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『グウェント:ローグメイジ』が売り切りでiOS/Android/PC向けに登場。対戦カードゲームを1人用ローグライク系へ仕立て直した意欲的な拡張パック

グウェント:ローグメイジ (App Store 1,220円 / GooglePlay 1,220円 / Steam 1,010円)
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CD PROJEKT REDより、『グウェント ウィッチャーカードゲーム』の1人用拡張セット『グウェント:ローグメイジ(Gwent: Rogue Mage)』が App Store / Google Play / PC 向けにリリースされた。
本作は、対戦カードゲームである『グウェント』をローグライク要素を持った1人プレイ用デッキ構築ゲームとして作り直したもの。
毎プレイランダムに生成されるマップを進み、敵と戦い、異なるカードを得てマップ最奥のボスに挑むローグライト系と呼ばれるゲームとなっている。
価格は App Store と Google Play 版が1,220円、Steam で1010円と PC版が珍しく割安。
さらに同額でサウンドトラックやキャラクタースキン、追加カードが手に入るデラックス版へのアップグレードができるが、プレイだけならば通常版で支障はないようだ。




原作との大きな差は、まずマップの有無。
マップは毎プレイランダムで生成され、敵(倒すとカードが獲得できる)やランダムイベントなどのアイコンが表示されている。
プレイヤーはマップ奥まで見通し、イベントを選択していける。
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▲3Dで割ときれいなマップ

新しい要素というか、1人用の長丁場のゲームとしてカード強化要素、アイテムと、魔法の存在だ。
プレイ中、イベントによってプレイヤーは特定のカードの戦力を上げ、デッキを原作ではありえないほど強化できる。
アイテムを手に入れると、そのプレイ中は常に特殊効果を発揮するので、原作に存在しないコンボが作れる。
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魔法はバトル中にデッキとは別に自由に使える特殊能力であり、連発もできる非常に便利なものとなっている。
しかし、魔法を使用するたびに魔力が減っていき、この魔力はプレイ中はめったに回復しない。
ここぞというときに使うのか、少しずつ使っていくのか長期的な視点での使用が求められる。
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バトル面では、原作が2ラウンド先取でカードの出し惜しみが重要だったところ、1ラウンド先取になったのでカードを出し切ることが重要になっている。
文章にすると駆け引きが失われたようにも感じるが、CPU相手に心理的な駆け引きをするのも不毛なので、強いデッキを作って出し切る楽しみ方はローグライク要素の強い本作にあっているように感じられた。
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実際のプレイ動画はこちら。


もともとゲームがスマホにも提供されているので、操作性は問題なし。テンポについては1人用ならばもう少し高速化してもよかったように感じるが、楽しめる範囲だ。
筆者は多少『グウェント』を遊んだことがあるが、いわゆるドラフト(限られたカードから即興でデッキを作る)を派手にいじったような、コンピューターゲームならではの味付けとして楽しめている。
1人用カードゲームとして、そして変化味の『グウェント』として楽しめそうなので、気になったらどうぞ。

アプリリンク:
グウェント:ローグメイジ (App Store 1,220円 / GooglePlay 1,220円 / Steam 1,010円)