2021年3月29日に、スマホゲーム『THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH Online（KOF98 UM OL）』を運営する中国アワ・パーム・カンパニー・リミテッドに対し、ガチャに関する不当表示で消費者庁が609万円の課徴金納付を命じていたことが判明した。
これは、『KOF 98UMOL』で2016年12月31日から2017年1月4日まで提供されていた“クーラ限定ガチャ”の表記を問題としたもの。
限定ガチャの表記ではピックアップ対象の“クーラ”が3％の確率で排出されると受け取れる表記だったが、実際の出現率は0.333％と表記より著しく低く、景品表示法に違反しているとして2018年1月26日に消費者庁から再発防止などを求める措置命令が下されていた。
今回の課徴金は、措置命令から3年以上たって科せられたものとなる。
該当のピックアップガチャの表示は以下の通りとなる。
これを受けて公式ページでは「弊社は、措置命令を受けたことを真摯に受け止め、再発防止に全力で取り組んで参りますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。」とお知らせを出しているが、こういったニュースの中でも「お知らせ」と意味のとれないタイトルで掲載しており、あまり真摯に受け取っているようには感じられなかった。
こういったガチャ表記などのトラブルは絶えないが、問題が発生してから実に4年以上、措置命令が出てから3年を経ての対応となる。
運営者が日本を拠点としておらず、実質的に海外で運営して日本は事務作業のオフィスが存在するだけ……というようなゲームでは1年程度で撤退してしまうものもあり、トラブルがあっても何も正されないで終わってしまう。
こういったオンラインサービスでのトラブル、ガチャのトラブルに関しては、そろそろ国の法律を改める必要があるのかもしれない。
関連リンク：
【公式】THE KING OF FIGHTERS '98ULTIMATE MATCH Online
アワ・パーム・カンパニー・リミテッドに対する景品表示法に基づく課徴金納付命令について
