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『ウマ娘 プリティーダービー』がムチャクチャ面白いのでお勧めしたい。ソシャゲなのに、育てたウマ娘がレースに勝ったときは泣きそうなほど嬉しかった

ウマ娘 プリティーダービー (App Store 無料 / GooglePlay)
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『ウマ娘 プリティーダービー』が面白い。いや、面白すぎる。
私は競馬に全く興味がないし、ウマ娘のアニメも観ていない。なんなら Cygames のファンでもない。

だけど、『ウマ娘 プリティーダービー』を遊んだら育成が楽しくてハマって、レースにかけるウマ娘のストーリーに燃えて、初めて最終レースに到達したときなど嬉しくて涙が出そうになってしまった。
まだ、レビューを書くほど遊びこんでいない。
でも、ガチャゲーでこんな気持ちになったのは初めてだったし、早く始めた方が楽しめると思うので「早くやるんだ!」とお勧めするために勢いで記事を書いた。

なぜ、「早く遊んだ方がいい」のか説明する前に『ウマ娘 プリティーダービー』を知らない方のため、ゲームの説明する。
『ウマ娘 プリティーダービー』は、実在の競走馬を擬人化した“ウマ娘”が存在し、そのウマ娘によるレース“トゥインクル・シリーズ”が人気娯楽化した世界を描く作品群だ。
Cygames がアニメやマンガなど多メディア展開しており、今日紹介するのはそのゲームアプリ版だ。
ジャンルは育成シミュレーションゲームで、プレイヤーは3年間かけてトレーナーとしてウマ娘を育成し、ともに勝利を目指す。
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ウマ娘たちはスピードや根性など5つの能力と、短距離・長距離などの得手不得手、特別なスキルなどのパラメータがあり、モチーフとなった馬にふさわしい設定が与えられている。
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プレイヤーは1週間ごとにトレーニングメニューを定め、ときに休ませつつ育成し、プレイヤーはウマ娘とともに最終レースまでに待ち受ける10個の課題を攻略していく。
ゲーム好きにわかるように言うと、この育成は『実況!パワフルプロ野球』でいうところのサクセスモードで、ランダム要素を含むイベントをこなしながらウマ娘を育成するものだ。
で、このサクセスモード(と言ってしまうが) がむちゃくちゃに良くできている。
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1つは単純に育てるゲームとしての面白さ。
育成部分はテンポが良く、気持ちよくタップしてコマンドを選択して遊べるという基本を満たしつつ、育成ゲームとしても楽しい。
ゲームを始める前に、ウマ娘の適性を見極めて「こんな感じで育てたい」と育成戦略を立てるのだが、適度にうまくいったりいかなかったり、いい感じにランダム。
失敗したと思ったら突然にすごいスキルに目覚めたりと、買い切りゲームのような感覚で遊べる。
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▲ダイジョーブ博士っぽいイベントも……。

育成の成果が発揮されるレース部分は、ことさら素晴らしい。
レースパートでは、作戦を決めたらプレイヤーは何も操作できず、それまで育成した結果を見守るのだが、この「プレイヤーが何もできない」ところが実に面白い。
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レース演出の構図やスピード感は素晴らしく、実際の競馬さながらの実況も相まって迫力満点。
見世物としてまず良い。
次に育成を通じて得たスキルや能力の反映が分かりやすい演出で、見て育成の成果を実感できる。
操作できないのに、負けたら自分の育成ミスであることが分かって本当に悔しいし、勝てばすごくうれしい。
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さらに、育成と同時に展開されるストーリーがレースの面白さに上乗せされる。
各ウマ娘には固有のストーリーがあり、そのストーリーをバックにそれぞれの目的をもってレースに臨む。
私にとってこのストーリー分量が多すぎず、少なすぎず、それでいて各ウマ娘それぞれに共感できるレースに臨むストーリーが用意されていた。
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このストーリーが、ゲームをより面白くする。
ゲームを遊んでいると、プレイヤーは育成を楽しみつつも、レースを祈るように見守る。
その祈るように見守るプレイヤーの気持ちに、それぞれに勝ちたい理由をもつウマ娘の描写が乗っかるようになっていて、気が付くと「俺も、このウマ娘も頑張っている、頼む、勝ってくれ!」と、ストーリーとゲームプレイが一体化するように作られている。

