クレストリアコミカライズですが、崖っぷちに立たされており、完結できるか危ない状況です。もし、まだ購入を様子見している、迷っている方がいらっしゃいましたら、今購入していただけますと、非常にありがたいです。
— 綾杉つばき (@tubaki86) June 12, 2023
自分も一ファンとして、完結まで見届けたいし、描きたいです！#クレストリア
ソシャゲにサービス終了はつきものだが、近年は復活の動きも多い。
最近ではカプコンの『ロックマン X DiVE』はサービス終了後にオフライン版が発表されたのが記憶に新しい。
今回紹介する『テイルズ オブ クレストリア（以下、クレストリア）』もストーリーが未完結のまま2022年2月7日にサービス終了したが、コミカライズという形で復活系のゲームの1つ。
なのだが……今、コミック完結前に連載終了という、2度目の死を迎えようとしている。
なのだが……今、コミック完結前に連載終了という、2度目の死を迎えようとしている。
が、1プレイヤー（というか読者）としてちょっとここでその魅力を宣伝したい。
前置きはこれぐらいにして、『クレストリア』の魅力を紹介していこう。
『クレストリア』はTwitterを改悪した地獄のSNSが普及したファンタジー世界である。以後、理解しすくするためツイッター用語を使って世界観を説明していく。
『クレストリア』の住人は、手元の端末で自由に映像を撮影してTwitterに投稿できる。
この世界のTwitterには「いいね」ならぬ“わるいね”ボタンがあり、ツイートを見た人間が一定以上“わるいね”をすると炎上が発生。
炎上した“罪人”には暗殺者が送り込まれ、即死刑というクソ世界である。
ツイッター裁判で処されると暗殺者がやってくるファンタジー世界。
Twitterなので断片的な情報や切り取った情報をツイートして誤解させることが可能。
『クレストリア』の主人公カナタも断片的な情報でツイッター裁判にかけられ、ソースを確認しない人々によって死刑宣告されてしまう。
炎上した“罪人”には暗殺者が送り込まれ、即死刑というクソ世界である。
ツイッター裁判で処されると暗殺者がやってくるファンタジー世界。
Twitterなので断片的な情報や切り取った情報をツイートして誤解させることが可能。
『クレストリア』の主人公カナタも断片的な情報でツイッター裁判にかけられ、ソースを確認しない人々によって死刑宣告されてしまう。
「そんな、嘘だろ？」
と思うかもしれないが本当で、『クレストリア』は一部で『テイルズ オブ ツイッタランド』などと言われていた。
このぶっ飛んだ世界設定を、どのようにもっともらしく説明していくかがまず1つの注目点である。
ところが、この物語のヤバさは「ツイッターで死刑宣告されました」で終わらない。
そんな理不尽がまかり通る世界に抗う主人公……と思われるカナタはネット正義の化身。
「悪人なんてこの世から消えて当然でしょ」と、上っ面の正しさだけを考えて、その裏や原因……一次ソースにあたること思い至らない。
Twitterで裁く側の人である。
▲マガポケWEB版版、第1話より。友達も引き気味。
それどころか「もしかして俺のツイッター裁判は間違っていたのでは？」などと主人公が考え始めると、「そんなことない。あなたの（薄っぺらい）正義に私は救われたのよ」と言った調子で思考停止ｗさせようと試み、カナタの成長を妨害する。
「私の好きなカナタでいて欲しい」願望が強すぎるやばいヤンデレ。
当然、物語はこじれる。
現代のネット社会の風刺（多分）だけでは済まない、狂ったストーリー。
筆者ならぬ記事読者の方も気になるのではないだろうか。
「この世界の落ちとか、やばいキャラの末路とか、どうなるんだろう？」
と。
2人とも成長していくけども、やらかしてしまったことの責任の取り方とか、（インターネット普及から今に至るまで変わらない）一般の人の意識の変革をどのようにおこなうの、とか。
だから、未完結のままゲームがサービス終了してしまったときはがっかりしたものだった。
が、終了時にスタッフは「クレストリアは何らかの形で完結させたい！」と語り、約束を守った。
驚くべきことに、コミックで『クレストリア』の物語が再開されたのである。
で、冒頭に戻って再び崖っぷちで完結前にサービス終了……じゃなかった、連載終了が目の前に迫っている。
正直このツイートをするか迷ったのですが、物語を途中で終わらせてしまうよりは、現状を発信し、少しでも多くの人に手に取っていただけたらと思い、ツイートしました。
— 綾杉つばき (@tubaki86) June 12, 2023
コミカライズが軌道に乗れば、ドラマCDや、もっと先の展開が現実になるかもしれません。
筆者としては続いてほしいので、こうやって記事を書いたわけだ。
この記事を読んで、コミックの存在を知らなかったゲーム版のプレイヤーが存在に気づいたり、『テイルズオブ』シリーズのファンの方が気になったりして購入してくれればいなぁ……と思っている。
ちなみに、漫画版ではその素行が収まるどころか、カナタのためなら人を殺しても笑顔（なお、カナタは「おかしいよ！」と気づきかけるが、結局うやむやになって忘れる）。
▲Amazon、2巻の試し読みより。主人公が正気に返ろうとすると妨害する系ヒロイン。
狂気に拍車がかかって解釈一致で筆者もニッコリ。
そんな『テイルズ オブ クレストリア 咎我人の罪歌』が気になったら以下のリンクからどうぞ。
関連リンク：
テイルズ オブ クレストリア 咎我人の罪歌（Amazon / DLsite）
なお、作者さんのツイートを見るに、連載版のお気に入り数が増えても助かる可能性がありそう。
「単行本買えないよ！」「まず中身を！」という方は以下のリンクからどうぞ。
テイルズ・オブ・クレストリア 咎我人の罪歌 / 【第1話】世界はそれを罪だと言った | マガポケ
2023.06.13 23:00修正
初出時、「カナタは無実の罪」と書きましたが、思い出してみると完全無実とはいいがたいので修正しました。
