おめざめになりましたか。かみさま。
スクウェア・エニックスは、神となって魔物が支配する大地に降り立ち、人間を導く『アクトレイザー・ルネサンス』を App Store / Google Play / Nintendo Switch / Play Station 4 / Steam 向けに配信開始した。
本作は1990年にリリースされた『アクトレイザー』のリメイク版。
本作は1本のゲームに2つの異なる遊びが入っていることを特徴としており、悪の支配する土地に単身乗り込んで戦う“アクションパート”は文字通りアクションゲームとして楽しめて、土地を開拓して町を大きくする“クリエイションパート”は経営ゲームのように楽しめる。
さらに、ルネサンス版では人間の町を襲う魔物を、人間の手で迎撃する戦術ゲームパートまで追加され、ボリュームアップ。
価格はスマホアプリ版は2,440円、Switch / PS4 / Steamでは3,520円となってる。
告知PVはこちら。
音楽は原曲を手掛けた古代祐三さんが参加してフルアレンジしてあるだけでなく、新規15曲を収録。
さらに、スーパーファミコン版の音源も収録しており、ゲーム中に切り替えて遊ぶことも可能なので安心して欲しい。
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先に書いたとおり、本作には2つのパートが存在する。
単身で悪の支配する大地に乗り込む“アクションパート”は2Dの横スクロールアクションとして構成されており、操作としては、移動、攻撃、魔法、ジャンプのスーパーファミコン時代に存在したアクションに、ルネサンス版ではバックステップと上昇切り、落下切りが追加されている。
アクションとしては原作よりかなり簡単になっており、ノーマル難易度ならごり押しで攻略可能。
ハードになってようやく原作より少し簡単、という印象だ。
アクションパートのラストにはボスが待ち構えており、ボスを倒すと土地が開放されて人間が入植し、“クリエイションパート”が始まる。
クリエイションパートでは神の使いである天使を操作し、人間にこれから開拓すべき場所を指し示しつつ、たまにやってくる魔物を弓矢で倒すものとなっている。
ゲームはリアルタイムで進行し、一定時間ごとに開拓地に建物や工場、畑が建築されて人間たちは増えていく。町がだんだん豊かになっていく様子を眺めるのはなかなか楽しい。
クリエイションパートでは、人間たちは困りごとが神に祈りを捧げて相談にやってくる。
そのたびに雨が必要なら雨の奇跡を、土地を焼きたければ雷の奇跡を使い、神の偉大さを知らしめながら町を拡大していく。
ここまでは原作とほぼ同じだが、ルネサンス版では人間たちの町に魔物が攻めてくることがある。
魔物が攻めてきたとき天使は何もできず、人間たちの町に配置された砦、そして人間たちの中で強力なユニット“英雄”に指示を出し、神も雷などの奇跡を使って魔物と戦う。
作った町がそのまま戦場になるこのパートは、単調になりがちなクリエイションパートにメリハリを提供しており、なかなかに良いアイデアに見えた。
▲さらに書いておくと、魔物の巣を封じるときにも小さなアクションパートが挟まる変更も
なお、ストーリーに関してはこの“英雄”が深く関わってくるようになり、大きな流れは原作を踏襲しつつも英雄の物語がその中に絡むようリメイクされている。
少なくとも序盤は原作と比べて違和感を持つ部分は少なく、私は変化したストーリーを楽しめている。
現在、5時間ほどプレイして3つめの土地(原作ではだいたい半分ぐらい)だが、原作の持っていた「神様になって人を導いている感」は今作でも健在。
一方で、アクション面では無敵時間の長いバックステップ、落下切りなどの追加で大味になり(攻略方法も原作とは違う)、原作のような精密アクションを求めているプレイヤーにはおすすめできない内容と言えそう。
『アクトレイザー ルネサンス』、新アクションのバックステップの無敵時間が長すぎて前に向かってバックステップするゲームになっているw pic.twitter.com/6ajdisMHSD
— 寺島壽久/ゲームキャストの中の人 (@gamecast_blog) September 24, 2021
参考までに、iOS 版のプレイ動画はこちら。
スマホ版もコントローラーにも対応しているが、あえてバーチャルスティックで操作してみた。
結論としては、アクションが簡単になっているのでクリア可能だが、快適ではない(ジャンプアクションがとくに)。
価格は安いが、できればコントローラーで遊べるハード(私はiPad +コントローラーで快適に遊んでいる)をおすすめしたい。
また、コントローラーで遊べるハードを複数持っている場合は Steam 版が現段階ではおすすめと言えそうだ。
スマホ版と Nintendo Switch 版は30FPSで、60FPSに慣れていると結構目に辛い。
さらに性能の低いスマホでは(Switchの一部のシーンでもその疑いあり)カクつくこともある。
Steam 版は高フレームレートに対応しているそうなので(モニターのリフレッシュレートにあわせているようだ)、現在のところ Steam 版がもっともおすすめと言えそうだ。
PS4 版は現在情報がないので、もし購入者の方がいればコメント欄で教えていただきたい。
関連リンク:
アクトレイザー・ルネサンス (App Store 2,440円 / GooglePlay 2,440円 / Steam 3,520円)