ゲームが面白いとストーリーが面倒に思える現象はよく見られるが、『ウマ娘』はガチャゲーなのにその問題をクリアしている。
ゲームがいまいちだとストーリーを見る目がしらけるし、レースが育成を反映しつつキャラを魅せるものでなければゲームとストーリーの橋渡し役にならない。
ストーリーが悪くても、ゲームがしらける。
ゲーム内容によってプレイヤーが目指すところと、ストーリーでウマ娘が目指すところが完全に重っていて、プレイと物語が一体化しているのだ。
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ゲームは結構難しくて、最初に育てたウマ娘は目標をクリアできずリタイアしてしまった。
が、それもまたストーリーに組み込まれていて、レースで勝ったとき、好成績を残せなかったとき(目標が3位以内のときなどは、1位とそれ以外で展開が変わる)はウマ娘もプレイヤーと同じように悔しがる。
恐ろしいほど細かい分岐で、プレイヤーとウマ娘の気持ちを同期させようとしてくる。

実際、負けや失敗が蓄積してくると「俺はこのウマ娘を勝たせたい、トレーナーとして、ゲーマーとしてのテクニックを証明したい」という気持ちが積み重なっていき……初めて最終レースに勝利したときは嬉しくて泣きそうだった。
我慢できずにツイートしてしまった。

思わず動画にとって、レースだけ自己満足でyoutubeにアップもしてしまった。それぐらい嬉しかった。

▲はやく、レース保存・リプレイ機能をつけて欲しい。

で、このゲームを「早く遊んで欲しい」という理由に戻る。
その理由とは、遅れて始めるとフレンドが強くなりすぎて、普通にプレイしても苦戦せずに遊べてしまってこの体験の面白さが薄れるのではないか、と恐れているからだ。
たぶん、いつ遊び始めてもそれなりには楽しめるが、苦戦必死の今の状況でレースに勝つ体験こそ間違いなく面白い。
それが薄れない時期に、他のゲーマーにも遊んで欲しい。
よって、レビューを書くほどやりこむ前に皆さんにこの『ウマ娘 プリティーダービー』をお勧めしておく。

最後になるけども『ウマ娘 プリティーダービー』をこれから始める人のために、遊ぶ時これを知っていると快適に、より楽しく遊べるよ、という豆知識を伝授して終わりたい。
先ほど書いたようにこのゲームはストーリーが良い。同時に繰り返して遊ぶゲームなので、未読ストーリーは飛ばしたくないが、既読テキストは飛ばしたいときがあると思う。
そんなときはオプションで未読スキップ機能をオフにしよう(初期設定はオン)。
すると、読んだことないテキストのときは自動でスキップを止めてくれる。
これは最初にやった方がいい。

次に、競馬知識で困った時は、JRA(日本中央競馬会)公式サイトを見ればだいたい解決する。
ゲームを進めると、さまざまなスキルが登場する。
たとえば登山家。これは坂道があるコースで有利になるスキルだが、そもそも競馬に興味がない我々はどのコースに坂道があるのか分からない。
そんなときは、JRAのサイトを見ればすべての競馬場のデータが載っていて、坂道があるコースも全てそこでわかる。
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『ウマ娘 プリティーダービー』を極めようとすると馬の血筋の相性が重要になってくる(と思う)が、これは競馬ファン御用達のサイトnetkeibaのデータベースで馬の血統が検索できるサービスがあり、無料で使える。
競馬ファンのためのサイトを利用すると、ゲームの攻略ははかどる。
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週末はJRAとnetkeibaを見ながら『ウマ娘 プリティーダービー』を遊ぼう!

アプリリンク:
ウマ娘 プリティーダービー (App Store 無料 / GooglePlay)

2021.02.27 16:30修正
当初、血統に関してはJRAのサービスをおすすめしていましたが、競馬好きの親切な方からnetkeibaサイトで無料で見られることを教えていただき、血統に関する部分を差し替えました。