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暴力に生きてきた「ばけもの」が、少女のこころを守ため悪戦苦闘するRPG『メグとばけもの』がSteam/Switch/Xbox向けにリリース。『くまのレストラン』のOdencat最新作。

メグとばけもの (Steam / SwitchXbox)

『くまのレストラン』、『償いの時計』などで知られるOdencatから、少女のこころを守るRPG『メグとばけもの』がSteam/Switch/Xbox向けにリリースされた。
本作は、魔界でも最強の魔物であるロイが、1度泣き出すと世界を破滅させてしまう宿命の少女メグを守りながら戦うRPG。
ある日魔界に迷い込んだメグと出会ったロイは、世界を破滅から救うため……ではなく、自身の安全のためしぶしぶメグのおもりをすることに。
しかし、暴力的に生きてきたロイは少女と接するだけで泣かせかそうになってしまい、そこから悪戦苦闘の日々が始まる。
と、本作では王道の「化け物が書王女と出会って悪戦苦闘する」な物語が(少なくとも序盤は)楽しめる。

この設定はバトルシステムにも反映されている。
バトルではロイはどんな攻撃を受けてもへっちゃらだが、感受性豊かなメグはロイが攻撃を受けるだけで泣きそうになり、放っておくと泣き出して世界が崩壊(即ゲームオーバー)してしまう。
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そのため、プレイヤー(ロイ)は弱い魔物を相手にしても、おもちゃでメグをあやしつつ、ドタバタとくろうしながら戦うことになる。
物語展開に組み込まれたバトルが本作の見どころになるだろう。

舞台となる魔界は、字面こそ恐ろしいが、探索してみると個性豊かな魔物が思い思いに暮らしている場所。
ドット絵の温かみもあって住みやすい場所に見えるが、人間を食べることが常識。
探索していれば人間の顔がプリントされた缶詰を見かけることがあるだろう。
そういった可愛さの中に隠された毒のある世界も見どころのようだ。
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そんなゲームの楽曲は『モンスターハンター』シリーズ(Xboxユーザーには『Hi-Fi RUSH』楽曲提供といった方がいいかもしれない)などに参加した元カプコンで裏谷玲央さんが担当しており、テーマソングは『Deltarune』ボーカルのLaura Shigiharaさんが歌う。
Odencatのゲームと言えば物語が話題になることが多いが、今回は音楽面もがっちり。

▲同時にサントラも発売されている。

結局のところ、このゲームは物語がメインです。バトルなどの要素はありますが、深い戦略性ややり込み等のゲーム性を期待している場合は物足りないかもしれません。ただし、このゲームのバトルを含めた全ての要素は物語と密接に関わっています。心に残る物語を体験したいのであればおすすめします。映画を観るような濃密な時間をお過ごしください。
(開発元のコメントを引用)

ゲームとしては物語重視、バトルも含めて物語の一部で、映画のような体験ができるそうだ。
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定価は1,650円、リリースから1週間は10%引きの1,485円で購入でき、ちょうど割引で映画を1回見るぐらいのお手頃価格。
こういった「ばけものと少女の物語」が好きなら、購入してみてはいかがだろうか。

アプリリンク:
メグとばけもの (Steam / Switch / Xbox)

関連リンク:
メグとばけもの
メグとばけものの世界