どうも、サービス開始2日目にして人と出会えない限界集落MMORPGを紹介してから過疎MMORPGの魅力に目覚め、『レジェンドオブリングス』の世界を紹介し続ける中川西アラーガー(中華ゲーなので、自動命名機能がある)です。
この記事は続き物なので、上にある最初の記事を読んでからみて欲しい。が、おそらく単品でも楽しめるので前後を気にしない方はそのままどうぞ。
さて、お前はまだ過疎MMORPGの魅力を知らないと書いてからさらに5日。
即座にやめる前提で“中川西アラーガー”なんて自動命名で始めた『レジェンドオブリング』は……実はまだ続いていた。
というか、さらに追い課金してVIPレベルは2へ!
▲本当は名前を変えようとしたが、名前変更に課金が必要なので諦めた
続いている理由は、もちろん楽しいからだ。
ゲームの様子を語るブログ連載がゲーム内でそこそこ有名になって、過疎地に数少ない娯楽を提供している……そんな吟遊詩人プレイができる。
と思っていたが、サーバー内で有名になりすぎてログインするたびにワールドチャットでプレイヤーから記事の続きを催促されるようになり、いつの間にか「遅筆な作家とせかす編集者」プレイになってしもうた。
まあ、最初の記事が4万回(おそらくこのゲームの総人口の10倍ぐらいある)読まれたし、しかたない。
ということで、やる気を出して前回の記事で読者とサーバー3で一緒に遊べるギルド“奇跡の村”を立ち上げたのだが……。
このギルド設立は、俺に深刻な過疎の実態を突きつけた。
ギルドを作って3日、1回もギルドメンバーの申請がない。新人が入らないサーバー……!
ようやく3日目にして入ったギルド新人は、「パーティーって何ですか?」と質問してくる始末。1000人で遊べるゲームを200人で遊ぶとこうなっちまうんだ!▲MMORPGで、パーティーシステムについて説明したの初めてです。
ちなみに、質問したプレイヤーは183レベル。
だいたい4日ぐらい真面目に遊んでレイドボスを何回も倒しているであろうプレイヤーが「パーティーって何ですか?」と聞くMMORPG。
さらに翌日、レベル105の新人(ゲームキャスト読者)が入ったが、レベル105になるまで「実は他のプレイヤーとすれ違ったことがないですw」という過疎っぷり。
フレンド申請ですら貴重な面白体験になる。そう、『レジェンドオブリング』ならね。
これがッ、過疎MMORPGだッ!
もうね、サーバーにいる人たちはみんな顔見知りでいわゆる100人村ぐらいの仲の良さなわけで。
こんなところでケンカしても仕方がない。協力してゲームを盛り上げないといけないはず……だが、事件は起きてしまった。
このゲームには、“世界ボス”と呼ばれる大勢で戦うフィールドレイドボスがいる。これのアイテムドロップ権利は「最後に立っていた者が得る」ルールのため、他のプレイヤーを殺してドロップ権利を奪うPK合戦が発生するのだが……ギルドメンバーがPKされたことに対して、ギルド同士の言い争いに発展したのだ!
「PK機能あるなら、PKしていいんじゃない?それが、ゲームの趣旨」
ワールドチャットに有力プレイヤーが割り込んできて、加速するPK煽り。
「悔しかったら万札はたけ」
「金もねー貧乏人に言われたくないわ」
と語るのは数少ないVIPレベル5のtazerさん……。
▲VIPレベル5というと、もうVIP2のアラーガーなんて鼻くそ。一瞬で殺せる。
そして、他のプレイヤーを倒すことが目的のPKギルドが発足し、ただでさえ殺伐としたゲームはさらなる暗黒期を迎える。
こんな過疎ゲームで、サーバーでTOP50以上のプレイヤーがPKギルドを結成したら……もうそれは世の終わりでは?
▲「PK祭りの開始ですね」
とは言え、もう明日からのサーバー3は無法地帯になる。
このままでは暮らしていけないかもしれない。そう思って、サーバー4など他のサーバーを見に行った私が見たものは、平和な世界であった。
だって、世界ボスを横取りしようとすると「先に世界ボスと戦っている人がいたら譲るのがルールですよ」とか注意されるわけ。サーバー1はややギスギスだったが、見た中でも他はおおむね平和。
このゲーム、世界ボスを倒すときにPK合戦が始まって、最後になってパーティー内で独り占めするためにパーティー内PKが始まるゲームではなかったのか?
もしかして、俺のいるサーバー3だけが修羅の国だったのか?
カルチャーショックを受けて、翌日にサーバー3へ帰った私が見たものはPKギルド“FREEDOM”が立ち上がり、世界ボスに張り付いてPKしている姿だった。
だめだ、このサーバー。なんとかしないと。
PKギルドメンバーは、サーバーでも有数の課金者で構成される。もう、実力ではあちらが圧倒的に上。どうしても勝てない。
しかたないので、現地で同じくPKされていた方と即席パーティーを組んで対抗することに。
2vs1。当然、2名になった我々の勝利だッ!
過疎MMORPGだから、PK側もパーティーを組むのは難しい。だから2人パーティーを組めるだけで対抗できる。いくら彼らが課金しても「過疎でパーティー組めない問題」には対抗できなかったのだ……。
世界ボスを倒し終わったあとで、一緒にPKを撃退したプレイヤーとは自然に友情が芽生え、フレンド申請しあう。
危なかった。これが普通のMMORPGだったら、PK側もパーティーを組めるから負けていた……我々は、過疎に救われたのだ。
ありがとうPKギルド。おかげでフレンドが1人増えたぜ!
世界が狭すぎて、すべての事象が和やかに終わってしまう……。よかった。
というか、その後PKの内サーバーの人数を調べていたら、PKがあるサーバーの方が人数が多いことが確認できた。おそらく、PKがないとイベントらしいものがないし、パーティーを組む理由もなくなり、「やることがない」状態になってしまうのだと思う。
そう、PKでサーバーが終わるのではなく、PKがないと退屈でゲームが終わってしまうのだ……。
ちなみに、「他のサーバーは少し人が少ない」報告を受けて、我々はサーバーをまたいで全員にチャットできる課金アイテム“スピーカー”を使って「誰かいるか!」的に語りまくったが、2時間待っても返事はなかった……合計12サーバーあるはずなんだけど、このゲーム。
人と出会うだけで感動できる、そしてチャットで呼びかけても人間の生存確認が難しい……そんなポストアポカリプス・ファンタジー・MMORPGを体験できるのは『レジェンドオブリング』だけ!
あなたを裏切らない過疎体験がここにある。遊びたくなったら下記のリンクからどうぞ。
アプリリンク:
レジェンドオブリング (itunes 無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)