては、通常は船内を自由に移動でき、アイテムを手に入れたり、生存者を見つけて話したりでいる。
敵を発見するとゾンビとの、ターン制のタクティカルSLGとなる仕組み。普通にターン制戦術SLGとしても楽しめて、物語も楽しめていい感じ。

戦術ゲーム:その他

ゲーム制作を志すタケシと、弟のヒロシの物語。
ヒロシが遊ぶRPGのバランスを調整し、ギリギリ楽しめる敵をだして「楽しさ」を上げるRPGバランス取りシミュレーションとなっている。
クレイアニメで描かれるストーリーボードは良いのだが、音がブツブツ切れまくるのは気になる。

Decoherence

ロボットを製作し、配置して行動パターンを入力して戦闘に臨み、自分自身もまた兵士として戦うロボット軍団編成+シューティングアクション。
1.パーツを組み合わせてロボットを数パターン作成
2.限られたバッテリー容量で駆動できる数のロボットを配置し、事前に行動を入力(強いロボほどバッテリー消費が大きい)
3.敵と対戦。指示と異なる行動をロボットにとらせたい場合、ロボットに乗って直接操作も可能。
という感じ。演出などもきっちりしていて、真面目にやるほどに楽しそう。1人用のローグライクモードと、PvPモードあり。

Overland

謎の怪物が発生した土地で、旅をしながら安全な血を目指すサバイバル・ターン制シミュレーション。
人間が建物を調べて怪物が到着する前に逃げたり、ときに同じ境遇の人を仲間に入れたり、犠牲にして逃げ去ったりと、無力な人間サバイバルと言う感じが強い。
普通の戦術SLGと異なるサバイバル感が面白い。ただ、遊んでいると単調でいまいちになってくる。

Spelldrifter

デッキ構築型ターン制ストラテジー。
5人の戦闘タイプの違ったキャラクターから3人を選んでそれぞれデッキを構築し、『ファイアーエムブレム』のような見おろし型マップでカードを使用しつつ戦う。
戦闘を終えるとカードとゴールドがドロップし、ドロップしたゴールドはショップでカード購入に使うことができるので目当てのカードがドロップしなくてもやりたいデッキは構築可能。
翻訳が怪しい部分はあるが、やってみると楽しい。

Cardpocalypse
 
障害を持った男の子が(先生から隠れながら)カードゲームを通じて学校で友達を作っていくゲーム化と思いきや、異次元からミュータントが出現して子供たちはカードデッキで立ち向かうアメリカンなノリのカードバトルRPG。
ストーリー重視のようでプレイヤーに選択肢も与えられ、かなり楽しめそう。
カードゲーム部分も『ハースストーン』などの変化系で、効果やシナジーがしっかり練られていて楽しめる。
日本語非対応なのが悔やまれるが、英語でOKなら遊んでみて欲しい。

Don’t Bug Me!
 
発電機に向かってくる虫を撃退する変わり種のタワーディフェンス。
主人公は銃を持っており、主観視点の銃撃パートで弱い虫なら倒すことは可能。しかし基本的にはタワーが重要で、時間と共に貯まる電力をタワー建設(一定回数使うと消える)に使うか、予備電力を増やすのに使うか、効率よく分配する戦術ゲーム。
『Plants vs Zombies』っぽいプレイ感があるが、そこに足りないようないまいち感も。

Red Reign
 
金と木材を集め、本拠点を強化したり兵舎を立て兵士を作り相手陣地に送り込む(途中で止めることは出来ず相手拠点に突撃しか出来ない)という簡易なリアルタイム戦術ゲーム。
送り出す方向が三方向だけとなっており自軍兵士が通過しないとマップが開示されないことから多少の読み合いがあるが、一度開示してしまえば、相手側の兵が通るまで見え続けるため、読みあい要素もそれほど高くない。
マップは3つで、たいして差を感じないのもいまいち。

Stellar Commanders
 
星の覇権を懸けて球状の惑星マップで戦うオンライン・対戦リアルタイム戦術ゲーム。
時間とともにたまる資源を戦車、防衛砲台、ミサイルの3つ(カードとしてランダムに配られる)に振り分けて敵陣を侵略する。
攻撃のメインがミサイルによる盤面破壊(侵入不可エリア化)なので終盤は星はボロボロに。
ビジュアルはいいのだが、行動にランダム要素が多く、戦術も単調になりがち(行動が少ない)のでいまいち。

シミュレーション
NIGHTMARE FARM
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触れるものを傷つける刃物のような爪を持った少女が、不思議な農園を営んで癒されていくお話。
『ねこあつめ』や『旅かえる』につながるような放置タイプの農園ゲームであるため、Apple Arcadeらしさはやや低い。
ただ、哀愁を感じる音楽や少し長めのカットシーンは広告などを一切出さないApple Arcadeでしか出せないつくりなのかもしれない。

Outlanders

限られた作業員に指示を出し、効率的にミッションを達成するリアルタイム街づくりシミュレーション。
工務店(大工)木こり小屋(木こり)、資源集積所などの建築物を作り、そこで働く作業員の数を決め、その時々で最適なリソース配分と建築を行い、決められた日数内に目標を達成するゲームとなっている。
やや簡単だが、リアルタイム系の街づくりゲーム初心者なら楽しめると思う。現在はミッションが少ないが、アップデートで増加予定。

