会話禁止の人狼ゲーム: ジャックと探偵 (App Store 無料 / GooglePlay 無料)
大勢の人間の中に紛れた人狼(などの異端)を会話や行動から見つけ出し、投票などを通じて追放する人狼系ゲーム。
元祖となる『人狼ゲーム』から、宇宙人狼と呼ばれる『Among Us』まで認知度も人気も高くなったこのジャンルだが、面白い反面、会話のやりとりが重かったり、時間がかかったりして1プレイが重い者も多い。
また、人狼と思われる人間を1人ずつ除外していくシステムを採用していると、初期に除外されたプレイヤーは終わるまで長時間待ち続けることもある。
そういった諸問題に対処し、シンプル・気軽に遊べるようにした人狼系ゲームがアプリに登場した。
1プレイ10分、会話なし、脱落なし、手軽に遊べるという『ジャックと探偵』だ。
まず、本作の流れを説明していこう。
ゲーム開始時、プレイヤーには殺人犯ジャック、ジャックを探す探偵、ジャックに協力する心酔者からランダムな役割が与えられる。
誰がどの役割なのか、他のプレイヤーからはわからない。
探偵の勝利条件はジャックを発見することで、ジャックと心酔者は2回の殺人を終えても発見されないことが勝利条件となる。
役割が決まると次は“昼”が始まる。
昼の時間は各プレイヤーが順番に自分のコマを捜査現場に配置していく。
各プレイヤーは、同じ場所にコマを置くことはできない。
全プレイヤーのコマ配置が終わると、“夜”がやってくる。
夜、ジャックが自分の隣接する周囲8マスのうち、誰もいないタイルで殺人事件を起こせる。
殺人を犯さない選択もできるが、血に飢えたジャックは2回連続で殺人を我慢することはできない。
例外として、周囲のタイルがすべて探偵に囲まれている状況では殺人を無条件に我慢できる(さらに、次のターンも殺人を我慢できるようになる)。
殺人現場の周囲8マスにジャックは必ずいる。
もしくは、殺人が発生しなければ何かしら殺人が犯せない事情があったことがわかる。
探偵側は殺人現場と、各プレイヤーの位置から探偵側はヒントにジャックを割り出せるわけだ。
逆に、ジャックと心酔者はできる限り自分の正体を絞らせないように移動する必要がある。
一般的な人狼系ゲームでは、人狼側がプレイヤーを除外し(たとえば、人狼が人を殺すという表現で描かれる)、その情報がプレイヤーの推理の手助けとなる。
しかし、本作では殺人現場という体でタイルが除外されるので、人は最後までゲームに参加できる。
これはボードゲームならではで、良いアイデアだな、と感心させられた。
▲赤いタイルは殺人事件が起きたタイル。この場合、その周囲にいる4プレイヤーの中にジャックがいる。
そして、昼と夜を繰り返し、2回目の犯行が行われると投票フェイズがやってくる。
まず、全プレイヤーがジャックだと思うプレイヤーを指し示して投票する仮投票を行う。誰がどのプレイヤーに投票したかは完全に明かされる。
続いて本投票が行われ、ジャック役が最多得票数ならば探偵の勝利となり、そうでなければジャックの勝利となる。
続いて本投票が行われ、ジャック役が最多得票数ならば探偵の勝利となり、そうでなければジャックの勝利となる。
プレイした感想は、売り文句どおりにお手軽な人狼系ゲームを楽しめるもので、期待通りだった。
また、アプリ人狼系ゲームにおいてはテキストチャット会話するととても時間がかかる難点があるが、会話禁止……というか、チャット機能がそもそも存在しないことが良い方向に作用してテンポ感も良い。
また、アプリ人狼系ゲームにおいてはテキストチャット会話するととても時間がかかる難点があるが、会話禁止……というか、チャット機能がそもそも存在しないことが良い方向に作用してテンポ感も良い。
ゲームモードは1人で遊べるAI戦、オンラインのランクマッチ、友人と遊べるルームマッチの3モードで、やり込み型のプレイヤーに嬉しいリプレイ機能もある。
回線切断時の復帰機能がないのは気になったが、操作感も含めて手堅く作られている。
人狼系ゲームでは、ときに押しが会話で他のプレイヤーを威圧するようなプレイヤーに当たってしまうこともあり、そういった空気が苦手な人もいる。
そういったトラブルの心配なく、誰でも遊べるのも嬉しい。
一方、シンプルな作りなのでなれてくるとパターン化しやすく、飽きが早い欠点はある。
が、開発元ではプレイヤーのデータを元に調整を加えていく方針だそうなので、将来的には運営を通じて元のゲームより洗練されていく可能性もある。
もしかしたら、アプリの元になったボードゲーム版が次回版を重ねるときは、逆にアプリ版のバランスを元にした逆輸入などもあるかもしれない。
このあたりの取り組みは、今後とも注目していきたいところだ。
アプリは無料で、課金は広告が消えるプレミアムパス、ジャックになる確率が上がる使い切りアイテムジャックチケットの2種類。
無料でも問題なく遊べるし、広告が消えてリプレイが無制限になるプレミアムパスは1週間250円、4週間370円とお手軽。
友人と集まったときなど「今からジャックと人狼をやろう!」と100MB程度のアプリをDLして、とくに登録作業もなく、ルームIDを共有するだけですぐ談笑しながら遊ぶことも可能で、安く、手軽に、楽しく遊べるゲームとしては良い内容だ。
一方、シンプルな作りなのでなれてくるとパターン化しやすく、飽きが早い欠点はある。
が、開発元ではプレイヤーのデータを元に調整を加えていく方針だそうなので、将来的には運営を通じて元のゲームより洗練されていく可能性もある。
もしかしたら、アプリの元になったボードゲーム版が次回版を重ねるときは、逆にアプリ版のバランスを元にした逆輸入などもあるかもしれない。
このあたりの取り組みは、今後とも注目していきたいところだ。
アプリは無料で、課金は広告が消えるプレミアムパス、ジャックになる確率が上がる使い切りアイテムジャックチケットの2種類。
無料でも問題なく遊べるし、広告が消えてリプレイが無制限になるプレミアムパスは1週間250円、4週間370円とお手軽。
友人と集まったときなど「今からジャックと人狼をやろう!」と100MB程度のアプリをDLして、とくに登録作業もなく、ルームIDを共有するだけですぐ談笑しながら遊ぶことも可能で、安く、手軽に、楽しく遊べるゲームとしては良い内容だ。
動画:
概要:
10分で終わり、会話機能なし、脱落なしの気軽に遊べる人狼系ゲーム
評価:6(面白い)
おすすめポイント
+ 気軽に人狼ゲームが遊べる
+ 容量が小さく、遊びたいときに友達とサクッと遊べる
気になるポイント
- シンプルなのでマンネリは早い
- 回線切断からの復帰がない
アプリリンク:
会話禁止の人狼ゲーム: ジャックと探偵 (App Store 無料 / GooglePlay 無料)
開発:Curiouspark (日本)
HP:https://curiouspark.com/
レビュー時バージョン:0.15
課金:
広告削除・リプレイ無限のプレミアムパス(1週間250円、4週間370円)、ジャックチケットなど、なくても遊べる。
ライター:寺島壽久(ゲームキャスト トシ)
ゲーム紹介サイト、ゲームキャスト管理人でゲームライター。
アクション、新しさのあるゲーム、旅を感じるゲームが好き。
Twitterでも情報発信中