そして、それを繰り返すと建物の中をからっぽにする少し不思議な“覗くパズル”が『Empty.』だ。
価格は完全無料、iOS / Android / PC 向けに広告なし、完全無料で提供されている。
『Empty.』を起動すると、カラフルに壁が塗り分けられた建物が現れる。
建物内には家具や小道具(以下、小道具)が設置されていて、小道具も壁と同じように塗り分けられている。
ゲーム内では小道具に影が落ちない。
そのため、同色の壁と小道具が完全に重なると、その小道具は壁と1体化して見えなくなる。
下の画像ではピンクの座椅子と、ピンクの壁が完全に重なってしまって見えなくなっている。
この状態になると、小道具と重なっていた壁は色を失って白くなり、同時に小道具は建物の中から完全に消え去ってしまう。
そして、小道具が消えるとスペースが空き、別の小道具と壁を重ねられるようになるわけだ。
これを繰り返していくと、不思議な建物から1つ、また1つと小道具が消え、壁が白くなり殺風景な世界が最後に残る。
すると、プレイヤーは次の建物に移動し、また同じ作業を繰り返す。
これを19ステージ、最後まで繰り返すゲームとなっている。
覗くパズル『Empty.』は、特定のものを覗き込んで正解の角度を探し出す“視点パズル”ジャンルのゲームだ。
このジャンルのゲームは、基本的に同じような仕組みを持つが、その中でも本作のビジュアルや空気感は際だって良い。
すべてのステージがミニチュアの建物として作られていて、それを好きな角度に覗き込む作業は好奇心をそそるし、アンビエントな音楽のなかで物体が消失していく様子を眺める作業は、何かしら神秘的な儀式を行っている気持ちになる。
プレイ時間はおよそ30分。
短時間で一気にやってもいいし、好きなペースで1ステージずつ遊んでいっても良い。
無料でこれが遊べるなんて、信じられないサービス。
容量も100MB未満と小さいので、気になったらさっとダウンロードして試すと良いだろう。
プレイ動画:
概要:
不思議な部屋を覗いて、中の物が消失する角度を探す視点パズル。評価:7(要チェック)
おすすめポイント
シンプルだが味のある建築物
アンビエントな音楽と神秘性を秘めた作業
広告などゲームを遮る要素なし
気になるポイント
特になし
アプリリンク:
開発:Dustyroom(ウクライナ)
HP:https://empty.dustyroom.com/レビュー時バージョン:1.0.9
課金:なし、公式HPなどから寄附はできる。
ライター:寺島壽久(ゲームキャスト トシ)
ゲーム紹介サイト、ゲームキャスト管理人でゲームライター。
アクション、新しさのあるゲーム、旅を感じるゲームが好き。
Twitterでも情報発信中。