Mini Motorways

線路交通網を作るパズル『Mini Metro』で人気を博したDinosaur Polo Clubの新作。
こんどはステージ上にランダムに増えていく家と目的地を道路で結び、効率的な道路網を敷くシミュレーションパズルゲーム。
ランダム要素が強く、目的地と家がランダムで配置されるだけでなく、プレイヤーにも一定時間ごとにランダムで道路パネルと橋や高架線がプレイヤーに配布される。
そのため、その場の手持ちカードに合わせた道路網を作らないといけない。基本システムは良さそうだが、無茶な配置になることも多く、作りが粗いように思えた。
今のママでも楽しめるが、アップデートに期待。

シューティング:おすすめ
Towaga:Among Shadows

アズカラーのシムとなって血塗られた聖廟を浄化せよ!シャーマンとなり、悪霊たちを撃ち落とすディフェンスシューティング。
地上ステージでは自キャラは移動できず、指のスライドで360度好きな方向にレーザーを撃って敵を倒す。演出がダイナミックで気持ちいい。
空中ステージは自キャラを移動させつつ敵を撃つ全方位シューティングとなり、システムが変わる。
クリアまでの時間は大体3時間ほどで、だんだんと物語が明かされて引き込まれる。

シューティング:その他
Redout: Space Assault

宇宙を舞台にさまざまなミッションをこなす3Dシューティング。
バーチャルスティックによる上下左右移動に、スワイプでの加減速、ショットと画面長押しでのロックオンミサイルを使いこなして戦ったり、細い通路を曲芸飛行で通り抜けたりと、お約束のミッションが展開される。
見た目は良いのだが、いまいち演出の気持ちよさ、わかりやすさに欠ける。

Dead End Job

カートゥーン風の世界の中でゴーストバスターとなり、依頼を達成していくステージクリア型のデュアルスティックシューティング。
バーチャルスティックで移動し、射撃ボタンで幽霊を倒してから掃除機で吸い込むといっちょあがり。吸い込み損ねると幽霊は無限に復活する。
ステージは自動生成でプレイ感はライト。アイテムや敵等の図鑑要素もあり、長く楽しめそう。

Explottens

横スクロールのループステージ(左右の端がつながっていてループする)シューティングゲーム。
飛行機を操作してあらゆる方向からやってくる敵を倒すゲームで、移動スティックと射撃方向を定めるスティックのデュアルスティック制。ステージをクリアして、新しい武器を買ってパワーアップして、さらに先に進むパワーアップ&シューティングで演出も気持ちいいのだが……わりと敵の攻撃が激しく、長射程の武器で射程外からチマチマ撃つゲームになってしまっている。
無料ゲームなら上位だが、Apple Arcadeの中ではちょっと……という感じ。

Spidersaurs

バーチャルスティックで移動し、ジャンプしたり、壁にぶら下がったりしつつ射撃(8方向に撃てる)する『魂斗羅』ライクな横スクロールシューティング。
企業の戦闘実験体になり、企業から逃げ出した戦闘実験体と戦うゲームとなっている。
『シャンティ』のwayforwardによる作品で、あくまでテイストはギャグ・かわいい。
ただ、コントローラーで操作しないと結構つらいかも……。

バトルスカイブリゲード:ハープナー


とにかくかわいい。縦のアップ・ダウン型シューティングと言う珍しいゲーム。
まず、カタパルトから射出されると左右に移動しながら敵を撃つオートショットシューティングが始まる。
そして、一定距離進むとこれまで通ってきた道中を逆戻りし、敵を倒した後に残ったパーツやコインを回収する帰還アクションが始まる。
シューティングとしては異色だが、カジュアルに遊べるかわいい系ゲームとしてはなかなか

Mind Symphony
 
音楽と連動したタイミングタッチゲーム・シューティングゲームの詰め合わせ。「冷静」モードでは音楽に合わせた3Dビジュアルが流れ、マーカーに合わせて画面をタッチ・スワイプする。
「ストレスと発散する」モードは画面固定で360度どこからでも出現する敵を撃ち続けるシューティングになる。
どちらのモードもシューティングとしても音ゲーとしても中途半端で微妙。
冷静モードのビジュアルはいいのだが……。
Apple Musicを契約している場合、連携すると曲数=ステージが倍以上に増える。

ShockRods
 
『カーマゲドン』開発元による作品。
3Dバトルカーに乗って、フィールドにある様々な武器を取得し、他のプレイヤーが操作する車を破壊する対戦ライドアクション。
銃器に関しては基本武器とフィールドで取得した武器の2種類を保持して切り替えることができ、照準が合えば自動で発射してくれる。
そのため、操作は基本移動のみで済む。なお、移動に関してはとてもゲーム的にクイックな操作性で感性も何もなく簡単に曲がれる。
遊ぶほどにパーツが追加されていくのだが、そもそも人とマッチングしない問題がある。

編集コメント:
RPGで言うなら、『Threes!』作者の新作『Guildlings』はApple Arcadeの目玉と言える。
King’s League II』、『Cat Quest II』どちらも面白いので、RPGは豊作と言っていいだろう。
戦術ゲームはいまいちと明言したものをのぞけばほぼ良い。『Spaceland』はそれぞれおすすめしたが、『Dread Nautical』もクトゥルフ物が好きならぜひ。
シューティング(と言うよりディフェンスゲームが近いが)『Towaga:Among Shadows』はミステリアスな雰囲気があり、ゲームも手ごわくておすすめ。

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