Blackmoor™ (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応)
『BlackMoor』は、パロディ満載アクションでレトロゲーマーをわかせたアクションRPG、『Maximus』の続編だ。
前作の奥行きのある2Dゲームからジャンプ+横スクロールのアクションに変化し、ゲームのパロディ成分が超パワーアップ。
システム変更をいかして『大魔界村』や『ドンキーコング』など似たゲームをパロディしまくり、前作以上に(良い意味で)酷いゲームになっている。
プレイ感覚は『ガーディアンヒーローズ』亜種。まさに、横スクロールアクションの闇鍋的なゲームである。
BlackMoor のゲームシステム自体は普通のアクションRPGだ。
移動をバーチャルスティック(もどき)で行い、ジャンプと攻撃(同時押しで特殊技)、必殺技の3ボタンで敵を倒し、ステージを進んでいく、どこにでありそうな操作系だ。
しかし、普通なのはそこで終わり。
ゲームを開始すると絵のおおざっぱさにまずショックを受ける。
そして、ゲームを開始するとパロディっぷりにまた驚く。
こちらは魔界村っぽいステージ。森を行くと途中で雨が降り、落下したあとには巨大ボスが…。
ん、上にいるのは…?
ドンキーコングもどき。いちいち元ネタを探していたらキリがない。
ボスはボスでまた酷い。
バニシングフラットで飛び道具を消しながら近づき、投げ技を決めるクマ。
サイコクラッシャー。
そして、そんなボス達に対抗する方法も「通常攻撃キャンセル竜巻旋脚からの空中コンボ」と、まったくゆがみないパロディぶりである。
ただし、ステージも演出的に似通っているが、ゲームシステムが異なるのでまったくプレイ感覚は違う。
ぜんぶを元のゲームからそのまま持ってくるのではなく、BlackMoorのゲームに一体化するように上手に作られており、パロディを好き放題やりつつ、しっかりオリジナルゲームとしてまとまっている。
で、敵を倒すとレベルアップして新しい技を覚えたり、覚えている技が強化されたりする。
また、稼いだゴールドでアイテムを購入し、装備を付け替えることも可能だ。
まれにボスから装備が落ちることもあり、HPドレインや気絶能力(ラスボスも気絶させてハメ殺せる!)など、かなりバランスブレイカーな追加効果が付加されていることもある。
全体的に大味だが、その大味さを利用して突破口を見つけて攻略するのが楽しく、アクションやコンボのテンポが良いので「俺、アクション楽しんでいる!」という納得の手応えがある。
移動キーがやや使いづらいのが気になるが、慣れるとそれなりに遊べた。
ボリュームも充分で、クリア後はキャラクターの数だけ周回プレイが楽しめる。
6人の主人公はどれも個性的な能力を持っており、キャラクターを変更すると攻略がかなり変化するのだ。
装備は各キャラ固有だがお金は全キャラで共通なので、2人目からはテンポ良くクリアできるのも良い。
パロディを楽しみ、おおざっぱなアクションを楽しみ、キャラの成長やアイテムコレクションも全部楽しめる。
価格に対して破格の面白さなので、アクション好きはぜひ遊んでみて欲しい。
評価:3.5(かなり面白い)
おすすめポイント
レトロゲーマーがにやりとできるパロディ
ボスのパターンを見切ってハメ殺すアクション
ランダムドロップで凶悪な装備を集める楽しさ
気になるポイント
移動キーがやや使いづらい。
課金について
コイン(能力アップやキャラ追加。ただし、ゲーム中に充分手に入る)
(GCドラゴン Ver1.0)
アプリリンク:
Blackmoor™ (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応)
動画: