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スマホ版『どうぶつの森』、日本人は海外のプレイヤーに比べて16倍~50倍近い課金をしていたことが判明

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6日間で1,500万ダウンロードを達成し、記録的なスタートを切った『どうぶつの森 ポケットキャンプ』(以下、ポケ森)。その収益を調査会社のSensorTowerが分析した結果、海外のプレイヤーに比べて、日本人が同じアプリに10倍以上ものお金を払う気前の良い客であることがわかった。

最初の6日間のダウンロード数を比べたとき、任天堂のスマホゲームは下記の順位になる。
1位:3200万ダウンロード『スーパーマリオラン』
2位:1500万ダウンロード『ポケ森』
3位:700万ダウンロード『FEH』
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SensorTowerのブログより

しかし、収益性では順位が変わる。9日間に挙げた収益は下記のようになる。
1位:3300万ドル『FEH』
2位:2400万ドル『スーパーマリオラン』
3位:1000万ドル『ポケ森』
animal-crossing-launch-revenue

FEHはガチャゲーであり、短期的な集金性が強いので不思議なことではない(いや、1,200円買い切りのマリオランがこれだけ売り上げていることは不思議だが)。
一方で『ポケ森』に関しては不思議が残る。レビュー記事にも書いたとおり、このゲームは全然課金の必要がない。一体、誰がこんなに課金しているのか。
任天堂による農園系ゲームの決定版『どうぶつの森ポケットキャンプ』レビュー

その内訳をSensorTowerが分析した結果、同じアプリなのに日本人だけが突出して高額の課金をしていたのである。
もちろん、多くの国で収益をあげてはいるのだが、突出して課金していたのは日本人だったのである。
アプリ1ダウンロード当たりの収益を比べたとき、日本人は4.16ドルを売り上げていた。
そして、2位のカナダは0.25ドル。日本人は2位の国と比べて16.6倍も課金していたのだ。
10位のフィンランドの0.09ドルと比べると、46.2倍にもなる。
animal-crossing-launch-revenue-per-download

また、課金額のうち86%は日本人によるもので、2位は米国の11%。この2国だけで97%もの課金を支えていることになる。
なお、日本では米国の5倍のレビューが付いていることから、そもそものダウンロード数でも大きな差が付いているであろうことは付記しておく。

この背景には『どうぶつの森』が日本において人気が高いこと、平均的な日本人にゲームに金を費やす余裕があるので平均的に課金しやすいことなどいろいろとあると思うが、この額と割合はオドロキだ。

最後にSensorTowerはこれを持って「日本人は良いプレイヤーである」と位置づけているが、これはちょっと笑えない話でもある。
この話は世界的に有名で、とくに中国・韓国のゲームなどは日本向けにゲームをリリースするときガチャの価格を本国の数倍にしてリリースすることも多い。
(※ゲームバランスも変えるため単純比較できないが、有名どころではセブンナイツやデスティニーチャイルドなどがガチャにまつわる課金額を数倍にしている)

もちろん、何でも海外向けに出すときに現地の価格に合わせるというのはある。しかし、『どうぶつの森』のように同じゲームにより課金するならともかく、「カモ」にされる流れができるのは避けて欲しいと思うばかりだ。

アプリDL:
どうぶつの森 ポケットキャンプ (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)

関連リンク:
Animal Crossing: Pocket Camp Has Made $10 Million So Far, One Third as Much as Fire Emblem Heroes at Launch