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あの手この手でAppleを騙す。リワード広告が中国違法コピー業者の小遣い稼ぎに

tyugoku
アプリを不法にコピーする中国業者が、Appleの審査をかいくぐり、リワード広告アプリをリリースしていることアップトーキョーの記事で明らかになった。
「おこづかいアプリ」が、中国業者のお小遣い稼ぎに使われていたわけだ。

日本で現在配信されている『超絶高還元!即交換で小遣い稼ぐならマネーの城』は、どう見てもAppleの審査を通ることができない名称・スクリーンショット。
どうやって、このアプリを通したのだろうか……?

近年、Appleがリワード広告に対する取り締まりを強化しており、『パズドラ』や『モンスト』でコード入力機能が排除された(パズドラに至っては、WEB経由も終了)のは記憶に新しい。
そんな中で、こんなスクリーンショットのアプリは審査を通過しないはずなのだが……審査の盲点を突いた方法で、Appleを騙していたのだ。
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Appleの審査は、米国のカルフォルニア州で行われる。
そこで、米国から見た時は『ZUMA』のようなアプリを装い、スクリーンショットも差し替えていたのだ。
しかも、審査時はサーバースイッチ(スイッチを入れている間、アプリの内容が切り替わる)で実際にゲームが遊べる念の入りよう。

審査担当は、ZUMAのようなスクリーンショットと、実際に動いているアプリに騙されて、「ああ、ゲームアプリだな」と思ってしまう。
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▲ゲーム部分はフリーのHTML5コードを使用している模様。

しかし、日本設定で確認すると、はい、この通り。
しかし、審査は英語設定で行うので、気付かれない。
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そして、審査が通ったらサーバースイッチを切り替え、リワード広告アプリに変身する仕組みだ。
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これは悪質。
こういったことが発覚すると、Appleは対応せざるを得ない。
すると、審査の複雑になり、Appleの審査にかかる時間が長くなってしまったり、今まで許されていたまっとうなアプリも抜け道を潰すために審査が通らなくなる可能性もある。
まっとうな業者が生きていけるように、このアプリにリワード広告を提供している広告会社が広告提供を停止してくれることを願うのみだ。

なお、このアプリを出した業者のサポートページは2年前に『アイコンメモ』や『レジの達人』など、人気アプリをひたすら完全コピー(アイコンメモに至っては、ソースコードまで同じであることが判明(作者ブログへ)している)した違法中国業者と同じ。
ゲーキャスでも記事にしたので、これを覚えている方もいるかもしれない。 → 〜『アイコンメモ』のパクリ騒動を振り返る〜
時間がたち、ほとぼりが冷めて、またこういった事業に手を出し始めたようだ。