FINAL FANTASY VI (App Store 2,200円 / GooglePlay 2,200円)
スクウェア・エニックスは、『FINAL FANTASY VI』のピクセルリマスター版を App Store / Google Playで配信開始した。
ピクセルリマスター版とは、今は遊ぶことが難しくなった『ファイナルファンタジー』初期6作品を遊びやすい形で提供する目的で作られた移植シリーズ。
移植に当たってはオリジナル版をもととした内容となり、後の移植で付け加えられたおまけ要素はなし。
一方、見た目はスクウェアでドットキャラクターを生み出してきた渋谷員子さん監修のドット絵で、音楽は作曲者・植松伸夫さんの監修で新しく作り直されている。
序盤の印象はかなり良く、ドット絵も音楽も良い雰囲気を維持している。
実際にプレイしてみた動画はこちら(家庭の都合で、プレイが10秒程度止まっている箇所があるが許して欲しい)。
1時間遊んだだけの感想で言うと、基本的には過去のピクセルリマスターシリーズと同じ欠点を抱えているのだが、いろいろと改善点が見られていて悪くはない。
たとえば、過去作で出来なかったバーチャルパッド使用時にダッシュ(2倍速で移動する)ができるようになり、過去作で無意味になったと批判されていたダッシュアビリティについては最大3倍速で移動可能になる修正が施された。
「最初からできているべき」だった仕様が実装されたので評価点は言いたくないが、過去5作より良いことは間違いない。
ビジュアルに関しても過去5作よりも明らかになじんでいるシーン、美しく感じるシーンが多く(もともとFF6のビジュアルが良かったのもあるが)、オペラシーンについては動画で確認するかぎりリメイクと言ってもいい見栄え。
一方、背景とキャラの立体感の差に違和感を感じたり、砂漠の戦闘で揺らめきエフェクトが汚かったりと、過去作で指摘されがちだった背景系、エフェクト系の不満点は感じる。
音楽についてはアレンジがハマっていると感じるときと、違和感があると感じるシーンがあり、これはもう何度も言っているが、「原作音楽も収録しておいてくれ」という気持ちが強い。
▲砂漠、原作ではきれいにゆらゆらしていたのに……。
良い点、悪い点とあるが、総じて言えるのは1時間のプレイで言えるのは「過去のピクセルリマスター5作よりは良さそう」と感じている。
不良が善行を積んだら、急に褒められるような「悪いところからの復帰」という印象はあるが、この分ならそこそこ気持ちよく最後までプレイできるかもしれない。
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FINAL FANTASY VI (App Store 2,200円 / GooglePlay 2,200円)